お庭に欲しいモノ!と言えばナンバーワンはやっぱり”花壇”でしょう!
花壇の役割はいろいろあって”植物の場所”、”目隠し”、”仕切り”、など。皆さんがイメージする”花壇”とは、いったいどんな素材でどんなカタチでしょうか?
もくじ
自然素材とはレンガ、石材、材木!
DIYのコツをご紹介
今回は”どんな素材で花壇をつくるのか?”そういうテーマで、素材とバリエーションをご紹介します!ぜひ素敵なお庭づくりの参考にしてください。
レンガ
やっぱり花壇と言えば、”レンガ”と言う方は多いでしょうか?私がお庭づくりでお客さんと打ち合わせするときも、やっぱり”レンガの花壇”をご希望される方が多いです。
それはイングリッシュガーデンの影響であり、また”レンガ”を選ぶ理由があるのです、”安い”、”簡単”、”腐らない”理由が3つもあれば決まりでしょう!
2~3段のレンガ花壇です。個人邸でもよく見かけるサイズ感で圧迫感もなく、使い勝手もいいです。
レンガの原料は粘土を焼いたモノが一般的です。水で腐食しませんし、強度もあります。使い勝手も良くて住宅にも使われています。その上、大量生産ができるので材料費としても安いです。
レンガの種類や説明については
レンガでナチュラルガーデンの庭づくり!レンガのオシャレな使い方7選!
”仕切り”としての意味合いもある、背の高いレンガ花壇です。植え替えするときなど、しゃがまなくて良いので楽です。
中に入れる土の量が多いので、なかりの土圧がレンガにかかります。レンガの中に鉄筋を入れるなど対応が必要です。
鉄筋を入れるレンガ花壇は
高さが低いレンガ花壇です。レンガ1段分しかありませんが植栽帯と道とを分ける。これも区切りとしての意味が強いですね。
分かれていれば植物が踏まれる危険も少なく、歩いた後は地面が固まります。特に花壇はフカフカの肥沃な土壌が欲しいです。
この場合には”見た目”より”実用性”が大切なデザインかもしれません。
1段レンガでも遊びがある花壇です。レンガを斜めにして一番長さを活かして、深く埋められて安定感と高さ、面白みがある花壇になっています。
レンガはよく見かける”赤レンガ”、定番で一番低価格であると言っていいでしょう。施工を工夫することでお庭の表情を豊かにしてくれます。
皆さんがDIYで、すぐにチャレンジ出来る施工のやり方ですね。
さらに簡単施工ができる、レンガを立てて使って実例です!地面に差して仕切りとして使っています。セメントを使う必要もなく、ナチュラルガーデンには最適です。
赤レンガでも良いですが、画像のようにアンティークレンガとか種類を選べば、可愛く魅せることが出来そうですね。
DIYにオススメな、とても参考になる実例です。
”アンティークレンガの花壇”です。実際に他の場所で使われていたレンガを解体、花壇として再利用した実例です。
経年劣化していたり、カケがあったりセメントやペンキがついていたりしています。上手に再利用することで、新しく庭づくりした場合でも、50年前からそこにあるような空間を演出することが出来ます。
この花壇のつくり方
アンティークレンガの”目地”についてですが、レンガ文化が発達しているオランダで、”レンガの目地を綺麗に仕上げない”施工方法があるそうです。
セメントを使ってレンガを積む、余ったセメントが溢れます。これをコテで切るように除去してそのままラフに仕上げます。
そのため目地の施工は”目地を切る”といいます。目地は、切って終わりなのです。きっちりセメントを詰め込むのとは違いますね。
このやり方だと、DIYの観点からみればとても簡単な施工方法と言えます。綺麗に仕上げる必要が無いからです。それでナチュラルさが生まれるので、ぜひ試してみてください!
高さがあるアンティークレンガの花壇です。これも目地を切ってラフに仕上げ、アンティークレンガとの調和をとっています。
今回は目地を切った後、目地ゴテで一回だけ抑えるようにしました。高さがあるのでラフさが強いと、個性的になりすぎるからです。
それによって何度も修復したような”ブルックリン・スタイル”倉庫のような雰囲気が演出できます。
この花壇のつくり方は
”レンガの円形花壇”です
公園や公共の場所でよく見かけます。樹木が中心になっている場合が多いですね!
レンガ自体は四角なので、円形に使うと目地の幅が広がってきます。円が小さくなるほど目地が大きくなります。
曲線花壇のDIYや施工のポイントは、目地をレンガの表面から5mmほど低く仕上げる!
