日陰だから楽しめる植栽、ミドリメインの花壇|府中

今回2023年の春に施工した花壇の植栽を見てきました。もともとは、コニファーやツツジの生垣。台風や風が良く通ることから、コニファー1本を残して花壇だけが残っている状態でした。

まず、お伺いして日陰だからどんな木や下草を植えれば良いのか分からない。綺麗になったら、自分で管理をしていきたい、、、ということでした。

それから、お客さんと一緒にどんな花壇がよいか、どのくらい手入れが出来るかなどをお聞きしながら植栽をさせていただきました。

結果は、綺麗にお手入れをしていただいておかげでぐんぐんと植物たちが成長していました。日陰でも、朝と夕方5~6時間くらいは日の当たる半日陰。かなり日陰の中でもいろんな植物を選ぶことが出来ます。

施工直後

1年後

日陰の花壇施行1年後の全体写真

細いドア前の花壇、高めのレンガ枠から少し顔が出ているくらいだった植物も、1年後にはのびのびと成長していました。とても丁寧な管理をしてくれて言う様子。嬉しいですね。

日陰の植物

日陰の植物って、どんなもの?日陰の植物の特徴は、葉っぱの色が濃かったり厚みのある葉っぱ。花は健気なものが多いです。
また、日陰なので、成長はゆっくりです。中々、管理する時間が作れない人には嬉しい話です。

日陰の植物といっても、強靭な環境適応能力があるため植えられるものもあります。今回半日陰で植えた植物のご紹介をしていきます。

施工直後

施工直後の花壇の様子
日陰

1年後

日陰の花壇1年後の様子

アナベル
6~7月にセイヨウアジサイのような白い花を咲かせる。冬は、落葉して来年の春の新芽に花が咲く。アナベルは、3時間くらいの日当たりがほしい植物です。ただ、ほんの1時間くらいな場所へ植えたとしても、枯れることはありません。剪定の仕方は、インスタに!

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久留米ツツジ
花は小さく可愛らしい赤色。花付きが良いです。(色は白や桃色もあります)春の4~5月に満開になり、他のツツジよりもやや早く開花します。花後に、大きさの調整や混みあったところを透いてあげる管理をしましょう。

日陰~半日陰で育てられますが、西日が苦手。また、乾燥が嫌いなので土質は水分を含んだものを入れてあげます。

アオダモ
日陰の爽やかな木として大人気のアオダモ。成長もゆっくりで5月頃に咲く、白の綿毛のような花が愛らしいです。剪定は、落葉期。切り過ぎず、毎年整えていきます。

カシワバアジサイ
日陰~日向にまで対応できる植物。5~7月に白の三角の花を咲かせる植物。この中では、成長が早く、広さが十分にある場所に植えます。カシワバアジサイは、2,3年目の枝にも花が付くので、あまり剪定する必要が無い植物です。小さくコンパクトにしたいときに、貧弱な枝や全体の背丈を小さくしましょう。

ツバキ
昔からあるお家には、必ずと言って良いほどあるツバキ。虫がつくイメージがありますよね。ちゃんと剪定して、管理をしてあげればつきません!混みあっている枝葉は、花後に切り、出来れば梅雨前にもう一度!

下草・低木の紹介

日陰の下草の紹介


マホニア コンヒューサ
12月に黄色い花を咲かせる。公共でも良く植えられる強い植物。地際から新芽が出てくるので新しい枝に更新していく管理が楽しいです。

クリスマスローズ
日陰と言えば、これ!いろんな品種があり、かっこいい葉に切れ込みのあるクリスマスローズや丸みのあるものさまざま。管理は、花後の枯れた花を取る、葉は年中あるので黄色くなった葉を切る程度です。年々株が増えていくのでクリスマスローズ畑にするのも、良いですね。

アスパラ
あの食べるアスパラです。今回は、メイリーという品種をうえています。西日を嫌うので、半日陰や日当たりの良い場所でも育てられます。また、湿気のある土は苦手です。改良をしてあげましょう。

斑入りトベラ
トベラは、海岸でよくみられる植物。そのため、環境に適応する能力が高いので、公共の道路沿いや工場にも植えられます。その中でも、斑入りトベラは日向だと斑入りの部分が焼けてしまうので日陰~半日陰の西日の当たらない場所に植えましょう。

ディアネラ
ツンツンした葉で、丸い葉に囲まれているとインパクトがあります。春に青い小さな花を咲かせます。完全に日陰は苦手。半日陰~日向を好みます。葉が混みあって来たら、地際から要らない葉をカットしてあげましょう。

おまけ

おまけの下草

ギボウシ
海外では、大人気のギボウシ。日本の山には必ずあります。ほとんど日が当たらない場所でも毎年大きく成長してくれます。また、バリエーションも豊富。冬は、地上部が枯れ、春に株が大きくなって新芽が出てきます。

イワミツバ
エゴポディウムという名前で園芸店で売られていることが多い植物。ギボウシと同じく、日陰でも成長してくれる勇敢な植物です。グランドカバーとしても植えられ、地面を這うように広がっていきます。冬は、冬眠をして春に、新芽を出します。

最後に

日陰でも、環境を見てあげれば、いろんな植物を植えることが出来ます。もしも、葉っぱだけでは、つまらないという考えの方がいれば、花数は少なくなってしまいますが、久留米ツツジやアジサイ、クリスマスローズなど派手さはないけれども、清楚な植物たちを植えることが出来ます。

これらは、西日の当たる場所や日向だと植えられない植物たちなので植えられてラッキーです。お庭の日照環境は、お隣が建物だったり、壁、樹木であったりとさまざまですが、ほとんどがどうすることも出来ません。

どんな場所でも、素敵なお客様らしいお庭・花壇になりえるということが伝われば幸いです。

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