植物が持つ人々のイメージは、思った以上に家の雰囲気を変化させてくれます!新築住宅に見られるように家だけだと生気がなく、寂しげな雰囲気は免れません。
そこでお住まいの方々は植物を求めて下さるのですが、その植物が持つイメージは強く人々の心を動かすものがあります。
日本の植物を植えるとやっぱり和風な感じが強くなり、海外から最近入ってきた植物を植えるとモダンな雰囲気が強くなります。
それは植物にしても自然石にしても、その地域や土地で蓄積された歴史があるからです。それが昔から日本に輸入されていると、いつの間にか日本産のものだと思い込むようになるのです。それら植物を植えると海外の植物なのに、和風だと感じるものです。
もくじ
植栽前と後
植栽前
こちらは世田谷区の個人邸の玄関前植栽です。建築時に植えられたものだそうですが、今では生命力が強い植物だけが生き残っている状態です。
奥に見えるのは”マホニアコンヒューサ”、中国で作られた園芸品種です。17世紀に日本に入ってきましたが、日本原産みたいに感じますし、アジアっぽい雰囲気はやはり感じますよね。
手前のモサモサしたのは”ワイヤープランツ”です。2000年にニュージーランドから入ってきました。日本歴23年です、若いですね~まだ洋風なテイストを残しています。
より遠くの土地の植物はテイストがかなり違うことが分かります。それは時代の違いであり、輸送技術などの変化によるものです。17世紀より21世紀の方が、日本とニュージーランドが近くなったという事です。
今回の植栽のご依頼は、住宅の外壁塗装をするため植物を撤去しなくてはいけなくて、この機会に花壇の植栽をやり直そうというお考えでした。
2022年の年末近くにお問合せをいただき、その際、塗装に邪魔になる部分だけ先に剪定伐採させてもらったのです。
植栽はベストな時期にするのがいいので、2023年の4月に植栽させていただきました。お待ちいただいたお客さんに感謝ですね!
植栽後
樹木にはフェイジョアを選びました。いずれ育って玄関前の目隠し効果も期待できますし、乾燥に強く管理もあまり手をかける必要もありません。
他の植物たちもスティパなど線の細いものを中心に、花を楽しめるオージープランツ中心に構成しています。チェリーセージ、サルビア、グレビレアなど。
植物は植えた時と育った後では雰囲気を変えます。例えばスティパは株(根っこ)が充実してくると、かなりボリュームが出てきます。今はチェリーセージが高さをもっていますので目に付きますが、そのうちそれがスティパの役割になってきます。
目に付きやすいのは主役になってきます、スティパが育って目立ってくると、花壇全体の雰囲気も線が細く繊細なテイストへ変化していきます。
そうやって花壇の全体の雰囲気を計画して植物を選んで配置していきます。花壇はベストの季節を想定して考えましょう!
花壇だからと言って植物だけだと一辺倒になりがちです、効果的に変化をもたらし、さらに管理が楽になる方法は結構あるものです。
今回はオージープランツに適した、またこの住宅の雰囲気やお客さんの求める方向性から、自然石を配置することにしました。”植物と自然石の関係”とってもおススメです!
植物は管理することが大切です!植栽した後の素晴らしい感動は、ちょっとした管理から継続的に味わうことが出来ます!
こちらは住宅の側面の花壇です。半日陰の場所ですが明るく、カレックスなどを楽しむには良さそうな場所ですね!
乾燥しすぎない場所ですので、玄関側とは違って艶がある植物も使ってナチュラルな瑞々しいテイストも味わえるようにしてあります。
植物同士のコントラスを楽しむの場所は、窓の目隠しを兼ねていて、かつ大きく育ちすぎない特性をもった植物たち、それを連続的に植栽してつながりを持たせてみました。
生垣じゃなくてもっと自然な目隠しや、土の仕切りを考えている方々には、こういった植物で区切る方法があることを知っていただきたいです。
こちらの花壇も植物の間は自然石を設置しています。全部植物だらけにすると管理がちょっと大変になる場合もあります。皆さんの生活スタイルを考えて植物のボリュームを決めることをおススメします。
植物と自然石の組み合わせはとっても相性がいいですからね!今回のような乾燥系の植物などは、砂漠の大陸で取れた自然石がやっぱり良いです!
まとめ
まずお庭や花壇の全体的な雰囲気やテイストを決めましょう!どんな方向に進めたいのか、それが大切です。そして決定する条件を上げていきます。
条件とは予算とか管理にかけられる時間、環境や風通し、大きな道路に面しているのか動物が来るのか。
まずは自由に希望やイメージを膨らませて、その上で条件をクリアしていく植物やプランを考えるのが効果的です!以外にどんなことも出来ちゃうものです、それがデザインのチカラ!
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