今回はレンガ花壇をDIYでつくるご紹介です。実はつくり方自体はとっても単純で簡単です。結局のところ”つくり方”が分かれば何とかなるもの、それがDIYの心持ちと言えます。
しかも材料はホームセンターで全部そろいます。一通りこのブログを読んでみて、実際にやってみてください。やった後で分かるんですが、結構やれるもんだなぁって感じることでしょう。
もくじ
レンガを選ぶ!ホームセンターで買えるレンガの種類!
赤レンガ
レンガの中で一番の定番と言えばこの”赤レンガ”です。昔から建築や橋、ビルなどに使われてきました。
ホームセンターではこんな感じの赤レンガが売られていました。”焼きレンガ”と言われる粘土を形作り、焼き上げたレンガです。
熱には弱いが水には強い、それがこの定番レンガです。そしてとても安価であることが多く、ホームセンターで一個150円近い価格で売られています。
まず手ごろにちょっとした花壇を作ってみようって思うなら、このレンガがオススメと言えます。
ベルギーレンガ
手軽にアンティークっぽいレンガが欲しいならこちら、ホームセンターでは”ベルギーレンガ”という名前で販売されてることが多いです。
色もバリエーションがありお庭の雰囲気に合わせて選ぶことが出来ます。
この”ベルギーレンガ”はサイズが定番の赤レンガより少し小さめ、長さ190mm×高さ19mm×幅50mmが多いです。
何個買えばいいのか図面を書く場合や、数を数えるときにはご注意してください。サイズが小さいので必要な数が増えるということです。
ミックスレンガ
こちらは色んな色合いのレンガが混在したアンティーク風レンガです。これは実はとっても使える商品んで、ひとつのカラーだけ選んで購入することも出来るので出会ったらオススメです。
価格も安価で、サイズも一般的な、長さ210mm×幅100mm×高さ60mmという寸法です。ベージュやブラウン、ホワイトなどあるので楽しくなりますね!
耐火レンガ
昔からお庭のアイテムとして愛されてきた”耐火レンガ”です。ピザ窯やBBQ台としてお庭でも使われてきたので、ご存じの方も多いかと思います。
色はベージュ、サイズも赤レンガと同様、長さ210~230mm×幅100~110mm×高さ60mmが一般的です。実はピザ窯用にもっと色んなサイズがあるのが特徴でもあります。
価格も赤レンガと同じぐらいなので明るめのお庭づくりには最適!経年劣化しても味がどんどん深まってくるので、愛着が湧いてきてお庭がもっと好きになってしまうかも。
(番外)アンティークレンガ
今回の花壇づくりに使うレンガはコチラ、”中古赤レンガ”です。
これは愛知県の業者さんから購入したのですが、実際に中国で使われていたアンティークレンガです。白い塗装やセメントがこびりついていて、レンガ自体も欠けやねじれがある雰囲気満点のレンガです。
ホームセンターでは販売されていないと思いますが、最近ではネットでこういったレンガを購入することも出来るので、ぜひ探してみてもいいかもしれません。
レンガについて詳しく知りたい方
レンガの種類について少しご説明しましたが、実はレンガの違いは種類だけじゃなく、その”特性”にあります。それを知らないままだと、せっか作ったレンガ花壇が割れちゃう!ってことにもなりかねません!
レンガの特性について詳しくご説明してます、さらにレンガで何が出来るのか?使い方までご紹介してますので、花壇だけじゃなく、色んなお庭づくりにチャレンジしてみたい方はぜひ見てください!
⇒レンガでナチュラルガーデンの庭づくり!|オシャレな使い方7選!
道具をそろえる!ホームセンターで買える左官道具!
