お庭づくりを考えるタイミングは色々です。新しい生活スタイルがスタートした時など人生のタイミングでお考えになることが多いです。それぞれ皆さんがそう思った時が”考え時”!
お子さんとの生活が始まるとき、引っ越しされたとき、ご自宅で過ごす時間が増えたときなど、いろんな”タイミング”が人生では起こります。そのどれもが皆さんにとっては気持ちの変化の時です。
今回は”お住まいをリフォーム”されたタイミングで、お庭もリフォームすることになりました!生まれ育ったご実家にリフォームして戻ってこられたのです。それも素敵ですよね!生まれてそして人生の最後の場所として過ごされる。
住宅は60年以上、お庭も60年以上!場所は世田谷区の閑静な住宅地です、とても環境が良くて高い建物もなく、近くに大きな公園もある場所です。
もくじ
施工前
画像の右側、大きな梅の木があるご自宅です、お隣同士がくっついた町屋式の建物です。以前は和風の趣きがあって梅や他の植物が植えられていたそうです。幹の太さを見れば分かりますが、立派な太さの梅の木ですね!
今回のご自宅のリフォームで家は洋風になりました、室内もフローリングだけで畳もないということです。そのため梅の木にサヨナラを告げて、新しい洋風のお庭へ変えていきます!
地面は以前お住まいだったご両親がDIYされた和風っぽい砂利、さらにホームセンターで購入されたような石材のステップがありました。そしてお庭や生活のアイテムがたくさんお庭に置かれている状態です。
砂利には防草シートが敷かれていなかったので、雑草があちらこちらに見えますね!南側に大きな街路樹がある半日陰の環境ですが雑草は出てきてしまいます。多くはドクダミでした。
ヒガンバナはかなり前に植えられたみたいですが、毎年、必ずと言ってよいほど芽を出して花を咲かせてくれるそうです!蘇りの花はかなり優秀と言うことですね!環境にも適しているみたいです。
こちらのタイルデッキも懐かしい雰囲気がありますね、かつて流行っていたデザインのタイルなんでしょうか、経年劣化で亀裂や欠けが見られます。
プラン
今回のプランはこんなイメージです!お部屋からつながる赤いタイルデッキは、明るい茶系の乱張りに変わります!茶系から白に近い色ですので、半日陰の環境でも明るく発色が良いお庭へ全体が変わります。
同じ石材を使って観て楽しめる花壇の方へ”乱張りの小道”をつくります、二股に分かれてもう片方は道路へ繋がる裏門へ行けます。高さも変わりますので雨などで濡れることもありません。
シンボルツリーは今までの大きな梅から私達がオススメした”ハイノキ”を植えこみます。植栽には季節の植物を使います、常緑や宿根草などメンテナンスが楽で毎年楽しめる植物を植えこみます!いつも時期も花を楽しめるように計画します!
このお庭のポイントは”2階から観てビールを飲む”がテーマなのです!新しいリフォームしたお部屋は2階にリビングがあるそうです、ベランダでお好きなビールを飲みながらお庭を見下ろす、これが”新しい生活スタイル”なのです。
施工一日目
伐採
施工の初めは今現在のお庭の解体作業からスタートです!まずは大きな梅の木の伐採や植物の撤去からです。梅の木の根っこから引っこ抜く抜根はかなり大変な作業になりますし、予算も必要なので根っこを残す伐採にしました。
新しいシンボルツリーを植えこみますが、それは梅の株の前に植えこむことにしました。その部分に根っこがあった場合はそれを除去して植えこむ予定です。
大きな樹木がいなくなると、とても見通しが良いお庭だということが分かりますね!この場所は街路樹のイチョウが素敵な並木通りとなっていますが、その隙間から差し込む日光がとても気持ち良いものです。
ただ春から秋にかけてはイチョウの葉っぱがありますので、日照時間が限られています、そういう場所では樹木選びにはちょっと考える必要がありますね!ちなみに今回は私たちのおすすめ”ハイノキ”です!
スッカリと空間が出来ましたね!いかに梅の樹木がその空間の存在を占めていたか、分かる画像となっています。そこに梅の木があったから、今のお庭になっているのです。それが切り拓かれて空間がパーっと破裂しているようです!
小道づくり
地面の方と言えば、まずは今まであった砂利を撤去します。それから”小道づくり”のための下地を作っていきます。今回の小道は石材を使って”乱張りの小道”をつくっていきます。乱張りとは色々な形をした石材を同じ幅の目地でパズルのように設置していきます。
ここでは人間だけが歩く道ですので、ある程度の重さに耐えられるように作る必要があります。200kgとか300kgまで耐えられると十分ではないでしょうか。一方、車が通るような道を作るとなると1トン以上の重さに耐えられる必要があるのです。当然、施工内容が変わってきますよ!
人が歩く小道の作り方は、まずは”砕石”下地をつくっていきます。高さ調整のための地面を掘っておき、砕石を最低でも5cm厚、出来れば10cm厚で転圧しておきます、その上に簡単でOKなのでコンクリートを打っておきます。
コンクリートは砂とセメント、そして砂利を水で混ぜたもので、下地として薄くても平らに左官作業をしておきます。その上で乱張りの石材を貼っていくのです。
今回使用する乱張りの石材の厚みは7cmの薄さなので、いかにコンクリートを平らに打つ必要があるか、ご理解いただけると思います。綺麗な下地が出来ると乱張りの石材の設置が”楽”なのです。
まとめ
私たちは樹木の伐採、抜根の際に、塩を周辺に撒き感謝を伝えています。命を取っているからです。この土地にこの庭に、代々植えられていた樹木はその場所の主。その場所を見守ってくれていた魂があると考えています。その命を感謝と共にとることにしています。
少しでも皆さんにとって良いお庭づくりが出来ることが私達の喜びですから、何ごとも”感謝”をもって作業をさせていただいています。お庭が皆さんにとって”パワースポット”であること、癒しの空間であること、喜びの場所であることが大切です。
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