お庭の条件もいろいろ、ご家庭によって違います
日当たり、風通し、水はけなど良いところも、良くないところも
その環境にあった対応が欲しいですね
今回の横浜市青葉区の個人邸では
水はけが第一の問題でした
雨が降ったあとで水溜まり、そして苔が生える
芝生を張り替えるタイミングで
その水はけを改善するための作業を行います!
もくじ
地面と水の関係
どうして水はけが良かったり、良くなかったり?
簡単にご説明しますと。。
![雨が降った時の水はけのアニメ](https://grengren.com/wp-content/uploads/2020/05/1-1.jpg)
水はけが良い状態とは
地面がドンドンと、乾いたスポンジのように
水を吸収していく状態です
水はけが良くない!といった状態は
雨の後など、地面の表面に水が溜まる
その水がなかなか無くならない
水が地面に染み込んでいかない状態が
水はけが良くないというコトですね!
水溜まりが出来ちゃうんですね
■なぜ水はけが良くないのか?
そうしたら、どうしたらいいかと言うと
地面に水が吸収されていくようにすればOK
水が溜まってもドンドンと地面に入っていく状態にする
近年の集中豪雨などでは、短い時間にたくさんの雨が降ります
どんなに吸収が良い地面でも、一度に吸収できる量はかぎりがあります
なので、一時的にみると地面に水が溜まります
![雨が降った時の水はけを説明したアニメ](https://grengren.com/wp-content/uploads/2020/05/2-1.jpg)
どんなに地面が頑張って水を吸収したとしても
地面が水を含んで、限界がきます
これ以上水を吸収できない状態です
こうなると地面全体が水でいっぱいになって
表面に水が溜まることになります
![ナチュラルガーデンの水はけの説明したアニメ](https://grengren.com/wp-content/uploads/2020/05/3-1.jpg)
そしてこれが一番大きな原因になりますが
地面の地層の問題!
特に関東全域では、関東ローム層という粘土が存在します
地面が粘土質の場合は水はけが悪いことが多いです
なぜなら粘土は水を吸収しないからです
粘土の地層の上に水が溜まるのです
そうなると地面に水を吸収できる量が少なくなります
あっと言う間に地中が水でいっぱいになって
表面に水が溜まることになるのです
また地面の地層の状態によって
粘土の量とか質によって
水はけが早かったり、遅かったりするのですね!
水はけ改善作業
水はけをつくるために、いろんな方法があります
それはその土地の状態によって
方法を使い分けることが大切ですね!
この横浜市青葉区の個人邸では
20センチ下は粘土でした
いわゆる関東ローム層なのです
この関東ローム層は完全な粘土質
水を通しにくいので
水は表面20センチの間にとどまるのです
そして芝生が張ってあった表面に水溜まりができる
その水はどうやって無くなるのか?
少しづつ水がはけていくのと、あとは蒸発です
![水はけをとるための透水管](https://grengren.com/wp-content/uploads/2020/05/13.jpg)
今回はこの”透水管”をつかいます
これはとても一般的に排水を良くするための方法です
この管を地面に埋めて砂利で包むようにするのです
この管は細かいメッシュのような隙間が無数にあります
そして硬い素材ですので簡単には潰れません
その隙間に水が入って管を通っていく、水の道を作るのです
こうやって地面に管を埋めて
排水を取る方法を”暗渠排水”と言います
この透水管を使う場合と排水管を使う場合もあります
![ナチュラルガーデンの水はけを獲得するための透水管の設置説明](https://grengren.com/wp-content/uploads/2020/05/2-2.jpg)
透水管の周りに隙間が出来るように、砂利を入れます
地面から水が染み込んできて、砂利の隙間を通る
そして透水管の隙間から、管の中に水が入り込みます
管を伝って水は外に流れていきます
こうして”水の通り道”とつくることで
水が溜まらないようにするのです
■実際の作業
![芝生のために水はけをとる作業](https://grengren.com/wp-content/uploads/2020/05/6.jpg)
今回埋める透水管です
7センチ、長さは4メートルあります
これを2メートルおきに3本埋めます
![芝生を張る前に水はけを良くするための透水管を埋める作業](https://grengren.com/wp-content/uploads/2020/05/9.jpg)
まずは管を埋めるところを掘ります
幅は50センチ、深さは70センチを目指しています
![芝生のための透水管を埋める作業](https://grengren.com/wp-content/uploads/2020/05/8.jpg)
途中でこんな巨石が出てくることもあります
地面に何が埋まっているかは
実際に掘ってみないと分かりません!
![芝生の水はけのための透水管をうめるための穴掘り](https://grengren.com/wp-content/uploads/2020/05/1.jpg)
これで70センチの深さです
穴の中は踏み固めておくとイイですね!
![芝生を張る前に水はけをとるための透水管の設置工事](https://grengren.com/wp-content/uploads/2020/05/10.jpg)
不燃布を言う繊維質の布を敷きます
これは水は透しますが、土は通さない素材です
![芝生の張替え作業のための透水管を入れる工程](https://grengren.com/wp-content/uploads/2020/05/4.jpg)
そして砂利を入れます
今回は厚みは20センチ、水を通す隙間が出来ます
![芝生張替え作業のための水はけをとる作業](https://grengren.com/wp-content/uploads/2020/05/5.jpg)
透水管を入れます
下に砂利を入れて、横も上も砂利で包む感じになります
![芝生のために水はけをとる作業](https://grengren.com/wp-content/uploads/2020/05/6.jpg)
透水管にも不燃布を撒きます
この管の隙間が土で詰まったら効果が無くなるので
詰まりにくいようにするのです
![芝生張替えのための水はけ作業](https://grengren.com/wp-content/uploads/2020/05/7.jpg)
そして砂利で埋めます
砂利を入れた後、地面の表面からは20センチの高さがあります
芝生が定着するのに十分な土壌の厚みです
![芝生の張替えのための作業](https://grengren.com/wp-content/uploads/2020/05/11.jpg)
最後は綺麗に表面を整えます
踏み固めてでもいいので、沈まないようにします
そしてまた不燃布を敷いて、その上に土を乗せます
![水はけ改善の作業の完了したところ](https://grengren.com/wp-content/uploads/2020/05/12.jpg)
土をかぶせたらしっかり踏み固めて
表面を平に整えましょう!
これで透水管を使った、水はけ改善作業は完了です
今回は2メートルおきに3本いれました
多めにいれているので、きっと水はけが良くなるはずです
まとめ
芝生を張り替える際、こういった水はけを良くする作業は
けっこうな確率で行うことがあります
皆さんにお庭の芝生はどんな状態でしょうか?
地面の環境は改善出来ます!
諦めていた芝生だって張れるかもしれません
お庭が生まれ変わるチャンスはまだまだありますよ!
お庭を拝見させていただければ
どんな作業が必要なのか、診断させていただきます
憧れの芝生のあるガーデンライフへ!
![造園会社ぐりんぐりんへのお問い合わせボタン](https://grengren.com/wp-content/uploads/2020/04/419366043c1873a5de349807e2506b67.jpg)
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