月日が経つのは早いモノで、和モダンの玄関アプローチの施工して9ヶ月が経過。この寒い冬を乗り切ってくれたのか…山野草や宿根草が多いこのお庭が気になっていました。とってもお客さんご自身、植物がお好きなのが伝わってくる、ちょっとホッとできる現場だった思い出もあります。
宿根草の多くは、冬に地上部が枯れてなくなってしまいます。しかし根っこはしっかり生きていて、暖かい時期になると新芽を噴き出してくれます。それが生き生きとして、そして驚きと生命の喜びを感じられる感動の瞬間をもたらせしてくれる、とても素敵な植物たちです。
さらに高木の冬剪定として軽めに剪定を行います。里山みたいに木陰をつくったり、モジャモジャなお庭にしたいというお気持ちを大切にした結果です。お庭でお子さんがよく遊ばれるみたいなので、夏の木陰はまさにうってつけの自然の恵み。幼少期に田舎で遊んだ思い出がよみがえってきます。
もくじ
9か月後点検
石材も落ち着いてきています、まだこれから時間をかけることで、もっと馴染むでしょう。植物は積雪によって地上部は痛んでいました。ヤブランやフッキソウなど、強健なものも全体が潰された感じでちょっと可哀そうですね。
しかしそれが自然ですから、根っこは問題なく定着しており、今年の成長がとっても楽しみです!玄関アプローチですからお客さんや皆さんを楽しませてくれることを期待しています。
お客さんご自身で綺麗に管理してくださっているのか、とても綺麗な状態です。この分ですとこの先、石材や植物の成長をもっと見届けたくなりますね。さらに6月の梅雨の状態も楽しめる空間になりそうです。
和風のお庭やアプローチというのは雨でも十分楽しめるように作っているべきだと思っています。特に多くの石材は雨で表面が濡れた方が、光沢と光の反射があって、その美しい石本来のチカラを見せてくれます。
今回は施工に問題はありませんでした、お客さんも毎日の生活に支障がないということで、9か月後点検は完了です!ありがとうございました。
冬剪定
そして高木の剪定を行います。高木は建築当初から植えられていたソヨゴやモミジなど、ちょっと和風な選択がイイですね。風が強い場所ですので支柱も緩みをチェックします。不必要な支柱は外しちゃいます。樹木にとっては無くていいものですからね。
冬剪定は落葉樹にとって一番大切なものです。葉っぱが全部落葉して休眠に入ります。私達はその時期を待って強く剪定したり移植したりするのです。人間で言うなら、麻酔で眠っている間に手術するような感じですね。目覚める春には、それも気づかずまた素敵な姿に生まれ変わってくれるのです。
今現在では落葉樹は嫌煙されがちです、葉っぱが落ちるので掃除が大変だと思われているのです。では常緑樹は葉っぱは落ちないのか?実は、常緑樹の葉っぱは年中入れ替わっているのです。ということは年中葉っぱが落ちているということです。それと年一回、まとめて全部葉っぱが落ちる落葉樹、掃除が楽なのは1年に一回だけ、かもしれません。
剪定管理は年2回行いたいところですね。年1回だとどうしても樹木を強く切らないといけません。強く剪定した分、樹木は危機感を感じて、より生きようと枝を遠くに伸ばします。そうするとまた強く剪定しなくてはなりません、その繰り返しになると樹形がおかしくなってしまいます。
まとめ
コチラのお客さんは植物が好きなので知識もあって、土いじりも楽しそうになさいます。樹木の剪定も同じです、ご自分でも出来る限り剪定してみて、高いところや難しい樹木はお任せください。またご予算が許す限り、植物と共に暮らしてみてください。意外と得られるものが多くありますよ!
私たちは自然素材をつかったお庭づくりを良く手掛けています。自然素材は劣化することがありません、時間経過は価値として生まれ変わります、いわゆるアンティークという価値ですね。人工のモノはとても機能的です、それ専用に作られていますので間違いはありません。しかし完成した時がピークです、あとは劣化していくのです。
これからも皆さんの価値に合った素材で、施工方法でお庭づくりを提案していきます。少し植物をお庭や住宅に取り込んでみてください。きっと皆さんの毎日がより豊かなものになっていきます。
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