石積み花壇と樹齢300年古木オリーブ|病院の新しいシンボルツリー①

時の流れとは本当に知らない間にどんどん流れていく、数年なんてあっという間に過ぎ去っていく。時代の変化とは小さく見ればいつもと同じ風景の繰り返しのようだが、ちょっと俯瞰して見てみると100年、200年なんて瞬きの如く流れてしまう。

前回、この足立区の病院”中央本町耳鼻咽喉科”さんの駐車場を施工してから、なんと4年!石積み仲間から指摘されて気づいたこの事実。早いものです。。

前回の施工

足立区の中央本町耳鼻咽喉科の駐車場

施工したのは病院の駐車場を作り替えました。緑化ブロックだった地面を全面石材を使用したのです。さらにシンボルツリーのクスノキの周囲の枕木を石積みに、その向かいのラベンダーの植栽スペースも石積みにしました。

世界中の石材を使って病院の駐車場とエントランスを施工

使用した石材はインド産、イギリス産、アメリカ産を代表する石材たち。とても明るく皆さんで楽しんでもらえる駐車場になりました。全国から石積み仲間が集まってくれて本当に楽しい現場になった思い出です。

アイアン作家さんが作製したダックスフントのオブジェ

それからあっという間の4年後、院長先生からメールをいただき『古木オリーブを知りませんか?』と言う内容でした。聞けばシンボルツリーのクスノキに落雷があってから調子が良くないとのコト。いっそのことこの機会に植え替えようとのご決断だったみたいです。

古木オリーブ

コチラが院長先生が目をつけられたオリーブです。ネットでたまたま見つけたらしいのですが、それが私たちの取引先だったこともあり、お話しを頂きました。とてもワイルドな樹形ですね!

昨年末あたり、銀座のSONYビルで素敵なオリーブを見たそうです、その事もありクスノキの代わりにこの病院のシンボルとしてオリーブを探していたそうです。

クリニックのシンボルツリーのための古木オリーブの姿

私たちのいつもの取引先なので、他のオリーブも視野に入れて探しましたが、このオリーブが1番ワイルドで個性的、なおかつ主のような重厚感もあるよう感じました。なのでコチラに決定!

枝先まで入れると高さ3mぐらい、幅も2.5m以上とボリューミーな樹体、幹回りは1mを超えています!樹齢は300年以上と言われてますから1722年に芽が出たってこと?凄いことですよね。

300年前と言うと日本は江戸時代真っ只中、そんな頃からスペインの片田舎で育ってきたオリーブってコトです。何とも感慨深いですね、植物や樹木の凄さを思い知らされます。

一日目

花壇の解体

クスノキからオリーブへ植え替えを行う病院のシンボルツリー

まずは施工の囲いをつけてクスノキの周りの色々を外していきます。ライトだったり電気関係だったり、花壇の石材だったりですね。

オリーブの植栽を行うためクスノキのライトを外す作業

クリスマスなどに点灯していたライトを撤去します。4mぐらいあるクスノキですからね、結構な高さですしコードの数もたくさんありました。

病院のシンボルツリーの植え替えのため花壇の石積みを解体

そしてドンドンと石積みを解体していきます、しっかり積まれていたので崩れることなく4年間を過ごしてくれたみたいです。この石積みはセメントなど接着していません。ですので今回みたいな場合、順番に石材を外していくことが可能、この石はまた再利用することも出来るのです!素晴らしい~

前回の石積みの様子もこれでどうだったか分かりますね。4年間地震もありましたがまったく問題なかったと言うことです!花壇の土も雨などで出てくることも少なかったみたいですね。ちょっと安心しました。

クスノキ抜根

石積みの解体が終わった後抜根の下準備で周りの土を撤去した様子

石積みの解体が終わったら今度は土を撤去していきます、今回はクスノキの抜根の下準備ですから、出来るだけ地上部の根っこを露出しておきます。

このクスノキは元々地面の高さに植えられていました、その後で周りに枕木を設置して高さがある花壇にしています。そのため地面の下に本来の根っこがあり、今見えてる地上部の根っこは後から発根した根っこです。

この根っこを見る限りかなりの年数、植えられていたんですね。樹木の生命力を感じます。

地上部の根っこを露出させたクスノキの様子

完全に地上部の根っこが露出されました、地面の中にもっとでっかい根っこがあるなんて…ちょっと大変かもしれませんね。。地面を同じ高さの石積みは淵をセメントで埋めてありますので、斫り作業をしてから外していきます。

電気工事

スポットライトや外部コンセントの電気工事

本日の最後は電気工事で終了です。最後に新しい屋外コンセントとスポットライトを設置しますので、今は電気を植え替えなどに邪魔にならないよう、外しておく作業をしておきます。電気は電気屋さんにお願いすることもありますし、自分たちで作業する場合もあります。

まとめ

石積みの花壇を解体して抜根の準備が完了した病院のシンボルツリー

私達の石積みはとてもエコな方法で施工されています。石積みのカタチを変えるのも自由ですし、後々変更も出来る!地震は震度6まで崩れなかったという結果も報告されています。この石積みはイギリスの石材を使った石積みですがイギリスには地震が無いのです。

石積みとは方法ですので色んな石材を使って花壇や壁を作ることが出来ます。アメリカの石だったりアジアの石だったり風合いやイメージが変わってきます。

今回はイギリスのコッツウォルズ地方のハニーストーンと呼ばれる石材を使用しますが、それは他にない風合いと色をしています。皆さんのお庭を必ず心豊かにしてくれる、素敵なお庭にしてくれます。

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