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【樹木の寒さ対策】冬に枯らさない!不織布を使った正しい防寒方法【初心者向け】
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「秋に植えた樹木が、冬に枯れてしまわないか心配」「寒さに弱い樹種をどうやって守ればいいのか分からない」と悩んでいませんか?

実は、東京でも朝方マイナス3℃まで下がり、寒さに弱い樹木や秋冬に植えたばかりの木は枯れるリスクが高くなります。
特に、まだ根が定着していない樹木や1m以下の苗木は、適切な寒さ対策をしないと冬を越せません。

この記事では、不織布を使った正しい防寒方法を5ステップで解説します。
成長点の守り方、上部を閉じる理由、プラス5℃の効果を得る方法が分かります。

寒さ対策が必要な樹木とは

東京でもマイナス3℃まで下がる

東京都府中市では、12月末になると朝方の気温がマイナス3℃前後まで下がる日があります。
東京都内でも冬は0℃近くまで冷え込み、霜が降りて地面の水が凍るほどの寒さになることも珍しくありません。

朝に氷を地面に落としても、夕方までずっと凍ったままという日もあるため、寒さに弱い樹木には対策が必要です。

条件①:寒さに弱い樹種

原産地が温暖な地域の樹種は、寒さに弱い傾向があります。
樹木が元々自生していた場所の気候を考えれば、寒さに強いか弱いかが判断できます。

寒さに弱い代表的な樹種:

  • フェニックス・ロベレニー(ヤシの木):0℃以下で枯れる
  • アカシア:温暖地原産
  • メラレウカ:オーストラリア原産
  • 寒さにやや弱い常緑樹系(ミモザなど):2mクラスを12月に植えると枯れやすい

条件②:秋冬に植えたばかり

秋冬に植えて、まだ根が定着していない樹木は枯れるリスクが非常に高くなります。

元々あった場所から移植されて環境が変わることは、樹木にとって大きなストレスです。
そこに寒さが加わると、一気に弱って枯れ込むことがあります。

例えば、千葉県や八丈島などの温暖な場所で育てられたヤシの木を、急に東京の寒い場所に植えた場合、冬を迎えて0℃を下回ると枯れてしまいます。

条件③:背の低い苗木(1m以下)

1m以下の苗木は、まだ幹が細く、寒さに対する耐性が弱い状態です。
同じ樹種でも、苗木と数年育った木では寒さへの強さが全く違います。

何年もその場所に植えてあり、冬を2〜3回経験している樹木であれば、何もしなくても枯れることはありません。
しかし、小さな苗木は寒さに当たると枯れるリスクが高いため、防寒対策が必要です。

寒さ対策が不要な樹木

落葉樹は寒さ対策不要

落葉樹は、寒い冬に葉を落として休眠します。
休眠中は眠っているような状態で冬を越すため、寒さの影響を受けません。

春になると再び葉を芽吹かせて成長していくため、このような樹木には寒さ対策が不要です。

半落葉樹:ロシアンオリーブ

ロシアンオリーブは、名前にオリーブとついていますが、実はグミの木の仲間です。
基本的には落葉樹で、東京の0℃程度であれば半落葉樹として扱われます。

半落葉樹とは、多くの葉を落とすものの、半分以上は葉をつけたまま冬を越す樹木のことです。
長野県などの寒冷地では完全に葉を落として落葉樹として冬を越します。

寒さに強い常緑樹:イチゴの木、ユーカリ

常緑樹でも、寒さに強い樹種は対策不要です。

寒さに強い常緑樹の例:

  • イチゴの木:マイナス10℃程度まで耐えられる、荒い環境に強い
  • ユーカリポポラス:マイナス20℃程度まで耐えられる(想像以上に寒さに強い)

これらの樹種は、秋に植えた小さな苗木でも寒い冬を越すことができます。

不織布とは:水と空気を通す保温材

織り込んでいない布

不織布とは、織り込んでいない布のことで、繊維を密着させて布にしたものです。

身近な例では、コーヒーフィルター、紅茶のパック、おむつ、マスクなどに使われています。
畑で栽培をする際に、地面に敷いたり、トンネル状にして温室のようにしたりと、園芸でも一般的に使われる素材です。

