お庭づくりに欠かせないアイテムは実はかなり数が多い。植物、土、レンガ、石材、木材、金属、電気などほとんどの資材を使います。人工の素材もいれると住宅と同じくらいの資材の種類が必要です。
私達は自然素材を使ってお庭づくりを展開していますが、その種類の多さにいつも驚いています!いつも新しいし自然素材が発見されているからです。
例えば”石材”に関しても、毎年、新しい種類の石が見つかっています。それは喜びですし感動でもあります、また皆さんに新しいものを提供出来るな~と嬉しくなります!
今回はそんな素敵な石材を使って、お庭づくりで石材をどう使うか?オススメ4選をご紹介します!植物との相性が抜群の石材をお庭に使うと、自然感がグッと高まり、毎日の生活に潤いが生まれるコト間違いありません。
もくじ
石を地面に敷く
お庭の小道に石材はとても合います!昔から日本でも飛石があったりとお庭とは切っても切れない存在です、腐食しませんし安定感ある素材として重宝されてきました。
今では表面もかなり平らに近い加工が出来ますので、足元にも優しい素材として使えます。そして機械で加工されているものは意外に安価でもあります。
そんな石材を使った”小道”をご紹介します、これらはすべて私達が実際に施工した実例ですので、皆さんのお庭づくりの参考にしてみてください!
石の平板
これはランダムに石材を設置して柔らかさを表現、自然に溶け込む感じが好印象です。作り込み過ぎず安らぎ感があるのが芝生や奥の小山と石積みとマッチしていますね!
色合いも茶系で調和を取ることで、住宅とお庭、さらに植物との一体感が出て落ち着きもあります。これは施工直後ですが、もう少し馴染んでくるとアンティーク感が生まれて深みも出ますので、素敵なお庭に育っていくでしょう!
詳しくは⇒生活の豊かさを広げるのための『プライベート公園』
コチラは黒っぽい石の平板があるお庭です。南向きのお庭でよく住宅に見られるような細長い場所です。歩きやすく、管理しやすいお庭で植物を楽しむために作りました。
以前は全面、土が見えてる状態だったのですが、雑草など管理が大変でした。そこで植物を楽しむスペースを限定的にすることで、皆さんの生活スタイルに合った管理が出来るようにしました。
このお庭は東京の目黒区で施工され、『年配のお客さんが安心して今後20年過ごせるように』というコンセプトで施工しました。
詳しくは⇒10年、20年未来へ、小鳥が舞う自然が潤うナチュラルガーデン!目黒区
コチラも同じ種類の石材の施工例です。この石の平板はカラーも色々あって明るいお庭をつくることも出来ますし、表面が平らに近い加工ですので足元も安心です。
こういった石の平板は機械でカットされると、真っ平で面白みもありませんし、滑って危険です。ほど良く表面が荒れているのが優秀です。
上記の画像は東京のクリニックのエントランスと駐車場で使った実例です。もちろん車イスやベビーカーでもOK!年配さんのシルバーカーでも問題ないバリアフリーです。
公共の施設でも使えるほど実用性もあり、色合いも見た目も優れているのでオススメです!
