レンガ積みはコツコツが基本です
スピードじゃなくて”丁寧さ”
DIYの場合は慌てなく、丁寧にコツコツですよ!
私たち職人は手慣れていますが、それでもコツコツです!
いちいち手を止めて
『大丈夫かな?』って確認しながら作業していますよ
ある人が言うに”美”と”真実”は
『詳細に表れる』と聞いています
”詳細さ”とは”気遣い”なんです
細かいところまで気がいく
そういったことが”美”につながっていくのです
とても大変な作業に聞こえますが
私たちは、それが普通だと感じていますし
楽しい作業なので、苦ではないのです
その上で完成したお庭は
とても達成感があるもので
皆さんが喜んでくれると『ほっ…』とするのです
もくじ
前日の様子
前日までの作業は、レンガ2段まででした
3段目の角は、丁寧に積んでいます
それが3段目の”基準”になるからです
昨日、最後に”基準”を積んでおいたので
本日の朝にはモルタルも固まっていますよ!
これからの作業がはかどりますね
冬の時期はモルタルの乾きが遅いです
さらに特に気を付けたいのは”凍結”
モルタルの中の水分が凍ってしまうことに注意!
ですので、こんな感じで布団をかけるようにしてありました
そうすることで”凍結”を防ぎ
本日の朝にはモルタルが問題なく固まります
さらに言うと
モルタルは1日では完全に固まりません
時期によりますが、完全に固まるまで3日ぐらい必要です
花壇づくり 2日目
何はともあれ、レンガに水分を吸わせます
レンガは水分を吸うものです
モルタルの水分をとられないようにします
気泡が上がってきます
10分ぐらいでしょうか
水面が落ち着いてきたらもうOK!
気泡が出てるうちはまだまだですね
夏は水が蒸発しやすいので、特に気を付けましょう!
レンガを積むまえに
再度、高さとかズレがないように確認します
ここでズレがあると、すべてズレてしまいます
淡々と積んでいきますよ!
確認しながらゆっくり作業しましょう!
鉄筋は縦だけではなくて
横にもいれます
全体の強度がいっきに上がりますよ!
これは”レーザー”という道具です
緑色の光線が出て、全体の高さを確認できます
ちょっと高めの道具で繊細ですので、大切に扱っています
”道具は大切に”これは先輩から学んだことです
私が伝統工芸をやっていた時代、道具は自分たちで作っていました
それが伝統であり当然の方法なのです
そうすることで、その道具に詳しくなり修理も出来ます
自分で使いやすいように修正も出来るし、良い作品も出来ます
”道具に愛着がうまれる”そんな素敵なコトが起こるのです!
大量生産、大量処分の時代は終わりました
100年続く、その人にとって価値あるモノとは
いったいどんなモノなんでしょうか?
四段目に取り掛かります!
角のレンガは基準になりますので
水平器でもって綺麗に固定していきます
基準はきっちり出しましょう!
慌てず、しっかり決めておけば
後の作業がやり易くなりますよ
今回使用しているレンガは、中が空洞です
鉄筋をいれて強度をつけるためです
鉄筋をいれた穴はモルタルを詰めます
そして他の穴もすべてモルタルを詰めます!
じゃないと強度が出ませんのでご注意
そのためけっこうセメントと砂を使いますよ~
2日目午後には5段のレンガが積めました!
全部で7段にしますので、3段目と5段目の間
目地に鉄筋をいれますよ
そして6段目まで積んで、本日は作業終了です!
冬など明るいうちにレンガ積みを終わっておきましょう!
積んだあとは”レンガの掃除”がまっているのです
掃除とは余分なモルタルを除去する工程が必要です
レンガを積むさいに余ったモルタルをとります
そしてレンガの表面にくっついたモルタルも水ぶきします
表面のモルタルが乾くと、白くなって目立っちゃいますよ!
綺麗な水をスポンジに含ませ
レンガの表面のモルタルを拭い取ります!
そしてまた綺麗な水で掃除する
これは大変な作業ですが
コツコツやれば綺麗なレンガ花壇づくりが出来ますよ
モルタルが完全に乾く前に掃除しましょう!
そしてやはり”防寒”します!
レンガとモルタルの水分が凍らないようにするためです
凍るとレンガが割れ、モルタルが固まりませんよ
凍結でレンガが割れることがあります
レンガの種類によりますが
簡単にいうと安いレンガは割れる可能性があります
レンガについて詳しくは⇒
レンガでナチュラルガーデンの庭づくり!|オシャレな使い方7選!
特に皆さんが購入する機会がある
ホームセンターなどでは注意が必要かもしれませんね
購入前に”どんなレンガ”なのかご確認ください
まとめ
作業の最後はいつも綺麗に掃除して帰ります
”また明日作業があるから…”って言って手を抜くと
結局全部を手を抜くことになりかねません
これは私たちの気持ちの問題なのです
実際、キッチリ掃除する、しないなんて
ほんの数分の違いなのです
それをヤル、ヤラナイなんて言うのは
考えるコトでもなく、やるのです
これも先人から教わってきたことです
作業の内容は材料が進歩して簡単になったり
修行なんて必要がない時代になったりしますが
気持ちはいつの時代も同じだと思います
相手のことを思うなら
迷わず、損得でもなく、やりたい!って思える
そういう気持ちで庭づくりを行いたいですね