水・空気を通して保温する

不織布の特徴は、水を通し、通気性もあることです。
樹木に巻くと空気の層ができ、その暖かい空気で内側のものを保温できます。

人間が寒さに弱い場合、裸ではなくダウンジャケットを着て冬を越すのと同じです。
樹木にも不織布という「1枚の服」を着せてあげる感覚です。

プラス5℃の効果

不織布を巻くことで、プラス5℃程度の保温効果があります。

例えば、フェニックス・ロベレニーは0℃以下で枯れてしまいますが、不織布を巻けばマイナス5℃程度まで耐えられるようになります。

成長点を重点的に守る

成長点とは

成長点とは、樹木が成長し始めるポイントのことです。
いわば「ここから伸びていく場所」であり、「ここだけは必ず守ってほしい」という、樹木にとって最も重要な部分です。

冬の寒さ対策では、枝や葉よりもこの成長点を重点的に守ることが、枯れ込みを防ぐうえで最も大切になります。

普通の常緑樹の成長点

ロシアンオリーブなどの一般的な常緑樹は、幹を中心に枝を伸ばす樹木です。
成長点は枝先に位置し、そこから葉が形成されることで、樹体が成長していく仕組みです。

フェニックス・ロベレニーの成長点

フェニックス・ロベレニー(ヤシの木)は、成長点が真ん中にある植物です。

真ん中から新しい葉が芽吹き、上へ伸びたあと、成長とともに次第に垂れ下がっていきます。
一番垂れ下がった葉が古い葉で、棒のように上に伸びているのが新しい葉です。

このような特徴があるため、冬の管理ではこの真ん中の部分を重点的に守る必要があります。
幹の部分は既に皮が厚くなり、フサフサがついて自分を守っているため、葉の部分、特に芯の部分を保護しましょう。

不織布を使った防寒方法:5ステップ

ステップ1:古い葉を除去する

葉が広がった状態では不織布を巻きにくいため、まずコンパクトにまとめる必要があります。
垂れ下がった古い葉や、トゲがある部分を除去してください。

できる限り棒に近づけることが目標です。

ステップ2:棒状に束ねる

残った葉を、縄や紐で束ねて棒状にします。
先端は閉じずに、下から徐々に閉じていくことがポイントです。

まず中間あたりを縛って葉を寄せ、次に上部を絞ることで、スリムな棒状になります。
縄は白縄を使うのが一般的ですが、紐であれば何でも構いません。

結び方も簡易的で問題ありません。春になったら取り外すため、簡単にほどける結び方で十分です。

普通の樹木も同じ方法で束ねる

一般的な樹木(幹があって枝がある樹木)も、同じ方法で束ねることができます。
枝は見た目以上にしなやかで、無理のない範囲でまとめて縛れば、折れることなくコンパクトにすることが可能です。

例えばロシアンオリーブも、枝を束ねて固定することで、全体を棒状にまとめることができます。

ステップ3:不織布を巻く

棒状に束ねた樹木に、不織布をくるっと巻きつけます。
本当に巻きつけるだけで大丈夫です。

巻いたら、先ほど使った縄や紐で結んで固定します。
きっちり整いながら作業した方が仕上がりが綺麗になります。

ステップ4:上部を閉じる

上部を閉じることが非常に重要です。
暖かい空気は上に上がっていくため、上が開いていると熱が逃げてしまいます。

上部を閉じることで、暖かい空気を中に溜め込むことができます。
詳しくは次のセクションで解説します。

ステップ5:完成

完全に棒状になり、裸だった樹木がダウンを着たような状態になります。
この状態にすることで、マイナス5℃程度までの寒さに耐えられるようになります。

上部を閉じる理由:暖かい空気を逃がさない

暖かい空気は上に上がる

暖かい空気は上昇する性質があります。
そのため、上部が開いていると、せっかく溜まった暖かい空気が逃げてしまいます。

たとえばお風呂を沸かすと、表面は熱いのに、底のほうはまだ冷たいと感じたことはありませんか?
これは、暖かい水が軽くなり、上に集まりやすいためです。
熱気球も同じ原理で、空気を温めることで浮力が生まれ、空へと持ち上がっていきます。

上部を閉じることで空気が溜まる

上部を閉じることで、中に暖かい空気が溜まりやすくなります。
これが不織布防寒の最も重要なポイントです。

簡易的に植物を守る屋根を作りたい場合も、側面は開いていても上は閉じた方が効果的です。
傘を差すようにドーム状にしてあげることで、暖かい空気が上に逃げなくなります。

