ローズガーデンの庭づくり!① 癒しとくつろぎの空間へ|世田谷区

2020年最終月、12月の仕事として
素敵なお問合せをいただき
施工に着手することが出来ました

この庭づくりも”新型コロナウィルス”の影響で
”新しい生活スタイル”に気付き
私たちへお問合せをいただいた、ということです

その方の気づきとは
『お庭で読書』が癒しだということ
その時が”くつろぎの時間”になった、ということです

もしかしたら
このキッカケが無ければ、知る由もなかった
これもまた人生なのかもしれません

現場調査

はじめてのお問合せは、私たちの”公式LINE”へいただきました
『お庭を綺麗にしたい』というよくある内容でした
まずは現場を拝見することになります

私たちの事務所に割りとお近くにお住まい
それは今後のメンテナンスも含めて
お客さんが私たちを選んでくれたようです!

ありがとうございます!

2階バルコニー

鉢植えがとても数多く整理整頓出来ていない世田谷区のお庭

まず、鉢植えがとても多かったです
植物が入っているモノも、入っていないモノも
内容はバラ、牡丹、アガパンサス、、ユッカ、などなど

お聞きすると、とにかく植物をいただくことが多いらしい
貰いものなので捨てるに捨てれないという
心優しい気づかい、植物も生き物ですからね

物でいっぱいになった世田谷区のお庭

鉢植えが2重にも3重にも重なっている状態に!
でもところどころバラが咲き誇っている
花数は少ないけど、きっちり咲いてくれるそうです

バラも本来強い植物だという話しは聞いたことがあります
放っておいても数輪は咲くそうです
難しいのは綺麗にいっぱい咲かせること!

私たちお庭をつくるものにとっても
バラを綺麗にたくさん咲かせるのは難しい
専門の業者さんは、毎日バラを扱っているので詳しい

ましてや、本当にバラがお好きな一般の方も多く
勉強熱心で実践してバラを咲かせているので
私たちよりも詳しい場合があります

それは本当に関心しますし
私たちも刺激をうけ、負けられないな!
という気持ちでいっぱいになります

世田谷区の個人邸の2階のバルコニーのお庭

奥にはゴミボックスやら、なんかの箱やら
園芸関係のグッズもたくさんありました
今回はコチラを一掃して綺麗に整えたい!というご希望です

実はこの場所は2階のバルコニー
1階は駐車場で、奥の方に中庭があるつくり
その中庭も整えたいとのことでした

1階中庭

1階の中庭へ続く乱れた中庭

こちらが中庭へ続く通りです
真ん中ぐらいの左側に、樹木がある空間があります
細長い空間ですが、完全に日陰の環境

四方が壁に囲まれて、風が抜けません
太陽も当たらないので、色々と問題があります
まずは樹木が病気になってしまう

現在は”モチノキ”が植えられていますが
カイガラムシなどがびっしり!
お客さんも困っている状態

今回は”ヒサカキ”に植え替えますが
正直、なかなか難しいです
どれだけメンテナンスできるか?それが大切ですね!

またコチラも全面を綺麗に整えますが
ご予算の関係上、今ある自然石を再利用する予定!
これはお客さんからの提案でした!

ガーデンプラン

私たちはいったん現場で寸法とかご希望をいただき
事務所に持ち帰ります
それから”お庭づくりのプラン”をつくります

お庭づくりのプランってどう考えるのか?
そのヒントは現場にあります
どんな環境で、どんなご希望なのか?