レンガの表面まで目地にセメント入れると、目地の凹凸が目立ちます。ですので目地は5mmぐらい奧まったところで仕上げる。そうすると全体の曲線が綺麗に決まります!
DIYでレンガの花壇をつくる時はセメントを使います。セメント用の道具が必要になり、例えば”コテ”ひとつとっても色んなカタチと役割があります。
最低限の道具で出来るように、コチラで詳しく『レンガの花壇のつくり方』をご紹介しています。
DIYである程度の高さがあるレンガの花壇をつくるなら、”レンガの高さ”を揃えてください。それだけ守ってつくればレンガが捻じれていようが、何だろうが気になりません。綺麗に積むコトが出来ます。
自然石
石材は昔から、私たちの生活に欠かせない素材でした。日本の建築は材木でしたが、その基礎は石です。
欧米や欧州では建築そのものに石が使われ、大きな建物を建てることが可能でした。とても強固で重量があり安定します。優れた自然素材であります。
”面積み”
表面が平になるように積まれた石の花壇です。とても大変な作業が必要です。大きな石を使っても、表面の凹凸が少ないのでスッキリとした印象があります。シンプルで高級感がある積み方と言えます。
雑石積み(ざついしづみ)
角が無い、丸っこい石は川で取れる石です。山にあった石が、川の流れで角がとれて丸くなるのです。この場合はカタチはあまりこだわらずセメントで固定します。
日本では地震の危険がありますので、セメントで固定する施工方法は”安心できる施工”と言っていいでしょう。DIYでも出来そうですね。石を加工することは少ない方法ですので、根気よく続ければ可能だと思います。
小端積み(こばづみ)
セメントを使う施工方法はレンガのように施工することが出来ます。幅を狭くして石を積むことが出来るのです。花壇を広く使うことが出来るので、このように施工する場面は多いです。
セメントを使ってない小端積み
目地に隙間があるので、ある程度きっちり積まないと土が漏れたり、隙間に雑草が出てくることもあります。ナチュラルな感じが溢れてますよね!わざと植物を植え込んで育てる、そういった演出も出来るようになります。
”ピンコロ石の花壇”
御影石を使うコトがほとんどです。色合いはいろいろあって、グレイ、白、ピンク、茶。
同じ色の御影石と言えど少しづつ個性があります。模様がハッキリしているもの、色合いが濃いもの、綺麗な四角をしているもの、変形しているもの。その違いを頼みむのが石の良さ、自然素材の良さと言えます。
ピンコロ石は10cm角の四角い石です。それが2個連なったサイズ10cm×20cm、さらに3個連なったサイズ10cm×30cmがあります。
長いモノを立てて使うことで、高さがある花壇として簡単に施工することが出来ます。ピンコロは仕切りとしても使えるので、身近な石のひとつですね。ホームセンターでも扱ってます。
”海外から輸入された石材”
円形花壇はイギリス産でコッツウォルズ地方の石、手前の黒っぽい石はアメリカ産、奥の明るい四角い石はインド産です。
特にイギリス産の石は、施工していると”素敵ですね”と声をかけられます。女性ウケする石材ナンバーワンです!イギリスでは昔から使われていた石で、羊の柵など、土地の仕切りとして石積みされてきました。地震が無い国なのでセメントを使わないで積まれました。
個人邸では同じように積みますが、オープンな場所では子供が乗ったりするので、上の何段かはセメントを使っています。
石の積み方は専門家に教えてもらってチャレンジするか、または施工してもらった方が確実でしょう!
たまに講習会が開催されていますので、参加してみるのも良いかもしれません。以前、DIYのために女性も参加されていました。自分で行うのはなかなか大変ですが、出来たら最高のお庭になりますね!
講習会の様子
石積み講習会 in 愛知!『これが噂の”Dry stone walling”!』
材木
材木で花壇って、イメージがつかない方もいらっしゃるかもしれません。何より木材が腐っちゃいますよね?
基本的に材木が濡れると腐食はしやすいです。花壇として使うと土と接していますし水に濡れます。土の表面が乾いていても中は湿っています。すぐに腐ってしまうのでは?
だからと言って木製の花壇を諦めることはありません。腐食に強い材木だっていっぱいあるのです。材木の種類で見ていきましょう!
