薔薇の開花の時期と虫たちが活発になる時期は比例します。さあ、今年もたくさん咲かせるぞ!薔薇に害虫がつくことは当たり前。だからと言ってそのままにすると、花が付かなくなってしまいます。1つ1つ対処していきましょう。
今回、2年間の管理でよく出没する虫たちをご紹介。植物に被害を出す害虫からその害虫を食べてくれる虫。虫1匹にも役割があります。全部敵だ!と思わずに役割を理解したうえで薔薇を育てていくのが良いですね。
健康的な庭とは何か、、それは多様な生き物・植物がいる庭=ナチュラルガーデンなのです。だから虫がいることが当たり前、葉っぱや蕾が食べられることはしょうがないこと。その代わりに、役割りを理解したうえで上手く対処や予防をしていきましょう。
虫被害の対処方法
バラゾウムシ
バラゾウムシの被害
花の蕾がかじられて折れていたり、若い柔らかい芽がポキッとおられていれば、ゾウムシの仕業。
この子は、花芽が付いて蕾ができる時期4~5月や10月がもっとも多く出没。顔が象のように長い鼻が特徴的。蕾に卵を産卵して、花をしおれさせる。見つけたらすぐに取り除く。手で払っても死んだふりをして自分から落ちるので、必ず標的を目掛けて取り除く。
アブラムシ
春先(3月頃)から出現。4月、5月がもっとも多く、枝先の新芽や葉の汁を吸ってしまう。薔薇は光合成が出来なくなり葉っぱを落としたり枯れて弱ってしまう。
対処法は、吸われた葉は元に戻らないので取る。スミソン乳剤を希釈して散布。テントウムシはアブラムシを食べてくれるので、取らなくて大丈夫です!薔薇が弱っている場合は、水に牛乳を薄めた液体をスプレーすることで、流れ落ちます。
チュウレンジバチやドクガの幼虫
初夏から秋にかけてとても多くなる、食欲旺盛なチュウレンジバチの幼虫。(左の写真)葉っぱがチリジリになっていたら、この幼虫の仕業。集団で葉っぱを食べて成長してしまうので、毛虫と同様に見つけたら葉っぱごと捕殺。
ハモグリバエの幼虫
葉っぱに薄く膜を張ったようなシミがあれば、ハモグリバエと幼虫の糞が中にはいっています。5月くらいが一番多いです。日に日に広がっていずれ外へ出てきます。薔薇が枯れる心配はほとんどありません。私は見た目が良くないので、葉を取ります。
ホソオビアシブトクチバ
初夏~秋(6月~10月)にかけてが多く、日中は葉っぱや枝に擬態しています。夜にたくさんの葉っぱを食べてしまう虫です。見つけたら、すぐに捕殺。
ゴマダラカミキリとその幼虫
夏~秋に成虫がやってきて、卵を産み付けます。幼虫は、薔薇の幹や根元に侵入して内部から食べ散らかしてしまいます。薔薇が枯れる原因にもなるので。見つけ次第捕殺。おがくずが根元にあると幼虫や成虫がいる可能性、卵を産み付けた可能性が高いです。錠剤ではなく、スミソンやスミチオンなど液体を希釈して散布します。
コガネムシと幼虫
コガネムシは、もう花が咲くという蕾をたべてしまう。また、幼虫は根っこを食べてしまう厄介な虫。幼虫は、普段地中に潜っているので中々発見出来ません。急激に弱ったと思ったら地面を掘って確認するしかありません。また、オルトラン錠剤や乳剤を散布を!成虫は、寄せ付けないために葉や枝にも殺虫をしましょう。
カイガラムシ
ジメジメした梅雨時期に最も多く、年中見られる虫。木の樹液を吸汁する。枝が枯れてしまうことも。早めの対処が必要です。発生した際は、ふつうの歯ブラシや手で磨き落とす。1回では中々取りきれないので、長期戦です。カイガラムシ用のスプレーもあるので綺麗にした後に散布しましょう。
ハダニ
4月~から見られる。葉裏に寄生して汁を吸う虫で、茎葉の身長が悪くなったり、枯れてしまう。黄色く色が抜けてしまった葉は元に戻らないので、取り除きましょう。殺虫散布を忘れずに。
まとめ
薔薇は、肥料をとても欲しがる植物。しかし肥料を与えすぎると、虫たちが寄ってきやすくなってしまいます。たくさん肥料をあげるのは、花にとっても逆効果!ほどほどにしましょう。
また、薔薇にとって土は水はけが良いものが最高!ジメジメしていたり、カチカチな土は株が弱くなり虫や病気を引き起こします。人も寝不足や急激な寒暖差に対応できないと風邪をひいてしまいますよね。植物も同じで、体調管理をしっかりしてあげることが、一番の防虫対策です。
薔薇の土づくりについてはコチラの記事に詳しく投稿中!
⇒最も大事な薔薇のお手入れ|今年も花を咲かせるぞ‼土の入れ替え編
これで、今年の春から怖がらずに育てられますね!
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