そしてお客さんの今後、生活スタイル、日々のメンテナンス
植物などの好き嫌い、興味、などなど
情報はできるだけ多く欲しいものです

今回もどんなデザインかは、お任せいただけました!
自由ってことなんですが、ここが大切!
自由とは無際限ではなくて”条件の中で自由”ってことです

つまり、現場で得られた情報から
ある程度のデザインが生まれてくるのです

世田谷区のローズガーデンの庭づくりのデザイン案

環境や好き嫌いで植物がある程度決まります
生活スタイルや興味でメンテナンスの必要性が決まります
年齢やお庭の使い方でどんな素材か決まります

もちろん複合的なので一辺倒ではありません
条件は複雑で、場合によっては可能や不可能もあります
その場合は代替案を考えます

それはお客さんにとって有益である!ということです
それも現場でお話しすることが多いです
実際に可能性を確認するためです

プランは複雑になる場合があります
時に予算が上がっても、メンテナンスが楽!
予算が下がっても、数年後、大変になる!など

1st プラン

初めてのプラン提出は2週間後ぐらいでした
ある程度のデザイン案は現場で決まっていたので
あとはどこまで出来るのか?可能性を探求しました

世田谷区のローズガーデンの庭づくりで実際に提案した第一プランのウェルカムガーデン案

これは実際に提案したプランです
題名に”ウェルカムガーデン”とありますが
お庭に行くために階段を上がって、まず目にする場面です

物でいっぱいになった世田谷区のお庭

今現在はこんな感じです
物が多すぎて想像つきませんね!

バラがお好きでご希望なので
アーチやパーゴラをオススメしました
あとはトレリスなどを使います

いわゆる”ローズガーデンの庭づくり”
今回のメインですね!

木製の鉢植えカバーがあるローズガーデンの庭づくりの提案

また頂き物の植物が多いので
材木で鉢植えカバーを全体につくります
鉢植えを直接いれることができる”枠”のイメージです

新しい植物をいただいたら
その木製の枠にスポっといれる感じ
手間がすくなく、スッキリ統一感があるお庭になります

お客さんは忙しい方なので
メンテナンスも植え替えも、楽に出来る方が良いと判断しました
見た目も良く、高級感があるハードウッドを予定しています

頂き物の鉢植えをいれる木製カバーを製作するプランのススメ

木製でベンチを製作して
”くつろぎと癒しの空間”をつくります
時期になるとバラに囲まれて読書!ってイメージですね

ハードウッドの種類は”イタウバ”
20~30年はしっかりノーメンテナンスで使用可能です
世の中でもよく使用され、ハードウッドの中では安価です

ローズガーデンの庭づくりのパーゴラのオプション付き提案書

コチラはお庭の奥側
どんなスペースに使用するか…これは完全に”提案”です
”こんな使い方はいかがでしょうか?”ということです

バラを誘引するためのパーゴラを設置
左側からバラ
さらに右側からブーゲンビリアを誘引しようと考えました

その下にアイアンのテーブルを設置して
お茶や談笑できるスペース
複数人で楽しめるようにしました

床がタイルなので、そのままでもいいですし
オプションでウッドデッキを提案しました
ひとつ床の高さを変えるコトで、空間の意識を強めます

それは”もうひとつのリビング”といった意味合いです
特別な非日常のリビングを提案します

世田谷区のローズガーデンの庭づくりの中庭のリフォームガーデンの提案書

場所は1階の玄関を入ってすぐ
中庭が見える位置にあります

さらに中庭の提案書です
すべての砂利や自然石を撤去します
そして日差しが入らないので、ガーデンライトを提案しました

とてもスッキリするイメージですね
お客さんがいらしても、映えるような感じに考えました

世田谷区の個人邸の荒れ果てた中庭

今現在はこんな感じです
全体的にドクダミなどで隠れてしまっていますが
和庭園ぽい感じになっていたみたいです

植物としてハラン、ツワブキなどが元気です
今の定着している植物を見ると
この場所の環境が把握できますね!

玄関、エントランスには”ブーゲンビリア”を置きます
これはお客さんのご希望をそのまま採用
自然にアーチ状にしたてて、皆さんをお迎えする感じですね

ほんらい常緑なんですけどね
冬の寒気にあたって葉っぱは落ちるコトがあります

関東南部でもあちらこちらでブーゲンビリアは育っています
冬を越すコトが出来れば
きっと素敵な色付きを魅せてくれるでしょう!

春から秋の成長期には水やりをしっかり行います
鉢植えの場合、冬は週に一回の水やりで過ごします

基本的に強い植物です!
ある程度、放っておいても育ちます
お庭を華やかにしたい場合、オススメですよ!

