「人工芝を敷いたのに、隙間から雑草が生えてきた…」そんな失敗、実は敷き方に原因があるかもしれません。
人工芝による雑草対策は、正しい施工をすれば長期間メンテナンスフリーで快適な庭を実現できます。
しかし、間違った方法では雑草の侵入を許すだけでなく、見た目も悪く、子どもが遊ぶには危険な凸凹の仕上がりになってしまいます。
この記事では、プロが実践する「雑草を生やさない人工芝の敷き方」を、初心者でも理解できるように解説します。
人工芝施工の9割は「地面作り」で決まる

なぜ地面作りが最重要なのか
人工芝の仕上がりを左右するのは、実は人工芝そのものではなく下地の地面です。
地面がボコボコのまま人工芝を敷くと、その凹凸がそのまま表面に現れ、隙間ができて雑草が侵入しやすくなります。
地面を平らにする手順
必要な道具:
- ジョレン(引っかく道具)
- トンボ(地面をならす道具)
作業のポイント:
- ゴミや石を徹底的に取り除く
- ジョレンで地面を引っかきながら整える
- トンボで縦・横、最低2方向から地面をならす
- 家側が高く、壁・道路側が低い勾配を作る(水はけ対策)
プロの現場でも、この地面作りに2時間以上かけることが一般的です。
山砂を使った整地テクニック

山砂を敷くメリット
整地した地面の上に、さらに山砂を約2cm敷くことで、より完璧な仕上がりになります。
山砂の3つの効果:
- 完全に平らな面を作れる
- 水はけが良くなる(雨水が人工芝上に溜まらない)
- 転圧後に固まりやすい
一般家庭でもできる方法
大量の山砂を搬入できない場合は、ホームセンターで販売されているセメント用の砂を数袋購入し、気になる箇所に撒いて平らにする方法でも十分効果があります。
砂を敷いた後は、重いもので叩く、または家族で踏み固めることで、しっかりとした下地が完成します。
雑草対策の最重要ポイント:防草シートと人工芝を「互い違い」に

一般的な失敗パターン
多くの人が見落としているのが、防草シートと人工芝の向きの関係です。
同じ幅の防草シート(2m)と人工芝(2m)を同じ向きで敷いてしまうと、継ぎ目が一直線に重なり、そこから雑草が侵入しやすくなります。
正しい敷き方
雑草を防ぐ2大原則:
- 人工芝を横向きに敷くなら、防草シートは縦向きに
- 防草シートの重なりは最低10cm以上確保
この「互い違い配置」により、継ぎ目がずれて雑草の出口がなくなるのです。
防草シートの施工ポイント
- ポリエステル製の防草シートを使用
- 立ち上がりは1cm(見た目重視)または4〜5cm(防草効果重視)
- 段差部分はハサミで切り込みを入れて密着させる
- 1枚を広く使い、細かく切らない
- 余る分には問題ないので、思い切って使う
人工芝の選び方と向きの重要性
人工芝には「向き」がある
人工芝には芝が寝ている方向があります。正しい向きで敷かないと、ビニールっぽく見えたり、歩いた時の感触が悪くなります。
基本ルール:
- 芝を立ち上がらせる方向が「家側」
- 背中を見る方向が「壁・道路側」
良い人工芝の見分け方
チェックポイント:
- ゴムシートの厚みが厚いほど耐久性が高い
- ミシン目が細かいほど芝の本数が多くフカフカ
- 芝の長さ30mmが足に優しく見た目も良い
一般的な人工芝の寿命は8〜10年程度です。
人工芝のカットと固定方法
カットの手順
- 人工芝を全面に広げて配置を確認
- 基準となる1枚を仮止め
- 余分な部分を大まかにカット
- 人工芝を折り曲げて印をつける
- まっすぐな定規(アルミパイプなど)でラインを引く
- カッターで持ち上げながらカット
注意点:
- 寝かせたまま切ると下の人工芝も切れてしまう
- 草を挟まないように持ち上げて切る
「耳」のカット技術
人工芝の端には耳(余白部分)が約1cmあります。この耳をカットすることで:
- 人工芝同士の密着度が上がる
- 隙間ができにくくなる
- 雑草の侵入を防ぐ
プロは必ずこの耳をカットしています。
両面テープとピンでしっかり固定

両面テープの選び方
おすすめ:
- 日東製の防水気密両面テープ(ブチル系)
- 幅は10cm以上の広いものが使いやすい
- 屋外用で雨に強いタイプ
施工のコツ:
- 人工芝を引っ張りながらゴム同士を密着させる
- 草が両面テープに付かないよう注意
- ゆっくり丁寧に貼る(剥がしやすいので焦らない)
ピンの打ち方
使用するピン:
- 長さ:15cm
- 太さ:3〜4mm
- 材質:鉄製(ステンレスより錆びて固定力が増す)
打つ間隔:
- 端部分:50cm間隔(風で煽られるのを防ぐ)
- 中央部分:1m間隔
打ち方のポイント:
- 草をかき分けてゴム部分に打つ
- 両面テープの両側にまたがるように打つ
- コンクリート基礎がある場所は斜めに打つ
仕上げ:珪砂で芝を立たせる

珪砂を撒く目的
3つの効果:
- 芝が立ち上がり、リアルな見た目になる
- 風による煽りを抑える
- 人工芝が長持ちする
施工方法
- 人工芝全体に満遍なく撒く
- 端はコンクリート際まで撒いて押さえ込む
- デッキブラシで擦って芝を立たせる
注意点:
小さな子どもがハイハイする場合や、砂が気になる場合は省略可能です。
まとめ:雑草を生やさない人工芝施工の要点
人工芝で完璧な雑草対策をするには、以下の3つが最重要です。
- ✓ ① 地面を徹底的に平らにする
ゴミ除去とトンボがけで隙間をなくす - ✓ ② 防草シートと人工芝を互い違いに敷く
継ぎ目をずらして雑草の出口をゼロに - ✓ ③ 固定を確実に行う
両面テープとピンで隙間なく固定
これらのポイントを押さえれば、DIYでもプロ並みの仕上がりが実現できます。
詳しい施工の様子や、実際の作業風景は動画でも解説していますので、ぜひご覧ください。