詳しくは⇒自然石で駐車場づくり|足立区の中央本町耳鼻咽喉科
乱張り石
住宅地でもよく見かけるのがこの乱張りという石の施工です。様々な形を組み合わせていく、アクセントになる自然石の施工方法です。
使われる場所は駐車場や玄関アプローチなど、単調になりがちな近年の住宅デザインの中では、目立つ存在でもあります。
石同士の隙間、目地はできるだけ一定で細い方が好ましいです。そして石の組み合わせにも良く見えるためのルールがありますので、完成の出来栄えが試されるのが乱張り石です。
石と言えば重い、暗いなどのイメージが強い中、私たちが良く使うのは茶系の明るい色合いの石材です。さらに目地に白セメントを使うことで、明るい庭づくりが出来ます。
乱形の自然石はいろんな使い方が出来ます。和庭園にあるように飛び石だって乱形石であり、とっても私たちに馴染み深い存在です。これも石の種類を上手く選べば素敵な洋風ガーデンにも使える方法です。
もっとランダムに設置して植物を植え込んでナチュラルな駐車場に使う事だって出来ます。これは武蔵野市の個人邸で施工した駐車場での乱形石です。ひとつひとつが大きく、小学生のお子さんがこの石の上で縄跳びをしたい!って希望もありました。
このような乱形石でも表面は平に近い加工がされていますので、小さなお子さんやご年配でも安全に使うことが出来ます。
詳しくは⇒子供が遊べる、石の駐車場!自然を愛する家族のため|武蔵野市01
ピンコロ石
石と言えば”ピンコロ”というほど、実は多く使われています。住宅のエントランスや駐車場、花壇などで良く見かけます。ピンコロの大きさは9cm×9cmが基本のサイズで、2倍、3倍の大きさのモノもあります。
コチラは住宅のエントランスに使われたピンコロ石です。イタリア産のポルフィードと言う石材で、アンティーク風なブラウン系の石としては、発色の良い、美しい色合いをしています。
ピンコロ石はサイズ的に円形に並べやすい石でもあります。動きが出て良いアクセントになりますし、ヨーロッパでは観光地などの歩道でよく見かけますね。直列に並べても良いですし、使いやすいのオススメです。
詳しくは⇒イギリス&アメリカの自然石の駐車場|中央本町耳鼻咽喉科 vo.6
深めのしっかりとしたブラックの自然石は、近年のモダンな住宅に合うことが多いです。高級感があって画像のように目地を白くすると、コントラストが生まれシャープな出来栄えになります。
良い自然石と良い使い方で素敵な玄関アプローチになりますし、お庭の小道にも十分使える存在です。
自然石
自然というからにはより荒く色んな形があり、多少の凹凸があるものがその魅力が引き立ってきます。お庭のアクセントとして、ナチュラルガーデンの小道などとして使うことが多いです。
これは自然石で小道を作った実例です。厚みは10cmぐらいあり、幅も10~20cmとランダムな大きさや形をしています。マンションの公共部分ですのでセメントで固定して、安全を確保しています。
地面の土にそのまま置いてもいいですし、セメントで固定してもいいです。地面にそのまま置くといづれ石は動いてしまいます。それがシャビーになったり自然である魅せ方も出来るのです。
自然石ですので表面は割と凹凸があります、その上カタチも様々ですので設置するときに歩きやすい面を選んだり、パズルのように石のカタチを選んで設置していきます。大変そうですが意外と楽しい作業ですよ!
詳しくは⇒ナチュラルガーデンの庭づくり|世田谷区マンションの挑戦!05
和風
和モダンの住宅の玄関アプローチです。加工性が良く扱いやすい、またサイズもたくさんある御影石をつかった実例です。ポイントで自然石を使って植物がより映えるようにしました。
御影石は昔から日本で使われてきました。カラーも色々あっていろんな加工もされています。私達にもっとも馴染み深い石のひとつですね。
これは新しく切り出した石材ですが、アンティークの古い石材も存在しますので、もっと和テイストを強く出したい、アンティーク調にしたい場合などは古御影石をオススメします
詳しくは⇒玄関アプローチ、山野草、和モダン、芝生|里山を想って!町田市.完
アンティーク石
フランスから届いたアンティーク石です。実際に歴史的な場所から輸入されてきた石材ですので、表面がすり減っているのが良く分かりますね。
アンティークは美しく経年劣化したモノです。使い古された感があるものの、修繕されたり大切にされているので高級感は損なわれず、そこに自然と人間生活の調和があるのがイイですね。
時代や場所を越えてきたロマンを感じるコトも出来るのが、アンティークの良さでもあります。一品モノですのでそれぞれに価値があります。
アンティークストーンを使った玄関アプローチです。削れて丸みを帯びた表面にアンティーク感を感じますね。新品感がないので洋風な住宅や小屋のテイストがある住宅には、とってもマッチする石材です。
奥の石積みも少量ですが、アンティーク感を増しています。乾燥系の植物を植え込んであげると、全体の雰囲気が完成するでしょう!とっても期待できますね。
詳しくは⇒自然石のアプローチと花壇|今、これがオススメ!藤沢市の新築住宅①
石を積む
石を積むという作業は昔から行われてきました。お城みたいに建物の基礎に、山が多い農地では崖崩れを防ぐ土留めとして。
海外でも同様、その土地で取れる石材を使って家畜の壁と作ったり、住宅そのものを石で作ってきた歴史があります。
今現在、公共の大部分は石の代わりにコンクリートになりましたが、石材を使って住宅をつくったり壁を作ったりしていますよね。もっと身近にいうならお庭で使われることが多いことは間違いありません。
花壇
やっぱり石材と植物の相性は抜群です!自然に溶けこんでくれるので間違いありません。ある程度の高さも出ますので花壇に石積みは定番と言えます。
これはイギリスで取れる石材で”ハニーストーン”と言われています。はちみつ色の美しい色合いの石材がとても人気があり、良く使われている石材のひとつです。
詳しくは⇒イギリス&アメリカの自然石の駐車場|中央本町耳鼻咽喉科 vo.5
石積みの曲線はとても美しいですね、基本的な石積みは直線に積むことですが、それでも曲線こそ石積みの魅力を一番発揮できる部分だと思います。
詳しくは⇒石積み花壇と樹齢300年古木オリーブ|病院の新しいシンボルツリー⑦
石の壁
近年では住宅の壁と言えばブロックが多いですが、丈夫さで言うなら断然石材です!硬さが違いますので住宅を守ってくれます。
また自然石の色合いや積み方でポイントになること間違いなし。自然を取り込んだ外構にしたいなら石材を積んで壁を作っちゃいましょう!