2nd プラン

先ほどの”1st プラン”はご予算が合いませんでした
もっと小規模で余分なところは省いて欲しい!とのこと
ですのでポイントを絞って、もっと簡潔に考えてみました

今回の”2nd プラン”はさらに2週間ほどいただきました
基本的なプランは1st プランから採用
少してを加えて予算内に収まるよう、工夫をしました

世田谷区のローズガーデンの庭づくりのセカンドプラン

前回提案させてもらった
パーゴラやアーチを限定しました
といいますか、無くして敷地のサイズに合わせました

最低この大きさのアーチがあれば楽しめるな!
と言うサイズをイメージして
この場でも楽しめるし、部屋の中から観ても楽しめるように!

木製の枠も減らし、デザイン的にもシンプルにしました
ハードウッドは高価になりやすいです
そこでテラコッタの鉢植えを使うことにしました

物でいっぱいになった世田谷区のお庭

もともと床は陶器の意匠になっています
その雰囲気をそのままに、テラコッタの鉢植えをたくさん置きます
鉢植えが集合して、ひとつの大きな花壇として考えます

鉢植えを採用するイメージを伝えるプレゼン資料

イメージをお伝えするのにプレゼン資料も作成
鉢植えをたくさん使う、その意味を視覚的に提案します
花壇より自由度があり、高低で魅せるコトが出来るので面白いですね!

玄関前や下がコンクリートのところなど
花壇設置が難しい場合などに有効です!
ポイントは少しづつ、鉢植えの高さやデザインを変えることです!

まったく一緒の鉢植えだと平坦になってしまい
鉢植えの良さが沈んでしまいます
あえて質感は同じで、デザインや高さの違う鉢植えを採用することで
それぞれの個性がお互いを引き立てあうのです!

世田谷区のローズガーデンの庭づくりで実際に使用したプレゼン資料

そしてローズガーデンの庭づくりに使用するアイテムです
実際、これらは一部にすぎません
もっと多種多様なガーデンアイテムを使用することになります

ある程度の規模の庭づくりは
少しづつ変更点は発生します
それはより良いお庭づくりを実現するためです

実際に庭づくりに使用したローズガーデンの図面があるプラン

トレリスやオベリスクなど、バラを誘引するアイテムが必要です
これはお客さんのイメージに近づけるためにアイテムを選択しました
また、当然ですがバラを美しく魅せれるアイテムでもあります!

現場の図面は毎回つくっています
現場やプランの数だけつくります
職人さんのための図面だってあるのです

図面は数字で表現されます
数字は誰でも共通認識が可能です
誰が測っても同じ寸法です

それは複数、みんなでモノづくりをする際
とても大切な基準です、でも基準でしかない
私たちの自然素材の庭づくりは、数字以上のバランスが存在します

まとめ

バランスって”感性”です
感性は磨くことが出来ます、だれでも
当然努力が必要なのかもしれません

私たちは庭や庭園以外にも、いろんなことから学びます
池坊のいけばな、伝統工芸、ファッションショー、舞台芸術、絵画
新旧の建築、映画、音楽、ありとあらゆるコトに興味を持つことです!

ローズガーデンの庭づくりに使用するための主な植物一覧のプレゼン資料

こうして改めて見ると
実はけっこうプランづくりって手間暇がかかっていますね

それはお客さんが、より理解出来て、視覚的に見れるようにするためです
絵を描くのも同じことです、手描きなのは私たちの”心”です
心とは線や色です、”優しい線と色”、”繊細な線と色”、いろんな線と色がある!

木製の鉢植えカバーがあるローズガーデンの庭づくりの提案

同じデザインでも、つくった人によって出来上がりは違います
上手い下手を超えた何か、それは必ず私たちのお客さんには伝わります
また、ご理解いただけると私たちも嬉しいものです!

今、時代は変化の真っ最中
今まで気づかなかった”心の在り方”が重要です
”相手のことを思いやること”、”心の機微”、”やりがいや貢献”

力や権力、強さや豪胆、そんな男性性は終わりを告げています
もはや痛々しいばかりの結果しか見えませんね

繊細や懸命、優しさや思いやり、いわゆる女性性が大切です
つねに相手が存在することを、私たちは忘れるコトはありません

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今回もローズガーデンの庭づくりも
LINEからお問合せいただきました
とてもスムーズにやり取りが出来ますよ!

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