DIYにおいて道具とは”あったらいいな”です。それは最低限は欲しいけど、無くても良いものは買わないで何とかしたい!ってことです。
例えばバケツ。
ホームセンターでは色んな名前で呼ばれています、バケツ、左官バケツ、強靭(きょうじん)バケツ、などなど。
ホームセンターで尋ねる場合には左官バケツで聞きましょう!と言うのはセメント作業で使うバケツって、画像の緑のバケツであることがほとんどなんです。
セメントを扱う左官屋さんは、この緑のバケツでセメントを練ったり道具を洗ったりと、ほとんどの職人さんが愛用しています。
もちろんこのバケツじゃなくてもセメント作業は出来ます!一般的なプラスティック製や金属製のバケツでも問題ありません。
ただ!セメントと水が混ざったものは、けっこう重量があるのでバケツが壊れないよう気を付けましょう!
この画像のコテはレンガを設置するために使う”レンガコテ”です。大きさは3種類ぐらいあるかと思います。一番大きいものは、男性の手のひらよりひと回り大きいぐらいです。
私自身は画像の下、小さなレンガコテの方が使いやすいと思います。
これは”柳刃ゴテ(ヤナギバゴテ)”という名前です。狭いところや漆喰塗りなどで使うことがあります。とても小回りが利くので、何かと便利な道具のひとつです。
これもサイズがたくさんあります。基本的には細かいところで使う場合が多いので、握りやすかったり小さめのサイズがオススメです。
これはレンガ同士の隙間にセメントを詰める”目地(メジ)コテ”です。これも”幅”の違いでサイズが色々あります。
例えばレンガの花壇を作る場合、多くはレンガ同士の隙間、目地幅は1cmで設定することが多いので、目地ゴテも1cm幅のものを選ぶと良いでしょう。
私たちの目地ゴテは自分たちで幅を削って調整しています。幅2cm、1cm、7mmなど、こだわりたい方は色んなサイズがあると面白いですね。
目地の幅でけっこう見た目が変わってきます。自然っぽくしたい場合は目地のセメント部分を目立たせない。モダンにしたい場合は目地を綺麗に仕上げましょう。
材料を選ぶ!ホームセンターで買える材料をご説明
”レンガで花壇”と言ったらセメントを使ってつくります。レンガ同士をセメントでくっつけるイメージでしょう。皆さんも一度は聞いたことがあるセメント、でもその特徴や使い方はよく知らない方も多いと思います。
セメント、コンクリート、モルタル、色々聞くけどそれってなんでしょうか?
セメント
業者さんによって色んな呼び名がありますが、どこかしらに”セメント”と記載があります。セメントは主に石灰石と粘土を混ぜて焼いたものを細かく砕いたものです。
袋を開けてみると乾燥した灰色のパフパフの粉が入っています。値段は600~700円ぐらいでしょう。
砂
セメントと一緒に使われる”砂”です。川で採取された”川砂”が一般的です。この砂も地域で違いがあり、取れる場所や色が違います。一袋の値段は200~300円ぐらいです。
よくある違いとは砂の粒の大きさ、”中目(ちゅうめ)”と”細目(さいめ)”があります。それは砂の粒子の大きさの違いで、中目は3mm以下、細目は0.6mm以下が基準です。
砂の粒が大きいと表面がザラザラした荒い感じで仕上がります。今回のようなレンガ花壇には中目が使いやすいですし、良い仕上がりになります。
細目は細かいので仕上がり時に砂が目立たないのでツルツルした、綺麗な表面に完成します。例えばタイルなどの目地には細目が使われます。
施工する部材の特徴に合わせて、中目か細目かを選ぶといいでしょう。
砂利
そして”砂利”です。砂利はせメントと砂と混ぜるとコンクリートになります。これも粒の大きさで2種ぐらい見かけるでしょう。
これも砂と同じぐらいの価格で一袋250円ぐらいです。
(番外)路盤材
直接的にセメントとは関係ありませんが、参考までに”路盤材”です。私たちのブログでも何度かご紹介した”砕石”と同じ役割があります。
レンガ花壇の基礎、駐車場の下地、そして住宅にも使われる、とても重要で一般的な基礎の材料です。つまり建造物の全ての下地として、この路盤材、砕石が使われているのです。
ホームセンターでは”路盤材(ろばんざい)”という名前で販売されていることが多いです。一袋350円ぐらいでしょうか。今回のレンガ花壇をつくる時も、まずこの路盤材を地面の上に敷きましょう。
コンクリート、モルタルについて!違いとつくり方
ではそのセメントとか砂を使って、一体何がどうなるのか?どうやってレンガ花壇で使うのか、解説しましょう!