玄関の顔となる部分に石材の壁があるだけで、それは他と違う唯一のお客さんをお迎えするのに相応しい外観になりますよ!
このように仕切りとして石積みを行うのは、イギリスのコッツウォルズ地方などで見られた、牧畜の柵として使われてきました。ドライストーンウォーリングと言って、接着剤やセメントを一切使わない方法なのです。
日本では地震があるけど大丈夫?と聞かれますが、実際、震度6までは耐えられた実績があります。お庭のアクセントやシンボルとして、または目隠しとして最高のアイテムと言えるでしょう!
土留め
これは地面の高さを解消するための土留めとしての石積みです。土を運び出して真っ平にするのも良いですけど、石積みで素敵に問題を解消しませんか?
施工例のように植物が定着すると、もうそれは機能的な土留めだけではなく、自然と一体化した素敵なお庭になること間違いありません!
実際に植物の根っこがある程度定着することで、石積みの隙間からの土の流失が防げます。自然と共存んした実用的な石積みがオススメです。
石を景色にする
これは日本庭園から始まったのかちょっと不明ですが、和庭園には”景石”という石の使い方があります。皆さんの目線を集める為のモノです。枯山水が良い例ですね。
今の時代でも景石はよく使われます、お庭の構成のひとつのポイントとして使います。お庭を立体的にしてくれますし、雑木や里山などの自然をお庭に取り込む際にひつようなアイテムですね!
もっと広い意味では”ロックガーデン”のような全体に石材を敷くことも同じ意味です。砂漠の乾燥した風景をお庭に取り込むなら”ドライガーデン”ですし、それには大き目の石材を効果的に配置すると素敵です!
大きな景石
石は観る為でもあってもいいですし、私達みたいな自然に溶け込むようなお庭づくりを提案している場合は、石と植物との相性をオススメしています。これも景石と言って良いと思います。
植物の種類に合わせて、またはその環境に合わせて石の種類を選んであげると、もとからそこにあったようなお庭づくりが出来ます。
石そのものを観る、よりお庭全体に溶け込んだ、よりナチュラルな使い方が今の時代に合っている様です。
詳しくは⇒ウェルカムガーデンを手直し!自然素材の庭づくり.完|江東区
小さな景石
石をきっちり積むよりもっと”ナチュラル”という意味で、”小さな景石”をご紹介します。これはドライガーデンに近い使い方でもあるのですが、植物を石材で囲って”岩場”のテイストを魅せています。
大きい石材はそれだけで存在感が強いのですが、このサイズ感の石材はランダムに、でも見え方を考えて配置するだけで素敵なお庭へと育っていきます。
作り込み過ぎない”ナチュラルさ”が欲しい時には、とても重宝する石の使い方です。これでもっと植物が育ってくるとちょっとしたアンティーク空間にも出来ますよ!
詳しくは⇒ナチュラルガーデンの庭づくり|世田谷区マンションの挑戦!05
ロックガーデン
ロックガーデンと言ってもあまり現実的じゃないって方も多いと思います。何かオシャレな特別なものって思っていませんか?
植物はどこまで行っても植物なので環境に適しているかどうかです。ロックガーデンというから岩に近い石があるお庭ってイメージで十分です。皆さんが普段目にしてるごく普通の花壇で施工が出来ます。
この石が小さくなったら砂利だと思えば分かりやすいですね。オシャレで雑草も抑制できる、そんなのがロックガーデンだと思っていただければ初めはOKです。
もっと楽しみたい方は植物や石の色合いで冒険してみてはいかがでしょうか?
