「お隣にマンションが建って、駐車場が丸見えになってしまった…」
そんなお悩みから今回のご依頼はスタートしました。目隠しとして選んだのは、以前『根巻きのやり方』の動画でご紹介したコニファー。あの時しっかり根巻きをしたおかげで、根っこが崩れることなく無事に生垣として植え込むことができました。
今回は、東京都世田谷区のお庭で行ったコニファーの生垣づくりの全工程を、支柱の立て方から誘引の技術まで、プロが丁寧に解説します。
今回の施工について

場所は東京都世田谷区。
2026年4月29日に施工を行いました。
お隣に大きなマンションが建ち、ちょうど駐車場が丸見えになってしまうというお悩みから、目隠し用の生垣づくりをご相談いただきました。
使用したのは、以前の動画で根巻きを施したコニファー。
しっかり根巻きしていたおかげで、あれから根っこが崩れる様子もなく、無事に植え込むことができました。
今回、先に樹木を植えた理由
通常は土壌を先につくってから生垣の樹木を植えることが多いのですが、今回は生産者さんの手違いで樹木ごとに太さやサイズがバラバラでした。
サイズも2m以上あったため、先に樹木を植えてから調整する方法を選びました。
樹木のサイズが小さい生垣や、あらかじめサイズが揃っている場合は、土壌を先につくってから植える方が作業しやすいのでおすすめです。
STEP 1|コニファーを植える

順番にコニファーを植えていきます。
以前の動画で根巻きした樹木もここで植え込みます。
しっかり根巻きをしておくと、時間が経っても根鉢が崩れにくいことがよく分かる結果になりました。
STEP 2|支柱(丸太・竹)を立てる
植え込みが終わったら、樹木を支える支柱を立てていきます。
支柱の立て方

丸太の支柱を樹木2本ごとに1本立てます。
そこに竹を横方向に通して、竹に樹木を固定していきます。
今回は樹木が2mを超えているため、竹は2本使用。
樹木の上下2か所で誘引することで、倒れにくくしています。
丸太と竹の固定

針金に竹をゴムで留めます。
紐で留めることもありますが、今回はしっかり固定するためビス留めしました。
丸太と竹を固定したら、さらに針金を巻き付けて補強していきます。
STEP 3|針金とシュロ縄で固定する

針金の巻き方
束で売られている針金の場合、1巻半から2巻ぐらいの長さを目安に巻きつけます。
シュロ縄で針金を隠す
針金を巻いたら、その上に同じようにシュロ縄を巻きつけます。
人によっては針金を巻いて終わりにする場合も多いのですが、シュロ縄は針金を隠すために巻くのがポイントです。
針金は太陽に反射して目立つことがあるので、こうしたひと手間で見栄えがぐっと良くなります。
STEP 4|主枝をシュロ縄で誘引する
次は、横に通した竹に樹木の主枝を誘引していきます。
誘引の巻き方

主枝にシュロ縄を巻いて誘引します。昔は縄で行うやり方が主流でした。
シュロ縄で枝を3~5回ぐるぐる巻き、そこから2回割りを入れるのが基本の形です。
「割り」とは、樹木と支柱の隙間に縄を巻き付ける工程のこと。
これが結構時間のかかる作業ですが、見栄えと色を揃えるためには欠かせません。
ご自身で作業する場合は、そこまでこだわらずシンプルに誘引するだけでも十分です。
なぜ支柱が必要なのか
コニファーは根っこが深く伸びにくいタイプの樹木です。
そのため背が高くなるほど台風などで倒れやすくなります。
生垣ではシュロ縄と支柱をセットで使い、1本だけ植える場合でも支柱を立てておくと安心です。
STEP 5|水やりをして完成

最後にたっぷり水をあげます。
水やりをしながら、樹木と根っこの周りの土をしっかり締め固めることが大切です。
これで生垣の完成です。目隠しとして、しっかりお隣の駐車場を遮ってくれます。
生垣に使えるおすすめの樹木
今回はお客様のご希望でコニファーの生垣にしましたが、生垣にできる樹木はほかにもたくさんあります。
- ✓ オリーブ
- ✓ フェイジョア
- ✓ ハイノキ
- ✓ プリペット
ご希望のイメージに合わせて樹種を選べるので、ぜひ色々な樹木で生垣づくりを楽しんでみてください。
生垣づくりについて、よくあるご質問
支柱は必ず必要ですか?
コニファーは根っこが深く伸びにくく、背が高くなるほど台風などで倒れやすい樹木です。
生垣として並べる場合はもちろん、1本だけ植える場合でも支柱を立てておくと安心です。
針金を巻いただけではダメですか?
針金だけでも固定はできますが、太陽に反射して目立ってしまうことがあります。
上からシュロ縄を巻いておくと、針金を隠しながら見た目もすっきり仕上がります。
生垣にはどんな樹木を選べばいいですか?
コニファーのほか、オリーブやフェイジョア、ハイノキ、プリペットなど、目的やお庭の雰囲気に合わせて選べます。
目隠しの高さや管理のしやすさも含めて、お好みの樹種を検討してみてください。
まとめ

生垣づくりは、樹木を植えるだけでなく、支柱・針金・シュロ縄と何段階もの工程を経て仕上げていく作業です。
ひとつひとつの工程には理由があります。
支柱で倒壊を防ぎ、シュロ縄で見た目を整える。手間をかけた分だけ、仕上がりの美しさと安心感が変わってきます。
今回は根巻きした樹木がそのまま活躍してくれたように、事前のひと手間が後の仕上がりを大きく左右します。
お隣の視線が気になる方、目隠しを検討されている方は、ぜひ生垣づくりを参考にしてみてください !
生垣づくり成功のポイント
- ✓ 根巻きした樹木は根鉢が崩れにくい
- ✓ 支柱は樹木2本ごとに1本が目安
- ✓ 2m超の樹木は竹を上下2か所で誘引
- ✓ 針金の上からシュロ縄を巻いて隠す
- ✓ 主枝はシュロ縄で3~5回巻き+2回割り
- ✓ 植えた後はしっかり水やりして土を締め固める


