この杉並区のお庭づくりの一番大切な事は”芝生の再チャレンジ”です。かつては芝生がしっかり定着して15年以上、お庭を彩ってきました。
樹木が育って環境が変わってお庭が半日陰になってしまった。結果、芝生が枯れてしまい、だけどもう一度芝生を楽しみたい。
それは子供と犬が走り回れる場所をつくるため。さらにはお庭の木陰でお茶や読書を楽しむ時間を過ごしたい。そんな願望を実現するためにお庭を作り変えます。
前回では自然石の平板と花壇枠を設置しましたので、植栽を行いました。日陰の植物はゆっくり育って繊細な花を咲かせる日本の気候に合った植物が多いのです。
そしこのお庭づくりのメインである”芝生を張る”をご紹介します。
もくじ
芝生を張る
今まで芝生があった土壌はエネルギーがあるかどうか?それは雑草や虫、細菌を見れば判断できます。この庭は今で芝生がありかなり疲労してると判断できます。
特に新しい品種を確実に根っこを張ってもらう必要があります、季節は7月、今年はかなり真夏日を記録するなど厳しい環境でもあります。
早い段階で芝生が根っこを張り、地面からエネルギーと水を自ら吸収してもらう必要があります。その手助けをしてくれるのが微生物です。
土づくり
今回の土づくりは土壌改良材ではなく”微生物”です。米ぬかを有機物として混ぜてたい肥にするということです。微生物と米ぬかは生ものなので出来るだけ早く植栽します。
カルス1kgに対して米ぬか3kgを準備します。
そこへカルスを入れます。生き物なので残さず全部使い切るようにします。
よく混ぜます。スコップでも良いですし、ブルシートなどの上で広げて混ぜても良いです。
地面にまんべんなく撒いて良く漉き込みます。出来るだけ混ぜ込んで撹拌する方が効果的だと思います。
芝生を張る前に地面を平に整地します。出来れば水勾配と言って、表面に雨水などが溜まらないように少し傾斜を付けておくと良いでしょう。
芝生に関して何より水はけが重要な要素の一つです。土の状態が悪ければ土を入れ替えるとか、水はけ改善の作業を先に行っておくことがとっても重要です。
芝生を張る
芝生の張り方はいろいろあるのですが、皆さんがやるときには”ちどり”の並べ方で敷いた方がいいです。芝生同士を互い違いに並べていくが、一番数が少なくて芝生の隙間が埋まりやすい方法です。
目地、芝生のシート同士の隙間は1cmぐらいにしておきます、あとでこの隙間に土を入れて芝生が成長して間が埋まっていきます。
そのまま置けない場所は芝生のシートをカットして形をつくります。私たちは剪定バサミでカットしています。石コロはハサミの刃を痛めますので、そこだけ注意すればハサミで切っても大丈夫ですよ!
全体まんべんなく芝生が張れたら目地砂を入れます。目地砂、目地土などと言われる隙間に入れ込むものは砂でも土でも大丈夫です。地面を平にするぐらい、入れ込んでおきます。
今回は地面に敷いた山砂を目地にも使います。この時期はもうかなり気温が暑いので、肥料はひかえたいところです。一般的に販売されている目地砂は肥料が入っていることが多いです。
上から目地をめがけて土をかけて、ほうきなどで入れ込みます。私たちは手を使ってこすり入れていきます。
この目地に砂などを入れておくと、芝生が広がりやすいので入れておきましょう!水やりをやり続けるとこの目地砂は無くなっていきます。そうしたらまた補充すればOKです。
水やり
芝生を張ったときはとにかく水やりをします。乾燥には強い芝生ですが根っこを切ってますので、自分で水を吸い上げることが難しいのです。特に梅雨後から夏の終わりまでは水が命です。
水やりは優しいシャワーであげてください。目地砂が流れちゃいますよ。
完成
芝生が敷き終わり水やりが出来れば完成です。今回手掛けたのは植栽、芝生の張り替え、石の平板の設置、花壇枠の設置、レモンの木の移植。
目的は『芝生のもう一度綺麗にしたい』そして『子供と犬が遊べる庭』さらに『読書とお茶』の三点です。
石の平板がある場所は小さなテーブルとイスが置けるスペース、そしてどの季節でも日陰になる場所なのです。機能的であり家の窓から見てもちょっとしたアクセントになりますね!
石の平板は芝生の地面より少し高めに設置します。芝の管理で地面が少しづつ高くなってきますので、余力があるようにしておきます。
自然石でつくった花壇枠の中もどの季節でも日陰になります。なので日陰に強い植物を植えこんで花を楽しめるようにしました。
アガパンサス、アナベル、カレックス、ディアネラ、マホニアなどの定番も管理しやすいので良いですね!
まとめ
庭づくりは目的から始まります、お庭で何をしたいのか?今回の杉並区の庭ではそれが明確だったのでとてもシンプルなデザインになりました。
そして環境や現状は条件です、その条件をクリア出来るのかどうか、それは自然のチカラや皆さんの予算にもよります。
いつもの日常を超えていくために庭づくりをやります。日々の暮らしをどうやってより豊かにするのか?植物と共存して助けられて、庭をつながる。そんなちょっと素敵なお庭づくりをオススメしています。
私たちはお庭の管理もサポートしています。皆さんが出来なければ私たちがやりますし、ご連絡いただければ教えています。お庭は完成がスタート!管理していくことで育っていくのです。
管理
芝生の夏の水やりは朝か夕方から夜に最低一回、真夏は二回あげます。春や秋は水量はそのままで回数を減らしていきます。
芝刈りは適時、草丈10センチを超えないうちに芝刈りを行ってください。とても素敵な芝生にしたい場合はその限りではなく、適時何度でも刈ることが大切です。
そして冬の芝刈りも大切です。2~3月に一回、やるかどうかでその後の成長や芝生の健康が変わってきます。そして何より大切なのはサッチングなのです。
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