レンガ積みはコツコツが基本です
スピードじゃなくて”丁寧さ”
DIYの場合は慌てなく、丁寧にコツコツですよ!
私たち職人は手慣れていますが、それでもコツコツです!
いちいち手を止めて
『大丈夫かな?』って確認しながら作業していますよ
ある人が言うに”美”と”真実”は
『詳細に表れる』と聞いています
”詳細さ”とは”気遣い”なんです
細かいところまで気がいく
そういったことが”美”につながっていくのです
とても大変な作業に聞こえますが
私たちは、それが普通だと感じていますし
楽しい作業なので、苦ではないのです
その上で完成したお庭は
とても達成感があるもので
皆さんが喜んでくれると『ほっ…』とするのです
もくじ
前日の様子
![一日で100個以上詰めるレンガ積み作業](https://grengren.com/wp-content/uploads/2021/01/21.jpg)
前日までの作業は、レンガ2段まででした
3段目の角は、丁寧に積んでいます
それが3段目の”基準”になるからです
昨日、最後に”基準”を積んでおいたので
本日の朝にはモルタルも固まっていますよ!
これからの作業がはかどりますね
冬の時期はモルタルの乾きが遅いです
さらに特に気を付けたいのは”凍結”
モルタルの中の水分が凍ってしまうことに注意!
![中野区のレンガ花壇づくりで一日目の最後の様子](https://grengren.com/wp-content/uploads/2021/01/22.jpg)
ですので、こんな感じで布団をかけるようにしてありました
そうすることで”凍結”を防ぎ
本日の朝にはモルタルが問題なく固まります
さらに言うと
モルタルは1日では完全に固まりません
時期によりますが、完全に固まるまで3日ぐらい必要です
花壇づくり 2日目
![レンガの中の空気を抜くために水分を吸わせている](https://grengren.com/wp-content/uploads/2021/01/1-3.jpg)
何はともあれ、レンガに水分を吸わせます
レンガは水分を吸うものです
モルタルの水分をとられないようにします
気泡が上がってきます
10分ぐらいでしょうか
水面が落ち着いてきたらもうOK!
気泡が出てるうちはまだまだですね
夏は水が蒸発しやすいので、特に気を付けましょう!
![前日にきっちり据えてある基準としての角のレンガ](https://grengren.com/wp-content/uploads/2021/01/2-3.jpg)
レンガを積むまえに
再度、高さとかズレがないように確認します
ここでズレがあると、すべてズレてしまいます
![3段目のレンガを積むおしゃれレンガ花壇](https://grengren.com/wp-content/uploads/2021/01/3-3.jpg)
淡々と積んでいきますよ!
確認しながらゆっくり作業しましょう!
![鉄筋をいれてレンガの花壇の強度をもたせる工程](https://grengren.com/wp-content/uploads/2021/01/5-2.jpg)
鉄筋は縦だけではなくて
横にもいれます
全体の強度がいっきに上がりますよ!
![レーザーを使ってレンガ花壇の高さを確認する作業](https://grengren.com/wp-content/uploads/2021/01/6-2.jpg)
これは”レーザー”という道具です
緑色の光線が出て、全体の高さを確認できます
ちょっと高めの道具で繊細ですので、大切に扱っています
”道具は大切に”これは先輩から学んだことです
私が伝統工芸をやっていた時代、道具は自分たちで作っていました
それが伝統であり当然の方法なのです
そうすることで、その道具に詳しくなり修理も出来ます
自分で使いやすいように修正も出来るし、良い作品も出来ます
”道具に愛着がうまれる”そんな素敵なコトが起こるのです!
大量生産、大量処分の時代は終わりました
100年続く、その人にとって価値あるモノとは
いったいどんなモノなんでしょうか?
![四段目に取り掛かるレンガ花壇の作成](https://grengren.com/wp-content/uploads/2021/01/8-1.jpg)
四段目に取り掛かります!
角のレンガは基準になりますので
水平器でもって綺麗に固定していきます
基準はきっちり出しましょう!
慌てず、しっかり決めておけば
後の作業がやり易くなりますよ
![穴があいたレンガはモルタルをしっかり詰める必要がある](https://grengren.com/wp-content/uploads/2021/01/11-1.jpg)
今回使用しているレンガは、中が空洞です
鉄筋をいれて強度をつけるためです
鉄筋をいれた穴はモルタルを詰めます
そして他の穴もすべてモルタルを詰めます!
じゃないと強度が出ませんのでご注意
そのためけっこうセメントと砂を使いますよ~
![5段まで積めたレンガの花壇づくり](https://grengren.com/wp-content/uploads/2021/01/9-1.jpg)
2日目午後には5段のレンガが積めました!
全部で7段にしますので、3段目と5段目の間
目地に鉄筋をいれますよ
![6段目まで積めたレンガ花壇作成の二日目の様子](https://grengren.com/wp-content/uploads/2021/01/12-1.jpg)
そして6段目まで積んで、本日は作業終了です!
冬など明るいうちにレンガ積みを終わっておきましょう!
積んだあとは”レンガの掃除”がまっているのです
掃除とは余分なモルタルを除去する工程が必要です
レンガを積むさいに余ったモルタルをとります
そしてレンガの表面にくっついたモルタルも水ぶきします
表面のモルタルが乾くと、白くなって目立っちゃいますよ!
綺麗な水をスポンジに含ませ
レンガの表面のモルタルを拭い取ります!
そしてまた綺麗な水で掃除する
これは大変な作業ですが
コツコツやれば綺麗なレンガ花壇づくりが出来ますよ
モルタルが完全に乾く前に掃除しましょう!
![中野区で施工しているレンガ花壇づくりの終了風景](https://grengren.com/wp-content/uploads/2021/01/13-1.jpg)
そしてやはり”防寒”します!
レンガとモルタルの水分が凍らないようにするためです
凍るとレンガが割れ、モルタルが固まりませんよ
凍結でレンガが割れることがあります
レンガの種類によりますが
簡単にいうと安いレンガは割れる可能性があります
レンガについて詳しくは⇒
レンガでナチュラルガーデンの庭づくり!|オシャレな使い方7選!
特に皆さんが購入する機会がある
ホームセンターなどでは注意が必要かもしれませんね
購入前に”どんなレンガ”なのかご確認ください
まとめ
作業の最後はいつも綺麗に掃除して帰ります
”また明日作業があるから…”って言って手を抜くと
結局全部を手を抜くことになりかねません
これは私たちの気持ちの問題なのです
実際、キッチリ掃除する、しないなんて
ほんの数分の違いなのです
それをヤル、ヤラナイなんて言うのは
考えるコトでもなく、やるのです
これも先人から教わってきたことです
作業の内容は材料が進歩して簡単になったり
修行なんて必要がない時代になったりしますが
気持ちはいつの時代も同じだと思います
相手のことを思うなら
迷わず、損得でもなく、やりたい!って思える
そういう気持ちで庭づくりを行いたいですね