”セメント”、それは水と混じって初めてその特質が発揮されます。そのことを”水和反応”というのですが、セメントは”硬く”なるのです。ただそれだけじゃ”もろい、すぐ崩れる”のです、まるでカステラ。
そこで基礎や骨組みになるもの、柱になるものが欲しいのです、それが砂や砂利と言って”骨材”と呼ばれます。砂や砂利は大きさが違う硬い、砕けない粒。セメントはその粒同士を結合させる役割になります。
セメントだじゃもろい、砂や砂利を入れてはじめて強度を獲得できるのです。
モルタル
コンクリートは聞いたことがあるけど、モルタルって?そう思われる方も多いのではないでしょうか?モルタルは実は密かに、皆さんの生活のあらゆるところで使われているのに気づくでしょう。
モルタルと呼ばれるのは『セメントと砂』を混ぜて水を加えたもの。粒の大きさは砂の大きさで、表面は比較的綺麗に仕上がります、ただ強度は低め。
分量
- セメント:砂=1:3
- 水を少々
つくり方
乾いたバケツにセメントと砂を入れます、まずはそれだけでよく混ぜます。その上で水を少しずつ入れながら混ぜます。
水は一気に入れてもいいですが、適度な量が分かりにくいので少しずつ入れることをおススメします。
使いどころ
そのモルタルをどんな場合、場所に使うのでしょうか?今回のレンガ花壇の場合は目地です。粒が細かいので狭い場所でも奥の方まで入れることが出来ます。
さらに目地コテで何度も表面を撫でると、ツルツル、ぴかぴかの綺麗な表面に仕上げることが出来ます。アンティークレンガなど対象資材が荒い、自然感を出すならモルタルを入れ込んだ、そのままで仕上げることも良いですね。
コンクリート
コンクリートの方が良く聞く機会が多いかもしれません。建築物や壁などいろんな場面で使われています。庭づくりでもコンクリート土間や駐車場、駐輪場などで聞くことがあると思います。鉢植えでもコンクリート製があるほど日常的です。
先のモルタルはセメントと砂でした、コンクリートはモルタルに”砂利”を追加したものです。砂より大きい粒の砂利を入れることではるかに強度を獲得することが出来ます。
分量
- セメント:砂:砂利=1:2:3
- 水を少々
つくり方
基本的にはモルタルと同じです。乾いたバケツに砂とセメントを入れて良く混ぜます。それから水を入れてさらに混ぜます。その上で砂利を入れる、混ぜてコンクリートの出来上がりです。
はじめから砂利を入れても良いのですが、混ぜるのに大変な思いをすると思います。セメントと砂を入れて、ちょっと水を多めに入れて混ぜやすくする、それから砂利を入れた方が混ぜやすいと思います。
使いどころ
近代においてコンクリートが使われている部分は多岐に渡ります。建築はもちろん、道路や鉄道など産業革命から高度経済成長期を通じて、今の世界の中心の資材です。
私たちのお庭でもコンクリートはアプローチなどの通路、池や小屋、花壇に壁など使用頻度は高めです。自然素材を愛する方々も駐車場だけはコンクリートでも良いということが多いです。
しかし今回のレンガ花壇では使いどころはありません。レンガを積むためにはある程度、流動性や柔軟性が必要になります。レンガの下にコンクリートを敷いたら、そのレンガの高さ調整は出来ないのです。
レンガの花壇をつくる!
