もくじ
はじめに
2020年、私たちが本格的に学んでいく新しい試み
『野菜をお庭に!』
学びの第一弾が、東京の新宿で開催されました!
![野菜や種のついて解説する岡本よりたか先生](https://grengren.com/wp-content/uploads/2020/02/IMG_3603.jpg)
私たちが野菜の先生と呼んでいるのが
『岡本よりたか氏』岐阜県を拠点に
無肥料無農薬の野菜作りを全国に広めていらっしゃる農家の方です
岡本先生の特徴は”無肥料無農薬”ではあるのですが
それからもう一歩進んで、”種をとる”というコトを
大切にしていらっしゃいます
![岡本頼孝先生主宰の無肥料プランター栽培の新宿講習会](https://grengren.com/wp-content/uploads/2020/02/IMG_3538.jpg)
今回の講習会は『無肥料プランター栽培』
前年、先生が収穫したトマトの種を、実際にプランターで育てよう!
そういった実践をするための講習会です
左の透明のボトルは『病気・虫の対策液』
右の黒いポットは『トマトの苗床』
そして膨大な情報がつまった資料です
正直いってこの資料は凄いですね!
野菜作りの原点から育て方、そして来年へ
そういったゼロから100以上のモノが詰まってます!
”野菜”と言うモノ、そして次の”野菜”へ
まず先生が聞かれたのは『そもそも野菜って何?』
という原点のコトです
構成物質と自然の営み、そして今の農業とやろうとしている栽培方法
全体を通じて言えるコトなのですが
とても”理にかなった考え方、方法”をやろうとされているのです
言うなら、何気なくやっていたコトを論理的に教えてくれる感じです
だからとても納得できる内容なのです
野菜はこう!なぜ?それはこうだから!という座学内容です
詳しい内容はぜひ、先生に直接お聞きいただきたいです!
プランターの土づくり
そして実際にどうやって”無肥料の土壌”をつくるか
実践で教えてくださいました!
![プランターで栽培するための土づくり](https://grengren.com/wp-content/uploads/2020/02/IMG_3547.jpg)
必要な材料はすべてホームセンターで購入できるものです
重いモノもあるので、全部いっぺんに揃えるのは大変かもしれません
写真が逆なのはこういった方向から見ていたのでご了承ください!
![無肥料のプランター栽培のための横穴プランター](https://grengren.com/wp-content/uploads/2020/02/IMG_3579.jpg)
まずどんなプランターを使うのか?ってことですが
ビックリしました!先生が選んだのは横穴が開いたプランターです!
下穴は無く、横穴一か所だけ開いたプランター!
水はけは?って皆さん思いますよね?
だって園芸している私たちは下穴がたくさん開いたモノを
選んで使っていたからです
もちろんこれも論理的に解説してくださいました!
それは『なぜ根腐れするのか?』という常識を疑った結果なのです
それを防ぐ方法まで、キッチリと実践されて答えを持っていました!
![岡本よりたかさんの土づくりの手本](https://grengren.com/wp-content/uploads/2020/02/IMG_3560.jpg)
土づくりのベースは”黒土”を選択
関東ローム層の深めのとこの土です
お話しではどんな土でも大丈夫というコトです!
![赤玉を入れる土づくりを説明する岡本先生](https://grengren.com/wp-content/uploads/2020/02/IMG_3566.jpg)
赤玉をいれます!
赤玉土の特徴は土に混ざらず、水はけと保水が出来るというコトです
これを黒土にはじめにいれました!
![通気性がありミネラル保持のために入れるバーミキュライト](https://grengren.com/wp-content/uploads/2020/02/IMG_3572.jpg)
そしてバーミキュライト、もしくはパーライトです
これは苦土蛭石(くどひるいし)という鉱物を砕いて熱し、膨張させたもの
特徴は土にくっつかず、通気性があり、そしてミネラルが付着します
![ピートモスをなぜ入れるか説明している岡本先生](https://grengren.com/wp-content/uploads/2020/02/IMG_3575.jpg)
そしてミネラルの代わりにいれるピートモスです
これは窒素を持ち、保水力にたけています
大切なのは土壌を酸性にする特徴があります
![もみ殻くん炭を説明する岡本よりたか](https://grengren.com/wp-content/uploads/2020/02/IMG_3577.jpg)
もみ殻くん炭を入れる理由を説明してくださっています
土とくっつかず、水はけ、通気性があります
大切なのは、アルカリ性なので酸性土壌を中和してくれるのです!
