今年は、薔薇に挑戦したい方、薔薇をお庭に増やしたい方に見ていただきたい!薔薇は育てるのが難しいと思ってしまい、手を出せない方は、1苗から挑戦してみませんか。
どの薔薇も、病気に強いや虫に強いなどなど書かれています。私が初めて薔薇を購入しようと園芸店に行き名札を見ていると、かれこれ1時間立っても1本も選べていませんでした。『どれが良いの⁉』迷いに迷いました。
管理してきて分かったことは、どの薔薇も決して劣っているものは無いということです。名札に惑わされ、この薔薇は病気に付きやすいという項目が△だから管理が大変だ、綺麗に咲かない、、、なんてことはありえません。
沢山の薔薇がありますが、どれも環境に合った場所、良い土で育てると他の花と同じようにちゃんと育ってくれます。
だから、自分好みの薔薇を植えていただくことが一番良い!今回、とにかく育てやすいオススメの薔薇は、管理をしてきた中で、花が咲くとお庭が見違えるような薔薇。育てがいのある薔薇。お手入れが苦にならない薔薇をご紹介します。
チェリーボニカ

お椀のような、カップ咲きのチェリーボニカ。縦に伸びるよりも横に広がって大きくなる。高さも自由に育てられ、写真のように鉢にも収まるサイズ感。足元を明るく仕立てるのもオススメ。
5月初めに直径7㎝くらいの赤い花が、可愛く咲いてくれる。花を切って、次の蕾に栄養を回すと何回も満開で咲いてくれる。
チェリーボニカの管理
4~6月は、株の中が込み合ってくるので、高温多湿を避けるために葉数や要らない枝を減らす。病気には、割とかからない。月一回に殺菌と殺虫、肥料をあげる。殺菌と殺虫は3週間空けてあげる。
アンティークレース

黄色味のある、アプリコット色の花!気品のある淡い緑色が独特です。写真のように5~10数輪の塊で咲いてくれる、房咲き性。茎が短いので、混みあって咲く風景。樹形は、縦にも伸びるがどちらかと言うと横に広がりやすいです。
アンティークレースの管理
茎が短く混みあいやすいので、内がを向いた葉(特に5枚葉や6枚葉)は取ってしまいます。縦に伸ばしてしまうと、房咲きのため、頭が重くなって折れやすいです。縦に伸ばす場合は、誘引で支える、もしくは、蕾の数を減らすなどの対処をします。
横に伸ばしたい(こんもりさせたい)場合は、縦に伸びようとする枝を途中で切ります。全体の高さを同じくらいにすると、アーティーレースの性質でもある横に伸びる力がより働きます。
ガーデンオブローゼス

薄い桃色の花!かなりコンパクトに収まり、夏までに繰り返し良く咲いてくれます。去年の真夏に夏バテも起こさず、たくましい様子!ほのかな香りも最高です。樹高の高い木や下草の足元に植えて地面を這うように植えることも出来ます。
ガーデンオブローゼズの管理
うどん粉病よりも黒点病にかかりやすい傾向があります。葉っぱが密なりやすいです。密になってきたときは、重なり合う葉を落とします。また、花も密に咲くので真ん中の蕾だけ切ってあげることをオススメします。
ブルーグラビティ

青藤色の丸弁咲き。青いに近いバラの1つで、特に曇りの日や日陰ではかなり青く感じるように咲きます。花もちも良いです。夏花は花色がグレー味が強く、画像は、秋頃の薔薇の様子。縦に伸びやすい特徴があります。渋い味のある色で素敵です。
ブルーグラビティの管理
夏バテを起こしやすいので、無理に秋に咲かせようとするのはやめましょう。秋の黒点病にかからないように、殺菌は必要。葉や花も密にならないので、細目に枝葉を切る必要はありません。花持ちは、今回の薔薇の中では、やや劣るかな?と早めに切り花にするのが正解です!
ピンクサクリーナ

「桜のようなバラ」という意味が込められています。一重咲きの花弁が桜のようで、おしべも赤く可愛らしいバラです。散り方もひらひらと桜の花のように優雅です。たくさん薔薇がある中で、このような特殊でシンプルな薔薇があると、目を引きます。アクセントになること間違いなし。
ピンクサクリーナの管理方法
コンパクトに、収まりやすく、横に伸びやすいです。葉っぱが密になりやすいので、少し風通しを良くするために、要らない葉をもいであげましょう。虫よりも、病気に注意!とくに、秋の黒点病になりやすいので、夏は花を咲かせずに休ませます。
ラブリーメイアン

1つのお花が大きい。淡いピンク色で、花先がつんと尖っているのが特徴。ほのかに花の香りがする。ピンクサクリーナとは違う、エレガントな風景をつくってくれる。12月の中頃まで、蕾を付けていた。花もちもよい。
ラブリーメイアンの管理方法
夏の暑さにも案外耐えてくれる。秋の雨の多い時期に入る前に、蕾は取っておかないと、かなり弱っていた。そのため、夏剪定:2/3の高さで切り、葉は3枚葉以外の葉の上でカットを!
よく花の中にアザミウマがいるので、切り花にするなら少し花が開き始めたと思ったときに切って花瓶に挿しましょう。
最後に
薔薇を育ててみたい!という方、薔薇のある庭が夢だったという方もいました。自分好みの薔薇を手に取って、1本からでも育ててみて欲しいです。他の花を育てて、薔薇も育ててきましたが、取り分け大変だ!!と思ったことはありません。
例えば、マーガレットには、アブラムシやヨトウムシが付いていることが良くあります。アブラナ科の植物には、アオムシ、モンシロチョウの幼虫やもちろんアブラムシもついてますね。
それなら、薔薇にも虫がやってきます!あんなに、綺麗で良い香りなのだから、虫たちも一目会いたくなるでしょう。薔薇は、繊細な植物でも無く、とても強い植物だと私は思います。薔薇にあった環境で育ててあげると、よくわかります。
是非、チャレンジしてみてください!


