お問合せをいただいたのはイギリスのコッツウォルズ地方の石積みにご興味を持っていただいたからです。東京でこの”ハニーストーン”を良く使っている造園会社は少ないのです。
本来のご依頼は”病院のエントランスのバリアフリー化”、そして駐車場の改装でした。またハニーストーンだけではなく、全面、自然石を使って欲しいとのご希望でした。
いろんな状況のお客さんがいらっしゃる人気の病院、自然石の種類と関係性をいかに活用するかプランを考えました!
結果、今までにない全面自然石の駐車場、エントランス、アプローチが完成しました!バリアフリー化も上手くいって通院される方から、喜びの声も聞かれるそうです!
弊社では皆さんのご希望を聞かせていただきています。その上で、いろんなお話しをさせてもらっています。その場所にふさわしい、新しいプランは皆さんの言葉の中にヒントがあります!
それをくみ取って新しいプランを生み出すのが私達の役割なのです!今回はそれが上手くいった良い例です。ぜひ参考にしてみてください!
◆予算:800万円+300万(オリーブ)
◆施工期間:3週間程度
自然石で駐車場づくり|足立区の中央本町耳鼻咽喉
すべて自然石でアプローチ、エントランス、駐車場をつくる!新しいチャレンジへ!
■以前の駐車場(before)
こちらが足立区の中央本町耳鼻咽喉の以前の駐車場でした
”緑化ブロック”という植物を植えられるブロックが
全面を覆っている状態でした
申し訳ない程度に植物が残っていますが
そこにほとんど植物の姿はなく
”固まる土”で固定されていました
ブロック同士の隙間が大きく
歩くのにストレスがかかる状態でした
こちらはお年寄りや車イス、小さな子供が訪れる病院です
足元には十分な配慮が必要な状況ですね
エントランス部分です
建物は車イスやベビーカーが通ることを
予測しての設計となっています
植物はこれだけ、あとは院長先生がご自分で管理されている鉢植えです
■ご希望やプラン
まず弊社にお声がけいただいた理由のひとつが
”ドライ・ストーン・ウォーリング”でした!
イギリスで発展したセメントなどの接着をしない石積み方法です
詳しくは⇒石積み講習会 in 愛知!『これが噂の”Dry stone walling”!』
ご興味をもっていただきご連絡いただきました!
そしてバリアフリー!
しかも全面、自然石を使ってとのごご希望でした
エントランスやアプローチの部分はバリアフリーに
駐車場は自然石の存在感を!
四台分の駐車場はアメリカ産のブロックのようなゴツゴツした自然石を!
エントランスやアプローチはインド産の真っ平に近い平板石を!
そして樹木や植栽帯にはイギリス産のコッツウォルズ地方の石、ハニーストーンを!
右側の飛び出した部分は、院長先生のご自宅のエントランスです
こちらまで緑化ブロックだったので、今回一緒に施工します
選んだのはイタリア産のピンコロ、赤茶の明るい魅力ある自然石です!
■完成(after)
おおよそ予定通りに施工しました!
樹木の周りは四角の花壇のままの予定でしたが
円形に変更しております
この写真だけでエントランスやアプローチが真っ平であることが分かりますね!
綺麗にバリアフリー化してますね!
インド産の砂岩が真っ平に加工されています
自然石の存在感はそのままに、歩きやすいようにされています!
弊社ではお庭づくりでも同じような施工方法を行っています
目黒区の個人邸⇒10年、20年先の未来へ、小鳥が舞う自然が潤うナチュラルガーデン!
さいたま市の個人邸⇒ガーデニングを楽しむ庭づくり『青の路盤と黄色の花』
石の路盤は飛び石や暗い色の石だけではなくて
明るい、都会的なモダンさも表現できるってことを
知ってもらいたいです!
道路との差も”ゼロ”です!
こちらは駐輪場に使われる場所ですが
自転車もスムーズに乗り入れできますね!
丸や細かい加工も可能です!
詳しくは⇒イギリス&アメリカの自然石の駐車場|中央本町耳鼻咽喉科 vo.4
駐車場は四台分、厚みのあるアメリカ産の砂岩を使います!