使う材料のことが分かれば、あとは実際に作るだけ!ということになります、迷うことはありませんね。
その作り方も大切です、私たちはDIYなら仕上がりは大して問題ではないと思っています。しかし機能的に土が漏れてこないとか、水はけが良いなど、その役割は果たせた方が良いと思います。
step1 花壇の位置とカタチを決める
まず考えるのは”どこに”、”どんな”花壇を作るのか?それを決めなくてはいけません。環境はどうだろう、土壌はどんな感じですか?風通しは良いですか?植物に大切なのは第一に環境です。
次に花壇のイメージはどんなものですか?アンティークっぽいのか、都会的なモダンさが欲しいのか?どんなレンガを使いますか?花壇の大きさはどうしますか?広さはもちろん、高さがけっこう重要です。
簡単に絵を描いてみるのも良いです。頭の中のイメージを視覚化、見えるようにしたら理解が深まります。この場合の絵は上手い下手は関係ないので、設計図として考えてみてください。
レンガをどんな風に積むのか、目地はどのくらいの幅があるのか、レンガは何個必要なのか?計画的に作業を進めることが出来ますよ。
初めてDIYにチャレンジする方は、まず四角い花壇を作ってみたらいいかもしれません。レンガが四角なので、花壇の大きさや形も四角いレンガを使って作れるサイズとカタチが作りやすいです。
step2 床堀(とこぼり)&路盤材(砕石)
これは花壇を作る場所の地面を掘って、基礎をつくるための工程です。今回のようなレンガ花壇を作るにあたって、一番下のレンガの下に基礎を作る必要があります。
基礎とは、その上に立てる花壇、または住宅やビルなどが安定する、倒れない、地面がグラグラしないように作るのが基礎です。それには路盤材(砕石)を使いましょう。
路盤材で大切なのは”厚み”です、厚ければ厚いほど地面が安定します、その上に重い建物を建てることが出来ます。今回のレンガ花壇でしたら路盤材の厚みは5cm~7cmぐらいにします。
路盤材を入れる溝を掘るところから始めます、それを床堀と言います。
レンガ3段の花壇を作ろうとすると路盤材は5cmぐらい、もっとレンガを積むなら7cmぐらい基礎をつくります。路盤材を敷いたら何か重いもので叩いて締め固めましょう。
重いもの?石でも良いしレンガでも良いかもしれません。何にもなければ足で何度か踏むだけでも良いかもしれません。
step3 モルタルをつくる
路盤材と一番下のレンガの間にはモルタルを使います。モルタルはセメントと砂なので粒が小さく流動性があります。
分量はセメント:砂=1:3
バケツは乾いて綺麗な方が良いです。
バケツが濡れてる場合でも何でも、まずは砂を入れてましょう。バケツに7割ぐらいの砂の量がベスト、作りやすいです。
その上にセメントを入れます。砂:セメント=1:3です。
コテやスコップでしっかり混ぜましょう。細かいところですがバケツの隅っこなどは混ぜにくいので、砂やセメントがそのまま残ってる場合があります、チェックしてみてくださいね。
水を少しずつ加えて混ぜます。ちょっと料理みたいな感じですね。
隅々までよく混ぜます。硬さの目標は”ソフトクリーム”ぐらいです。少しすくって平なところに置いたらギリギリ形が崩れないぐらいです。
もし柔らかすぎた場合はセメントか砂を少しずつ入れて混ぜましょう。セメントは水分を良く吸い取りますので入れすぎには気を付けてください。
砂とセメントの分量が合ってるのか?間違ってるのか?確認する方法があります!それは濡れたコテで表面を何度も撫でてみることです。
砂が多い場合は表面に粒がたくさん浮き上がってきます、その場合はセメントを加えます。逆にセメントが多い場合は砂の粒が全く見えません、ベストなのは下の画像を参考にしてみてください!
左官屋さんになったつもりで!表面をコテで何度も撫でてみてくださいね。
上の画像は”ちょっと砂が多い”って場合です。黒っぽい砂の粒がたくさん見えて、表面もザラザラしている感じです。
次はベストな状態です!
マットな感じでコテで撫でた後は滑らかな感じになります。
目指すところはソフトクリームぐらい。若干、砂の粒が見える感じが良いでしょう。
並べると分かりやすいですね!左の砂が多い場合はセメントを少しずつ入れる。一気に入れると水分を吸い取られて水不足になります。セメントが多い場合は砂を入れます。
ちなみに!