高い樹木の場合

2m、3mと背の高い樹木では、上部まで作業するのが難しいこともあります。
その場合でも、できる範囲で巻くだけで、一定の効果は期待できます。

ただし、可能であれば上部も閉じるようにしてください。
理想は、全体を覆って完全に閉じる形です。

不織布の代用品

市販の不織布袋

ロール状の不織布を巻くのではなく、ゴミ袋のようにバサッとかぶせられる袋タイプの不織布も販売されています。

これを購入してかぶせるだけでも十分に効果があります。
窮屈に巻く必要はなく、ゆったりとかぶせる形でも問題ありません。

スーツの洋服カバー

どうしても不織布が手に入らない場合は、スーツや洋服を入れる袋も不織布でできているため、防寒に使用できます。

通気性も適度にあり、内部の空気が温まりやすい点から、代用品として利用可能です。
身近な場所で入手できるため、緊急時には活用してみてください。

ロール状とどちらを選ぶか

ロール状の不織布を毛布を巻くように巻いても良いですし、袋タイプを使っても良いです。
どちらも効果は同じなので、手に入りやすい方を選びましょう。

インターネットで「不織布 樹木 防寒」などと検索すれば、様々な商品が見つかります。

まとめ:3月末まで維持して春を迎える

不織布を使った防寒対策は、寒さに弱い樹木や秋冬に植えたばかりの樹木を守る効果的な方法です。
正しい方法で実践すれば、プラス5℃の保温効果を得られます。

防寒対策の重要ポイント

  • 成長点を重点的に守る
  • 古い葉を除去して棒状に束ねる
  • 不織布を巻きつける
  • 上部を必ず閉じる(暖かい空気を逃がさない)
  • 3月末まで維持する
  • 水やりは少なめで大丈夫

寒さが緩む3月末までこの状態で過ごしましょう。
温かくなったら不織布を取り外し、通常通り育てれば元気に成長していきます。

樹木が0℃を下回ると成長が鈍くなるため、この期間は水やりも少なめで問題ありません。
適度な通気性を保ちながら、中の暖かい空気を逃がさないようにしましょう。

寒い風も樹木にとって大きなダメージとなるため、不織布で風からも守ってあげることが大切です。

特に対策が必要な人

  • 寒冷地にお住まいの方
  • どうしても樹木を枯らしたくない方
  • 秋冬に樹木を植えて、まだ定着していない方
  • 小さな苗木を大切にしたい方

これらに当てはまる方は、ぜひこの方法を参考に実践してみてください。
大切な樹木を守って、春の成長を楽しみましょう。

冬を越して春を迎える庭づくり

東京都とNHK主催の東京パークガーデン選出されたぐりんぐりん横田

季節の庭づくりや植物の管理方法だけでなく、実際の現場での「庭がどうデザインされ、育てられていくか」を知ることは、とても参考になります。
実際に庭づくりを進めるうえで、他の庭作品やプロの考え方を見ることは学びとして非常に価値があります。

東京都・NHK 主催の「東京パークガーデンアワード」は、
持続可能な庭づくりの考え方や、植物の特性をいかしたデザインが紹介されているコンテストです。
概要や取り組みの意義、過去の作品例などは公式サイトで詳しく確認できます。

また、ガーデンストーリーでは、夢の島公園で開催された 第4回「東京パークガーデンアワード」 の作庭の様子をレポートした記事が公開されています。
選ばれた庭のデザインや植栽プラン、土づくりの工夫をはじめ、ぐりんぐりんの代表横田が手がけた庭の取り組みも紹介されています。

これらの情報は、季節ごとの管理や庭づくりのヒントとして非常に役立ちます。
庭づくりをより深く知りたい方は、ぜひあわせてご覧ください。

🔗 東京パークガーデンアワード 公式サイト
https://www.tokyo-park.or.jp/special/kadan/

🔗 第4回 東京パークガーデンアワード 庭づくりレポート(Garden Story)
https://gardenstory.jp/gardens-shops/124233

また、ぐりんぐりんのYouTubeチャンネルでも、樹木の管理方法や庭づくりのコツを定期的に発信しています。
ぜひあわせてチェックしてみてください。

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