お庭に何を求めるのか?
■デザイン性
■植物の珍しさ
■価値
■予算
いろんな事が、それぞれ皆さんにとって
重要になってくると思います
いったい何のためにお庭をつくるのか?
そもそもお庭が必要なのか?
ちょっと考えてみてもいいかもしれません
デザイン重視の庭づくり
こちらのお庭は、ある大きな造園会社がつくったお庭です
何を大切にしたかというと『デザイン性』重視です
あとは『スタイル』です
その会社のスタイル
スタイルの植物の種類
スタイルに合った管理
主な構成は”ドラム缶”
このお庭の会社さんでドラム缶を使っているからだそうです
とてもオシャレですよね!
そのドラム缶は、4年で腐食して腐って倒れました
一回だけではありません、何度もです
この前の道は小学生が通る通学路になっています
お庭の持ち主である会社さんが
すぐに施工会社さんに問合せしたそうですが
来たのが一か月後、直すまでさらに一か月
知人の紹介で、私たちが応急処置することに
後々、分かるのですが
倒れないように対処したあるドラム缶と
対処してないドラム缶がありました
世間的には”問題”ですよね
ただのドラム缶なのに、防腐処理もしていない
当然腐りますよね、倒れますよね
目の前の道路は小学校の通学路です
植物もその会社の『スタイル』です
トゲがあっても、危険があっても関係ない
だってカッコイイから、という理由
それだけがデザインの源泉なんでしょう
目先の理由でモノづくりのデザインを行う
小学校以外に、とても古い団地、そして真新しい団地がある地域
誰がこの地域にいるのか分かりますよね
子供と、お年寄りです
その地域に会社があるというコトは
そこに住まわれる方々と共存する、というコトです
それが会社が持つべき、役割の一端です
私たち”ガーデンデザイン”を行う者は
こういったコトにまで意識を向けなくてはいけません
優れたデザイナーや建築家は、当然それを行っているのです
私たちは”ガーデン”を通じて
環境デザイン、ランドスケープ、空間デザインなど
あらゆる分野と同等の仕事をしているのです
最終的に出来たモノしか、人々の記憶に残らない
吉岡徳人
大きなコトは、寄せ集められた小さなコトのよってなされる
フィンセント・ファン・ゴッホ
技術はリリシズムの受け皿そのものである
ル・コルビュジエ
デザイナーはいろんなところに気を配って
アイデアは確固たる技術によって支えられなくてはいけない
どれだけこの庭について考えたか、というコトです
デザインは色んな要素から生まれるのです
環境、地域、時代、流行、人、予算、など
全ての要素の交わるところに、デザインの核があるのです
今回のドラム缶だって解決方法は簡単です
腐食対策をして、倒れなくするだけでした
それだけだったんですが、とても残念ですね
それを責任もって行わなかった
結果、4年しか持たなかった
無残な結果だけが、みんなの記憶に残ったというコトです
と、言うわけでちょっと手直しを行います
まったく作り変えるのも植物が可哀そう!
と、施工主さんがおっしゃるので!
『ウェルカム・ガーデンを手直し!』スタートです~
続き⇒ウェルカムガーデンを手直し!自然素材の庭づくり.02|江東区
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