樹木や植物の整理が終わったらいよいよ”ピンコロの小道づくり”に着手しましょう!石をつかったお庭づくりは私達も楽しんで施工しています。こういったお庭がどんどん増えていくことを期待しています!
とはいえ、とても実用的な存在のピンコロ石の小道ですので、いつもながら基礎部分はしっかり施工していきます。この先数十年も安心してお使いいただけると嬉しいものです。
もくじ
施工二日目
ピンコロの小道、下地
まずは”枠板”を設置していきます。枠板とは土の部分と道の部分の境目に設置する、きっちり分ける”壁”みたいな存在です。ご覧の感じでピンコロの道の幅に合わせて設置します。
板は杉板です、幅15cmぐらい、厚み1.8cmぐらいの安価な板を使います。そして何より杭が大切で、しっかり板を支えることが出来ることが条件です。見た目だと弱そうですが、地中に20~30cmは埋まっています。
この板を頼りに今度は下地の”砕石”を入れて転圧していきます。砕石は最低でも5cmは欲しいところです。しっかり転圧すればそれだけで道としての耐久性があります。人が通るぐらいなら5cm、車が乗る場所なら10cmを基準に考えて良さそうです。
今回は枠板の上部分が仕上がりの高さです。完成したときの高さと石の厚み、あとはセメントをどれだけ入れるか考えて砕石の高さを決めておきます。これがしっかり計算出来ていれば施工が楽になって、さらにしっかりした小道が出来ます。
ここに道が出来ると、お客さんのご希望通り自転車の出し入れが楽々になりそう!これは本当に実用性がありそうです。さらにこの道に合わせて植栽を行えばナチュラルな仕上がりになりそうですね。
ピンコロ石の設置
ピンコロ石の設置に関してはいろんな方法や考え方があります。今回は”バサモル”というモルタルの水分が少ないものを使って設置していきます。
モルタルに関してはコチラ
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モルタルをある程度の高さまで敷き詰めます、そしてピンコロを一列設置してゴムハンマーなどで高さを調整します。ある程度上から圧を加えたいので軽くでもゴムハンマーで叩いて高さ調整を行います。
余分なモルタルは次のピンコロの列で使いますのでそのまま敷いておきます。目地(石同士の隙間)は1cmを目安にして並べます。当然ですが石は自然素材ですのである程度は見た目の感覚を信じます、それが経験かもしれませんね。
画像のように型枠の高さを仕上げの高さにしておくと、それが基準となって施工が楽に出来ます。今回はアルミ支柱を使って全体の高さを確認しながら施工しています。これもピンコロの表面の凹凸を考慮して施工していきます。
自然石の醍醐味であるランダムな形や凹凸、それを含めて施工していくのが楽しいのです。施工は”生もの””ライブ”であることです。
キッチリ加工された決められたサイズ寸法の材料しか使ったことがない職人さんもいます。そういう方は自然素材の扱いに不慣れです。ある程度の経験を必要としますね!それは良し悪しではなくて、専門性の違いということです。
最後までキッチリ施工していきます、始まりと終わりの寸法が決まっていますので、なるべく半端が出ないように目地幅で調整しがら施工します、無駄も予算も少なくて済みますよ!
ピンコロを設置し終わったら、上から柔らかめのシャワーで水をかけます。下のバサモルに水分を吸収させるためです。水を吸ったバサモルはセメント成分が働き硬化していきます、しっかり固まってピンコロが動かないのを確認してから目地にモルタルを入れていきます。
正直言って目地を入れていないピンコロは動きやすくなっています。石同士の隙間をモルタルで埋めて、はじめて動かないようになるのです。
ピンコロ小道の完成
このピンコロ石は他の部分と同じものを使っています。目地に白いセメントを使っていたので、この小道も白目地にしてあります。職人さんによって施工の基準や感覚が違うので、今あるピンコロに合わせて設置するのは気を使いますね!
しかしこれで道路から直接、自転車を出し入れできるようになりました!自転車と人がすれ違える幅もありますので、毎日の生活が楽々です!あとは砂利の交換と植栽が残っています、完成までもう少し!
まとめ
ピンコロ石と使っての小道づくりはキッチリと基礎、下地を作ってから施工しましょう!完成の高さを決めて、砕石を最低でも5cmいれます、しっかり転圧出来たらモルタルを使ってピンコロを設置していきます。
それだけでは動いてしまうので目地をいれて、はじめてピンコロ石は固定されることをお忘れなく!
毎日の生活が楽であること、自然であることは両立するのです。自然素材の良さは何でしょうか?それは劣化しないということです。施工したその時がスタートなのです、このピンコロ石ひとつはとても小さいですが、それ自体が自然であり完全な存在です。
セメントが劣化することはあっても石は劣化はしないのです。もちろん何千年と経てば風化はします、それは劣化ではなく変化です。
私達が行っている”自然素材の庭づくり”は劣化しません、完成がスタートで変化や体験を楽しむお庭づくりです。ぜひ皆さんの毎日の生活に少し、そのエッセンスを加えてみませんか?
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