”枕木花壇”
園芸ブーム時代に流行った枕木ですが、今でもお庭づくりには重要なアイテムです。サイズ感や表情はナチュラルガーデンに合います。ステップに、階段に、そして花壇にピッタリな自然素材です。
実は枕木にもいろんなサイズがあります。厚みや幅が違うのです。組み合わせて面白いリズムがある花壇が出来そうですね!
現在では枕木はコンクリート製がほとんどですが、枕木は線路の土台として使われてきました。そのためかなり硬い材木を材料としています。
厚みもかなりあり、定番のサイズでは14cm。ビスを打ち込んでも貫通しません。枕木同士をつなぐのに”クサビ”を使います、レトロな感じが素敵ですね!
”新品の枕木花壇”
明るく優しい感じがいいですね、時間とともにグレイに変色していきます。ヤスリで削るなどすると、明るい色が復活します。塗装してもいいかもしれません。
また枕木をカットするのはとても大変な作業です。とても硬く、厚みがあるのでノコギリで切るのは難しいです。私たちはチェーンソーでカットしています。はじめからカットされたものを選ぶか、カットしてくれるところで購入しましょう!
”ハードウッド”
代表的な種類にイペ、ウリンがあります。船や橋に使われてきた事からお分かりのように、水に強く、耐久性がある材木です。
海岸で使っていても腐食しにくく、何十年も使用することが可能です。ウッドデッキなどは50年は持つと言われています。表面を透明な塗装でコーティングすると、木目や材木の雰囲気を壊さず、もっと長持ちします!
ハードウッドで施工
材木はかなり硬いです、カットには機械を使う方が良いでしょう。ウッドデッキやパーゴラといったナチュラルガーデンの庭づくりには相性がいいです!木目もとても美しいので、全体的にスッキリした印象に仕上がります。
DIYでチャレンジしたみたい場合は、ビスの打ち方にご注意ください!
選ぶビスは”ステンレス製”、ビスと同じ太さの下穴を空けてから、ビスを打ち込みます。打ち込んでいる途中でビスに負担がかかると、捻じ切れちゃいますから注意が必要です。
折れたビスを除去するのはとても大変です。十分気を付けて作業しましょう!端材で下穴のサイズを確認するとか、試してみた方がいいですね。
加工も出来て、水に強いのでこういった宙に浮いたプランターを作るコトも可能です!
この材木は”杉”です。加工性が良く軽い、安価なので日本では一般的に使われます。こういった種類の材木はしっかり塗装をして使いましょう。すぐに腐ってしまいます。
”防腐処理した杉”
腐食しないように薬剤を染み込ました材木です。そのまま使ってもいいですが、やはり塗装した方が長持ちします。
材木の腐食を防ぐ、2つのポイント!
1.塗装
材木の色合いや模様を活かしたいなら、透明な被膜をつくる塗料がオススメです!この場合は水性ではなく、水分をはじく油性の方が効果を期待できそうです。
2.防根シート
防根シートとは、樹木の根っこなどをこれ以上侵入させたくない!という時に使うものです。簡単に言いますとビニール製のシートで、植物や樹木の根っこの広がりを防いでくれます。水を通す透水性のものもあり土壌環境を極力壊すことも防いでくれます。
今回の場合は”水を通さない防根シート”を使って、材木を保護するように内側に貼り付け設置します。材木が土壌や水分に触れなくすることが出来るので、腐食を防ぎ長持ちしてくれるでしょう。
仕切り材
これは自然素材ではありませんが樹脂、プラスティック製の仕切り材を使った実例です。とても薄く、存在が目立たない便利なものです。腐らず、安く、簡単施工!経済的でDIYでも気軽に使うことが出来ます。
花壇と地面、花壇と砂利、目立たなく仕切ってくれるので、お庭を広く使うことが出来ます。
厚みは2cmぐらい、長さは4~5m。ジョイントで連結すればもっと長く使うことが出来ます。高さは15cmぐらいあり、根っこの侵入を防ぐことが出来ます。
まとめ
花壇とつくるための自然素材はたくさんあります。また工夫次第でどんなものでも花壇をつくることが出来ます。
まずはどんな花壇が欲しいのか考えてみましょう!大きさや幅、高さなどイメージを膨らまします。5年後、10年後どんなお庭に育てたいですか?
お庭の雰囲気や植物、全体のバランスを意識して、ぜひ自由にチャレンジしてみてください!
私たちは自然素材をつかったナチュラルガーデンの庭づくりを行っています。お見積りやご相談は無料ですので、まずはご連絡ください。