セメントってアルカリ性、健康な人の肌は弱酸性。女性ならピンッ!と来るかもしれませんが、強いアルカリ性に素手で触るってことは、後々、カッサカサになってしまうってことです!
カッサカサになった後、手荒れを治すのは大変です。ゴム製の軍手などを使う、またはセメント、モルタルやコンクリートには素手で触らないようご注意を!
私たちが使っているゴム軍手は右側の黒いもの、左の緑色のはコンビニなどでもよく見かけます。手のひらがゴム製になっていて、背中部分は軍手みたいなものが使いやすいと思います。
step 4 モルタルを敷く、レンガを置く
レンガの下準備を行います。レンガって内部に小さな穴が無数に空いています。つまり気泡がたくさんあるっていうことです。
また基本的にレンガは乾燥している状態だと思います。そのままモルタルの上に置くと、モルタルの中の水分が急速にレンガと内部の気泡に吸い取られていきます。
モルタルやコンクリートは急速に水分を失うと、十分に固まらない可能性が出てきます。その危険を防ぐ必要があります。
そのためにレンガを水に浸してしっかり濡らしておくことが大切です。こうしておくとレンガの中に気泡やレンガ自体に、十分に水分を保持することが出来ます。そのためモルタルの水分を吸収してしまうのを防ぐことが出来ます。
十分にレンガを濡らしたら、水から出して余分な水気を出しておきます。水がポタポタ落ちてこないぐらいが良いでしょう。
準備が出来たらレンガをモルタルで設置していきます。はじめはモルタルをレンガ3~5個分ぐらい路盤材(砕石)の上に置きます。慣れている方ならレンガ10個ぶんぐらい置いても良さそうです。
上の画像で全て理解できると思うのですが、基礎として敷いた路盤材(砕石)の上にモルタルを置いていく。その上にレンガを置く、基本的にはそれだけなんです。
でも、モルタルの量ってどのくらいがベストなのか?
上の画像は実はモルタルが多すぎの状態なんです。ベターって隙間なく置かれていますよね。一番下の段なのでまぁ、これでも問題はありません。
逆に一番下の段のモルタルが少なすぎると、土台、基礎としてはちょっと物足りなく、レンガの花壇がグラグラする可能性も出来てきます。少なすぎより多すぎが良いです。
多すぎた場合、後で余分なモルタルを除去すればOKですよ!
二段目からは画像のようにモルタルを置いていきましょう。二列にキュウリを並べるような感じです。密に置く必要はなくて、キュウリの間に隙間ができるぐらいで大丈夫です。
モルタルが少なければレンガが低くなって、モルタルが多ければ余分なモルタルがはみ出てくるだけです。はみ出たモルタルは半渇きになった後で除去します。
レンガコテの端っこの方を使ってキュウリや春巻きぐらいの分量が良いでしょう。二列に並べる感じで、レンガの両端に乗っけるように置いていきます。
レンガを置いたら高さを調整しましょう!上から押しこんで良い高さに下げていきます。下がり過ぎた!レンガを置いた時点で低すぎた!こんな場合はレンガを外してやり直しましょう。
とにかく隣のレンガと高さを揃えることです。そしてそのレンガ自体も平になるよう、傾かないよう調整しながら設置しましょう!
微妙に高さを調整する場合は、手で押し込むのではなく、ゴムハンマーなどで軽く何度も叩くと調整しやすいかと思います。
余分なモルタルがはみ出たら、半渇きになるまでまってコテで切るように除去します。レンガを置いた直後は柔らかすぎる場合があるので、半渇きになった方が綺麗に除去できますよ!