![肥料がはいってないフカフカの最高の土づくり](https://grengren.com/wp-content/uploads/2020/02/IMG_3578.jpg)
そして出来上がったのは最高のフカフカ土
肥料などが入ってない栽培用の土壌です
一般的な培養土は、これに肥料が入ったモノらしいですよ
先生はその肥料を入れないのです
それはこの土を何十年も使い続けるため、毎年更新して生まれ変わる土壌
それは自然素材を理解し、自分で簡単につくることが出来るのです!
一般的な肥料は言ってみれば、過剰な劇薬でもあるのです
異常なほど植物の成長が著しい!植物、本来の姿ではないのです
観葉植物ならいいが、野菜はどうでしょうか?私たちの体を作るモノです
![鉢底石をいれず赤玉土で底をつくる岡本先生](https://grengren.com/wp-content/uploads/2020/02/IMG_3584.jpg)
岡本先生は鉢底石を使いません!
しかも水抜き穴をふさぎました!
まぁ常識的には、考えられませんね
赤玉土を下に5センチほど敷きました、
当然ですが、これでは下に水が溜まります
でも水が溜まっても大丈夫なのです!
根腐れする理由!
それは底に溜まった水の温度にあるらしいです
水がお湯になって根っこを枯らす!それが根腐れの原因なのです
![プランターに土と米ぬかを入れる先生](https://grengren.com/wp-content/uploads/2020/02/IMG_3587.jpg)
そして土を入れ!
ミネラルのために”米ぬか、腐葉土”をいれます!
そうですミルフィーユみたいに何層にもするのです!
さらっと言いますがココがポイントなのですよ!
無肥料で野菜を育てるためにはミネラルが必要なのです
それが一般的には肥料なのです
その代わりに腐葉土、米ぬかを使うのが岡本よりたか流なのです
なぜミネラルが必要なのか?
それは野菜を収穫するからなのです!
野菜自体はミネラルの固まりなのです、それを収穫する
それは土壌からミネラルを奪いとる行為でもあるのです
そのため腐葉土、米ぬかでミネラルを補充するのです!
![プランターいっぱいまで土をいれる先生](https://grengren.com/wp-content/uploads/2020/02/IMG_3591.jpg)
プランターいっぱいまで土を入れるコトもポイントです
土が下がってくるので、割りと上まで入れます
![トマトの入れる位置を説明してくれる先生](https://grengren.com/wp-content/uploads/2020/02/IMG_3593.jpg)
さらに”コンパニオンプランツ”の理論で
植物を植える位置、場所を教えてくれました!
ちなみに、真ん中にトマトを植えます
他に植える植物はルッコラ、春菊、大豆そしてネギです
それぞれに役割りがあって理由があるのですね!
トマトの種まき
昨年度、先生が収穫されたトマトの種を使って種まきです
またこの”種”が凄いのですね!
先生が品種改良されて、固定品種になったトマトの種なのです
![岡本よりたかさん独自のトマトの種](https://grengren.com/wp-content/uploads/2020/02/IMG_3597.jpg)
その名も”空っこ”
固定品種とはこの種から野菜をつくり
その野菜から種を収穫、また種を蒔いて野菜をつくる
そうやっても品種が変わらない
安定した品質を提供してくれる品種のことらしいです
安定したかどうか10年間ぐらいかかるらしいです!
![岡本先生が準備してくれた無肥料の土壌](https://grengren.com/wp-content/uploads/2020/02/IMG_3596.jpg)
さきほどのやり方で作ったトマトの”苗床”です
ここに種を蒔いて発芽させます
そしてプランターに植え替えるのです!
![苗床にトマトの種を植える作業](https://grengren.com/wp-content/uploads/2020/02/IMG_3600.jpg)
ひとつのポットに二つ穴を開けます
トマトの種をひとつづつ入れます
土をかけて、ちょっとグッと押す、OKです!
あとは暖かい場所で管理します
土の表面が乾いたら水やりです
2カ月ぐらいたったらプランターに移植ですよ!
病気・虫の対策液
さらに大切な野菜の病気や虫対策を教えていただきました!
自家製の対策液です、口に入れても大丈夫なもので作ります
さらに人体に全く無害にするための、代用品もあります
![病気や虫対策のための液](https://grengren.com/wp-content/uploads/2020/02/IMG_3549.jpg)
これだけです!
