冬の庭の”楽しみ方” 枯れ姿が最高!シードヘッドがある庭づくり

皆さんのお庭が一番美しいのはどの時期でしょう?やっぱり春には新芽が吹き出し、花が咲き誇って生命力に溢れる時期がベストでしょうか。

春は花を楽しみ、夏は新緑の葉に囲まれ、秋は紅葉と実りの季節、そして冬は?そもそも冬にどこか庭園や公園に出かけたりしますか?

もし、皆さんが秋冬のお庭の”楽しみ方を知らない”、ということであれば、それはとてももったいないことです。実はお庭って秋冬こそ『発見する、驚きに満ちた季節』なのです!

夏に開花するムクゲの秋冬の種の姿

これは何だかご存じでしょうか?近年、流行ってるドライフラワーのような、何とも愛らしい魅力に満ちた姿ですが、これは夏に花を咲かせる”ムクゲ”の種です。こういった姿をシードヘッド(種の頭)と言い、紅葉シーズンのその先にあるのです。

真夏に開花するムクゲの花

夏の開花の状態ならご覧になったことがある!そういう方が多いかと思います。そうです、秋冬にあえて庭園や植物をじっくり見るってこと、あんまり無かったのではないでしょうか。

世界的な庭づくり

世界的な庭づくりとして有名なニューヨークのハイラインの風景

秋冬の庭を存分に楽しむことを、世界的に知らしめてくれたのが”ニューヨークのハイライン” もともと鉄道が走っていた路線を、緑あふれるストリートしました。

この植栽計画はオランダ人のピート・アウドルフという現代園芸の世界の第一人者です。彼は圧倒的な植物の知識と経験から、宿根草と球根、そして自生種を使ったガーデンデザインという世界観を表現しています。 

ニューヨークのハイラインの紅葉シーズン

場所はニューヨークです。気候的には青森と同じ北緯にあり、短い春と秋のある四季がある環境です。秋は紅葉を楽しみ、そして冬には植物の枯れ姿とシードヘッドを楽しむという指向なのです。

秋冬の移ろいのニューヨークのハイライン

11月から12月、四季の移ろいは刻々とその姿を変え、風情はグッと季節の深まりと共に、私たちの情緒をつかむのです。

12月にはシードヘッドの種も充実時期を迎え、その見事な風景を私たちに見せてくれるのです。

冬のシードヘッドを満喫できるシーズンの12月

ニューヨークのハイラインではシードヘッドの時期でも、薄めのグリーンと紅葉がなんとも良いバランスで存在している。それが植物の理解と配置の素晴らしさと言えます。

身近なシードヘッドを楽しむ庭

ニューヨークに行かないとコレを楽しめないの?そんなことも無く、今では私たちの身近でもこういった”冬の庭、シードヘッドの庭”を楽しむことが出来る場所があります。

こういったお庭の管理は時期で行っています。つまり”この時期にこういった管理があるといいね”と言った感じ。例えばこのシードヘッドが楽しめるのは12月がピーク、年越しして1月中旬ぐらいはもう遅いぐらい。それは春を迎える準備を始める季節でもあるからです。

このタイプのガーデンの主力は宿根草とグラス、そして球根たちです。1月には早い植物たちは春の開花に向けて動き出す時期、なので春に向けたメンテナンスをやりたい時期なのです。

そのためにシードヘッドやグラスをばっさりカットする必要があります。12月か翌年1月中旬には一旦、お庭には植物がほとんどない状態、または数が減る状態になります。そのため、こういったタイプのガーデンは時期でクローズしてることがあります、確認は必須ですね。

さまざまなシードヘッド

秋冬で楽しめるさまざまなシードヘッドの植物たち

実は皆さんの身近にシードヘッドはけっこうたくさんあります。樹木だって種を付けますし、庭木や低木など、ご近所のお庭を観察してみると発見できますよ。特に秋冬に葉っぱが落ちる落葉樹などは、種をはっきり見ることが出来ます。

しかもけっこう面白いカタチをしてる個性的な種が多い!そういった身近な発見こそ、秋冬の楽しみ方でもあるのです。

秋冬に植物や樹木の種を観察して楽しむ代表的な個性溢れる種

僕の幼少期は祖父母の家の裏がススキの空き地でした。その後、分譲地になりましが30件ほどの広さがあり、正月に行くとススキの原を走り回り、凧揚げなどをやった記憶があります。それを”原風景”といい、僕の感性の一部を育む大きな経験です。

昔の日本、昭和の時代にはまだまだそういった空き地があり、そういった景色は東京郊外でも見つけることが出来ます。そういう経験や記憶や感性は、僕たち日本人のDNAであり、昭和のもっと昔々から刻まれてきた日本の原風景でもあります。

シードヘッドや枯れた花柄があるガーデンは海外のもの?って思いがちですが、実は日本人の僕たちだからこそ理解できる要素がたっくさんあります!実際にその場に行ってみてください、何とも感傷的に、でも居心地良く、和むこと間違いなしです!

ナチュラリスティック・ガーデン

ピートアウドルフが作庭したナチュラリスティックガーデン

こういったガーデンのことを”ナチュラリスティックガーデン”と言います。これは”その土地の自然”を模範としています。第一人者のピーターアウドルフはその地の植物、一般的には雑草と思われている植物を効果的に、園芸品種と組み合わせて使ったりしてます。

でもこれは自然ではない、自然を模範としてデザインしたガーデンであると言われています。

僕たちぐりんぐりんの庭づくりは『自然をデザインする』これはまさに”自然を模範に庭をデザインする”と言う意味です。この考え方は生け花から取り入れています、しかし遠く現代のオランダ人ガーデナーと同じ方向を向いていると言うのは、何とも興味深いことです。

まとめ

ナチュラリスティックガーデンにある12月の植物のシードヘッド

僕たちは皆さんの大好きな日本の自然をデザインし、皆さんのお庭へ取り入れていきます。それは癒しと発見、家族で楽しめるこれからのお庭の在り方としてご提案しています。皆さんのお庭や花壇で日本の四季と共に、心豊かな暮らしを楽しんでみませんか?

春にはハーブと花を楽しみ、夏には新緑の緑に囲まれ、秋には果実を収穫して、冬には面白い種を探して年中お庭を楽しみつくす!これが僕たちぐりんぐりんの『自然をデザインする庭づくり』です。

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