詳しくは⇒ロックガーデンの庭づくり|花壇をドライに決める!世田谷区
こういった植物と石の組み合わせは、実はただランダムに自由に置けばいいのかと言えばそうではありません。やっぱり石を積み上げるように置いていくことが大切です。
私たちの場合はあくまでも自然であること、人為的な意匠はずっと奥の方へしまって、にじみ出てくるような感覚であれば良いと考えています。それが自然をデザインする庭づくりという事です。
石の駐車場
色んなところに自然石を使うのはもう当たり前です!もっと石材と豊かな生活を過ごしたいって方は”駐車場”に使ってみてください。
今現在の住宅ではお庭の代わりに駐車場だけ確保する場合もあります。それなら駐車場を自然石で作ってしまう事だってできます。タフでドライ、そしてナチュラルな雰囲気を満喫できます!
自然石で駐車場
コチラは個人のお宅ではなく病院です。4台分の駐車場スペースに全面自然石を配置しました。アメリカ産の石材でブラウン系のタフな色合いが最高の石材です。
病院という公共の場所でもあるに関わらず、思いっきりロックな感じがイイですね。もちろん施工には気を使ってしますので出来るだけ平らな面を表にして車イスでも走れるようにしてあります。
もちろん個人邸でもこのような石材の駐車場というのは可能です、そもそもコンクリートより硬いのが石材ですから、2~3トンのトラックが乗っても全く問題ありません。オススメです!
詳しくは⇒イギリス&アメリカの自然石の駐車場|中央本町耳鼻咽喉科 完成!
車止めだって自然石です、六方石と言って六角形をした細長い石材なのです。取れる国で少し色合いが違うのですが、中国産は中心部分が黒く、高級感があるのが特徴です。
表面のブラウンの色合いも岩肌も魅力的な石材です。これを立てて門柱にしたり壁やパーテーションとして使う事が多いです。
大きな石で駐車場
武蔵野市で施工した大きな石材を使った駐車場の実例です。コチラは石材だけ担当して植物の種まきはお客さんが行う予定のモノです。
大きな石は幅1m以上あり、子供がこの石の上で遊べるように配置しました。もちろん車のタイヤが載る位置でもあります。
コチラも2t以上のトラックが乗っても問題ありませんし、石が動くことはありません。ナチュラルなのはもちろん、安全でなくてはなりません。
詳しくは⇒子供が遊べる、石の駐車場!自然を愛する家族のため|武蔵野市04
明るい色の石で駐車場
これは東京の杉並区で施工した実例です。ベイジストーンという明るい色合いの石材を使って、ナチュラルに仕上げた駐車場です。
ランダムに配置した石材はそれだけでお庭としてオシャレですし、歩きやすく自転車も動きやすいのが良いですね。土が露出していませんので泥にまみれるコトもありません。
植物はディコンドラ、種まきをして育てたのでコストも抑えました。ちょっとした花壇との相性も抜群に良いので、オススメの実例としてご紹介します
詳しくは⇒駐車場と庭づくり|車が停められるナチュラルガーデン|杉並区
まとめ
お庭にあるモノの中で一番多く使われているのは、実は”石”なのです。日本では景石や人が歩く道として使われてきました。砂利も含めると圧倒的な量です。
ヨーロッパ文化圏では石材が圧倒的な存在であったことは間違いありません。それは歴史の中の社会的な地位を振り返っても分かることです。
コンクリートは石の代わりですし、セメントは接着剤として使われてきました。それは”代替”として発展してきたもので便利です。
しかり行き過ぎた便利さは面白みや温かみに欠け、生活を豊かにはしません。本当の”豊かさ”とは何でしょうか?コンクリートより硬い石材に温かみがある?
皆さんは癒されたいとき、安らぎを得たい時、山に登ったり海に行ったりしてエネルギーをいただくコトはありませんか?自然の中にこそ生き物としての居場所があるのです。
そんな自然を毎日の生活に少し持ってくるだけでいいのです。特別じゃなくても毎日の生活に密着させれば、ふとした瞬間、私たちは生き返るほど癒されるのです。それが私達の目指すお庭づくり、自然素材を使う意味なのです!
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