もし、今そこに何かがあって新しい何かを始める時、まずはそこにあるものを壊すことです。そう、モノづくりとは”破壊”から始まるのです。ということを前回この品川区のお庭づくりを実例にご紹介しました。
それでも残すものとはモノ自体の価値以上に、そのモノに対するお客さんの気持ちなど、目に見えない価値があるということです。それは私達がどう出来ることではありませんので、その気持ちも含めてお庭づくりに取り込んでしまいます。
それが私達の目指す”世界でひとつだけのお庭づくり”ということです。私達とお客さんだから出来るお庭は、オンリーワンって意味ですね!だから楽しいんです。
もくじ
前回のお庭
前回はお庭をスッキリさせました。残す樹木や植物を残して、今回サヨナラする樹木などは抜根しました。移植する樹木もおおよその場所に移植して、全体的にお庭にスペースをつくりました。
そして新しいお庭にふさわしい樹木を準備して搬入してあります。この新しい樹木はこれからの時代を引き継ぐ樹木たちです。このお庭は今まで数十年、こちらのご家族とご親族を見守ってきました。それを引き継ぐ形で素敵な樹木を植えたいと考えています。
二日目
新しい樹木
ナナミノキ
一番大きな樹木は”ナナミノキ”です。かつての日本のお庭に良く植えられていた細葉の樹木です。関東ではあまり見かけない様ですが、静岡より南では使われることが多いそうです。
ナナミ(七実)と言う名前の通り、冬には赤い実をたくさんつけます。程よい葉っぱのボリュームと大きさ、今の時代にはとても合うので私達はよく使っています。主張しすぎない優しい環境にあった樹木です。
ハイノキ
ハイノキも葉っぱはサワサワした小さ目です。軽やかで風にそよぐ感じがお庭を爽やかな雰囲気にしてくれます。こちらも関東では数が少なく九州でよく生産されているそうです。株立ちと言って地面から何本か枝が出ている樹形がオススメです。
春4~6月ぐらいには白い花を咲かせて、秋のはじめ9~10月ぐらいには小さな実をつけます。成長はゆっくりで管理も楽です。樹皮の色合いも若いうちは明るい茶色で特徴があります。
ひとつになったお庭に和の植物と、洋の植物を分けて植栽する予定ですが、その二つを繋ぐのがナナミノキとハイノキの役割です。今回のお庭のシンボル的な存在にします。おおよそ真ん中ぐらいに植栽しました。
和の植物が沢山植えこむ予定の手前から見るとナナミノキもハイノキも和の雰囲気を演出してくれますし、奥の洋のお庭から見ると洋風の軽やかな樹木に見ることができます。一本一本で感じる印象は様々ですが、環境を整えてあげると全体の中の樹木として見ますので、和でも洋でも使えるというワケです。
芝生の枠
そして人工芝と植栽帯とキッチリ分ける為、枠を取り付けます。これは黒い仕切り板みたいなものですが、地面に埋め込んで使います。天然芝はもちろん、砂利を分けるのにも使うことは出来ます。
枠の取り付け位置を決定します。基準を決めてそこから枠のカタチを考えて決めていきます。お庭の印象を決めることになりますので結構重要ですね!
簡単に言うと直線を多く使うと、整ったとか固いなどの印象になります。それを和らげる植物の存在だと考えることも出来ます。枠を曲線に使うと柔らかい、自然な印象になります。
それはお庭づくりのテーマなどによって考えていく方がいいですね。お庭をどんな印象にしたいとか目的に沿った考え方やデザインがあります。
植栽帯には他の樹木や植物を置いていきます。全体のバランスも考えて配置していきます。基本的にはボーダーガーデンと言われる、奥に背の高い植物を植えて、手前に背の低い植物を配置する。家側から見たときに全体がグリーンに覆われた印象で、全部の植物がバランス良く楽しむことが出来ます。
こうやって見ると人工芝の範囲がかなり広いですね。同じくらい植栽帯があるので全体としてもかなり広いお庭だということが分かります。住宅からちょっと離れて樹木が植えられてあるので、お庭が広く感じますがそれが今回の一番の目的です。
まとめ
今回は観て楽しめる植物をたくさん植えこむことにしています。お庭を最大限広く使って観て楽しんで、ときおり土いじりを楽しめる、そんな生活ペースをつくれたらいいですね。
もちろん沢山の植物を植え込んだらそれだけ管理が必要です、それも私達にお任せいただけます。外構からお庭づくりと植栽、そしてその後の管理までさせてもらっています
ご相談は無料で行っていますので、こちらからお願い致します。
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