竹酢液、キトサン粉、ウォッカにクローブを抽出したもの
竹酢液のかわりに、木酢液、穀物酢、米酢でもOKみたいです
これを混ぜたものを20~50倍に希釈したものを使います
野菜や植物の状態で使い方を変えます
葉っぱが一部傷んだ場合はその葉っぱに
全体の葉っぱが傷んだときは地面に
そこに原因があるから、そこに対策をするべきだそうですよ
![植物の病気や虫対策液のための空き瓶](https://grengren.com/wp-content/uploads/2020/02/IMG_3539.jpg)
このカワイイ空き瓶で作っていきます
![空き瓶に50mlの竹酢液をいれる](https://grengren.com/wp-content/uploads/2020/02/IMG_3606.jpg)
竹酢液を50ml入れます
![竹酢液が入った瓶にキトサン粉をいれる](https://grengren.com/wp-content/uploads/2020/02/IMG_3609.jpg)
キトサン粉を小スプーンに半分
かなり少量ですね
![竹酢液とキトサン粉を混ぜる](https://grengren.com/wp-content/uploads/2020/02/IMG_3612.jpg)
瓶にフタをして振って混ぜます
![竹酢液とキトサン粉を混ぜたものにウォッカを入れる](https://grengren.com/wp-content/uploads/2020/02/IMG_3615.jpg)
ウォッカにクローブ(丁子・ちょうじ)を抽出した液をつくります
それを50ml入れます、そしてまたフタをして振って混ぜます!
クローブ(丁子)とはスパイスの一種です
結構色んな使い方をされています
詳しくは⇒クローブとは
![完成した病気や虫の対策液](https://grengren.com/wp-content/uploads/2020/02/IMG_3616.jpg)
こんな感じでOKです!
あとは20~50倍に希釈してスプレーで使います!
もちろん野菜に使うので、口に入れても大丈夫
それが一番いいところですね!
果樹などにも使えますよ!
まとめ
今回ご紹介したのは、本日おしえていただいた一部
しかも実践的な部分のダイジェストです
あえて詳しくご説明しなかったのは
皆さんが直接、岡本よりたか先生から学ぶキッカケになればと
そういう入り口としてご紹介しました!
実際の作業と同じくらい、座学があるのです
野菜とは?自然の循環とは?種とは?
直接、岡本よりたか先生から学んでいただきたいです
先生が皆さんにご紹介したい、伝えたいと思っていらっしゃるコトは
本当にいっぱいあるのです!
特に”種”に関しては講演会を全国で行っています!
![無肥料無農薬の野菜作りを提案している岡本よりたかさん](https://grengren.com/wp-content/uploads/2020/02/IMG_3621.jpg)
私たちは今回学んだことを自分達で実践してみて
さらに見識を深めようと思っています!
さらに実際に畑で毎月一回
岡本よりたか先生から、野菜作りを一年かけて学びます
その上で皆さんのベランダなどで
プランターを使って野菜作りができるお庭づくりを提案してきます
子供たちに何を伝えていくのか、考える機会になればと思います!
その後
![水やりをおこなったトマトのポット](https://grengren.com/wp-content/uploads/2020/02/IMG_3623.jpg)
家に持ち帰って、水やりをたっぷり行います
これは普通の黒ポットなので、下穴が空いていますので
下から水が出るぐらいあげてくださいね!
エピソード1
~未知への挑戦~
■2月23日(種まき初日)~新しい希望~
![2月下旬の管理は暖かい時は外寒い夜は中](https://grengren.com/wp-content/uploads/2020/02/IMG_3624.jpg)
現在は2020年2月23日です
今年は暖冬でもあって、昼間は外で管理しています
夜は取り込んで温かく管理した方がいいですね
発芽は外気温10~20℃ぐらいないと成長しないそうです
最低でも10℃超えするように、ビニールハウス的なモノも販売されています
寒さは本当に植物に関してはかなり厳しいので、管理は気を付けましょう!
■3月1日(5日間の外出)~不安な外出~
![長期不在のための底面給水の準備](https://grengren.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_3745.jpg)
本日から5日間、仕事の都合で外泊です!
というコトは、水やりが出来ません!
そういった時は”底面給水”を行います
底面給水とは水を張った器にポットを入れて置き
ポットの底から水を吸水させることを言います
写真の白いプラスティックの器は、鉢植えの水受けです
3センチぐらい水を張ってポットを付けておきます!
5日間ですからね。。本当にこれでいいのかな
南向きの室内で、カーテンの隙間から外を見させておく感じで
放置して出かけます!どうなってる事やら。。
■3月9日(2週間、16日目)~絶望と諦め~
![種まきから2週間を超えたトマトのポット](https://grengren.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_3780_Fotor.jpg)
種まきから2週間ぐらいで発芽します!
と、言っていただいたのですが
2週間を超えました
なるほど、発芽しないこともあるのですね。。
もうちょっと暖かいところで管理した方が良さそうですね
もしくは、仕事で4日間放置したのが良くなかったのか、不明です!
果たして発芽するのか!?
半分諦めつつ、水やりを続けます
そして数日たったある日、思い立って決断をすることになります!
エピソード2 ~決断と再出発~ へ続く!