レンガを置くときの道具
ここでも色んな道具が活躍してくれます。まずは画像のレンガの上に乗っているシルバーのもの。レンガが水平なのか?隣とのレンガと高さは合ってるのか確認するための道具”水平器”です。
左下の黒いハンマーが高さなどを調整するための”ゴムハンマー”です。これは軽すぎると逆に使いづらいと思います。ちょっと重いかなって程度のハンマーを使って、その重みを利用して叩くのが良いでしょう。
そして右のシルバーL字の物差し、”差し金(さしがね)”などと呼びます。目地の幅を測ったりするときに使います。これは長さが測れれば、他の物差しでもヨシとします。
花壇全体の高さを確認するために使うのが”水糸”です。花壇の端っこに杭を立てて水糸を括り、ちょっと強めに引っ張り合います。
水糸は伸縮します、その糸をピンっと張ることで高さを揃えることが出来ます。
先ほどの水平器で水糸の水平を確認しておきましょう。水糸に揃えてレンガを設置していきます。3段ぐらいならシビアに水平を考える必要はありませんが、揃うと見栄えが良くなり強度もしっかりします。
DIYは楽しく!なので思い切ってポンポン設置してみましょう!この作業が一番メインですからね。
step 5 目地をきる
レンガを置いて高さを調整すると目地から余分なモルタルがはみ出てきます。ちょっと乾きだしたらコテを使ってはみ出たモルタルを除去します。それを”目地を切る”と言います。
モルタルを乗せてレンガを置く、高さを合わせると余分なモルタルがはみ出て、少し乾いた状態です。
コテなら何でも大丈夫!エッジを利かせて一気にカットする。
本当にそれだけでOK!本来、これだけで目地は完成です!
コテで切るように目地を施工するので”目地を切る”と言います。本当に上手な職人さんはそれだけで仕上げていきます。
実際、オランダなどの海外ではこのやり方が主ですが、好き好みでラフな仕上げか、綺麗なモダン的な仕上げか選んでみましょう!
今回はもう少しソフトな感じにしたいので、目地にもっとモルタルを詰め込んで落ち着いたテイストにしていきます。
目地コテを使って、時には手や指を使ってレンガの隙間にモルタルを詰め込んでください。レンガが外れない程度に、グッと押し込んで表面を綺麗にするために目地コテで撫でてあげる。
目地の表面をツルツルに綺麗に仕上げると、都会的なモダンなレンガ花壇の印象になります。アンティークではなく新品レンガを使う時は、綺麗な目地の方が似合うかもしれませんね。
仕上げのポイント
目地にセメントを詰めた後、若干乾いてきたらレンガの表面についた余分なセメントを除去してください。残ったモルタルは乾くと”白化現象”を起こして白くなります。これが乾いた後だとなかなか落ちない!
スポンジを濡らしてしっかり絞る、レンガの表面にくっ付いた余分なモルタルを拭っておく。何度もスポンジをこすらないようにして、2~3回拭ったらまた水洗して繰り返す。
”アンティークレンガの花壇づくりには、このスポンジで綺麗にする作業はしない!”やっても良いけど、やり過ぎにご注意!
レンガの表面だけ綺麗にするのは問題ありません、でも目地のセメントの表情が消えないよう気を付けましょう!
DIYで簡単!完成したアンティークレンガの花壇
花壇づくりのポイント
アンティークレンガは形が均一ではありません、ねじれてたり曲がったり反ったりしています。それでも”角を揃える”ことを心がけてみましょう!
高さを揃えることでラフな中にもまとまった感じでレンガを積むことが出来、見栄えが良い仕上がりになりますよ。
DIYは”自分でやってみよう!”って意味です。自由なんです、細かいことは気にすることはなく、失敗って無いんです。
”こんなのが欲しい”を計画して、準備して実現する。自分だけのチャレンジなので安全にゆっくりやってみる。大切なのは完成させること、達成することが大切です。
まずは3段ぐらいのレンガ花壇はいかがでしょう。完成すると達成感を感じることが出来ますよ!もっとチャレンジしたい方は8段ぐらいまで積むことが出来るでしょう!
モノづくりは楽しいものです。やり始めるまで、作ってる最中はちょっと大変かもしれませんが、完成をイメージして根気よくコツコツとチャレンジしてみてください!
最後に
僕たちぐりんぐりんは”自然素材を使ったナチュラルガーデンの庭づくり”をオススメしています。皆さんのご希望をたくさん聞かせていただき、一番ベストなガーデンプランを考えます。
これからの時代の庭づくりは下記から見てみてください。