植物の本質は”管理”にあると思います。それは植物をどう考えているかということなのですが、商品であると同時に生き物であるというコト。植物は生きていて成長して、やがて枯れていくということです。
古木オリーブは樹齢300年とも言われますが、一度も枯れるコトなくずっと生きているのです。それは管理されてきた証であると同時に、環境に適した場所にあったとも言えます。
今では色んな種類の植物が日本に存在していますが、すべてが環境に適しているとは言えない現状があります。時にはチャレンジ的に植栽することもありますし、結果として驚くべき成長を魅せてくれることもあります。それは感謝ですし感動でもあります!
もくじ
6日目【オリーブの管理と照明、電気】
オリーブの防虫予防
古木オリーブと言えど管理は必須、特に取り換えが効かない一点ものだからですね。基本的には厳しい環境にも頑張ってくれるのがオリーブです。
半日陰でも風通しが少なくても、真夏の日差しでも成長を続け、私達を楽しませてくれます。
ただ一点、オリーブの管理で気を付けるのが”虫”です。”ゾウムシ”という虫の幼虫は幹を食べてしまいます。幹に穴が空いてそこから枯れてしまうことがあります。その名も”アナアキゾウムシ”と固有名詞もあります。
それは古木オリーブだからとか若いオリーブだからとか関係ありません。皆さんが普段よく見かけるオリーブにも虫が付く可能性があります。
多少ゾウムシにかじられてもオリーブは強靭な樹木、それだけですぐ枯れるコトはありません。でもかじられたら嫌ですよね、そのため防虫予防を行うのです。
使う防虫予防の薬は”スミチオン乳液”です。通常は500~1000倍に薄めて使用します。
しかし古木オリーブは幹に大きな空洞があるので、かなり繊細な管理を必要とします。特に幹の部分はカタチがいびつで入り組んでいます。空洞の隅々まで防虫予防を行う必要があります。
幹に撒くスミチオン乳液は50倍に薄めます。かなり原液に近い状態で使います。皆さんは霧吹きでもOKですが、とにかく隅々まで、幹の裏側、空洞の内部の隅々まで液をかけます。幹の表面は内部を保護する役割があるので強い薬でも大丈夫!
そして葉っぱは500~1000倍に薄めて霧吹きます。やっぱり葉っぱは繊細ですからか弱い存在です。希釈を間違えないように気を付けましょう!
照明
以外に難しいのが”スポットライト”です。明るさの単位はルーメンと言いますが、大体はどんな明るさなのか分かってはいますが、その場所によって効果は違ってきます。
周囲が明るいところではどんな明るいスポットライトを持って来ても効果は少ない。真っ暗な場所では少しの明るさがあれば効果的に楽しめます。
また樹木の大きさや太さによっても違いますし、これはかなり慎重にライトの種類と明るさを選んでいます。実際、今回も別のライトに決めていたのですが、直前で他のライトに選び直したのです。
ちょっと抑え気味にした電球色のスポットライトです。住宅と病院の明るさや周囲の明るさに上手く馴染んでくれそうです。あまりに明るくし過ぎても、それは華美に着飾ったようで重厚感を失いそうですね。これでスポット範囲が中光で420ルーメンという明るさです。
外部コンセント
以前のクスノキの樹木のときは、ガーデンライトの豆電球をクリスマスツリーのように巻いていました。それも劣化してきてオリーブには合わないので外しましたが、外部コンセントは再設置することにしました。
色はブラックにして実用的に使えるようにしながら、目立たないように設置しました。電気工事士の免許も取得していますので一般家庭の電気工も問題ありません。
しかし、隣りのオリーブの空洞がすこぶる気になりますね!魅力が詰まっております!
まとめ
植物を植え込むのは一輪の花でも古木オリーブでも同じです。土と太陽と水、それに人の手が加わっていつも素敵な状態に管理できるのです。植物は管理です。
もちろん商品という側面もあります、私たちはいつもみなさんのお庭に適した樹木を、農家さんのところまで選びに行きます。素敵な樹木に出会えるといつも感激します。
その喜びを皆さんにも味わってもらいたいし、いつまでもお庭を観るたびに感じてもらいたいと願っています。そのために管理を重要視しています。
私達もお手伝いできますし、皆さんにもメンテナンスしてもらいたいと願っています。
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