それぞれのスペースが分かりやすいように、植物で分けています!
独立していた方がどこに車を停めればいいか、分かりやすいですよね!
車止めは中国産の六方石(ろっぽうせき)
その昔から和庭園で使われてきました
1/3を埋めて強度を持たせた車止めです
色の違いで車止めを認識してもらいます!
またエントランスやアプローチとも、色合いや表情を変えていますので
ハッキリとした区分けが視覚的に可能です
ひとえに”自然石”と言えど
これだけ色合いや表情の違いがあるんですね!
それがまた石の魅力でもあるのです!
詳しくは⇒イギリス&アメリカの自然石の駐車場|中央本町耳鼻咽喉科 完成!
イギリス産の石灰岩、ハニーストーンです!
ハチミツみたいな色合いで施工している最中から好評でした!
イギリスのコッツウォルズ地方の自然石で
セメントなどで接着しません
イギリスではドライ・ストーン・ウォーリングと言います!
詳しくは⇒イギリス&アメリカの自然石の駐車場|中央本町耳鼻咽喉科 vo.5
れっきとした講習や試験があり、本来は文化遺産の保存のための資格です
生まれ変わった植栽帯です!
イギリスのハニーストーンの花壇ですね!
植物は”ラベンダー・グロッソ”
病院に通院される方々が分かりやすく
とてもいい香りがする植物を選択しました!
下の駐車場の境目の植物は”クリーピング・タイム”です
常緑で育成が楽で旺盛なので
ほぼ放置ぎみでしっかり育っていきます!
春には小さなお花を咲かせますので
きっと皆さんを楽しませてくれるでしょう!
そして院長先生のお宅のエントランスです
イタリア産のピンコロです
なかなかお目にかかれない魅力的な色合いの自然石ですね!
発色もいいです!
うろこ張りのご希望でしたので、歩きやすさを重視して施工しました
詳しくは⇒イギリス&アメリカの自然石の駐車場|中央本町耳鼻咽喉科 vo.6
施工記念の真鍮プレートです!
これは弊社代表の横田の金属工芸の師匠が施工してくれました
伝統工芸士でもある横田ならではの発想ですね
色んなプレートのパターンもあるので
造園会社ぐりんぐりんのお庭を探してみてください!
本当に今回は世界中の自然石だけで施工しました!
この新しいチャレンジの機会を与えてくださった院長先生に感謝します
造園会社ぐりんぐりんでは
関東全域で自然素材を使ったお庭づくりを行っています
すべてはそこを使う皆さんのため、プランづくりから施工まで行います
自然素材をオススメするのは10年、20年先の未来のためです
お庭は完成した時がスタートなのです!これから育っていくのです!
もう一度”自然とともに都会で生活する”ってことにチャレンジしませんか?
それがこれからの時代の”生活スタイル”になりますよ!
■古木オリーブの植栽
後日、追加工事を行いました
今までシンボルツリーだったクスノキの調子が良くなく
時期を待って植え替えことになりました
新たに植えるのは『古木オリーブ』
樹齢300年を超えるスペインから輸入されたオリーブです
院長先生が銀座で見かけたオリーブに感銘を受け
取り入れたいとのことで実現することになりました
一目で気に入られた古木オリーブ
他のオリーブと比べても
シンボルツリーには最適のサイズと太さ
そして見事な枝ぶりが素敵ですね!
花壇の石積みはいったん解体され
クスノキは伐根されました
そしてあらたに古木オリーブを植栽
花壇がそれから石積みされることになります
花壇のサイズが少し大きくなり
さらにテイストを変更
後ろ側を高くすることで奥行きを出しました
この町の新たなシンボルツリーとして
病院を訪れる方々やご近所のみなさんに
愛される樹木になることは間違いありませんね!
スポットライトも交換して
柔らかい明りが古木オリーブを照らします
存在感あるオリーブがその貫禄を発揮する時間帯です
オリーブの管理をしっかり行えば
樹齢2年でも300年でも元気に育ってくれます
これからどのように成長していくのか
本当に楽しみな施工となりました