私たちが管理を行っている「Stewardship Garden: The Way」は、夢の島公園で開催中の「第4回 東京パークガーデンアワード」に出展しているガーデンのひとつです。
時間の積み重ねや成長の過程を大切にした庭づくりを行っています。
今月は冬の静けさの中で、庭の骨格や土壌づくり、そしてこれからの季節へ向けた準備が感じられる時期となっています。
派手な変化はありませんが、私たちが目指している風景の”土台”が、少しずつ形になってきました。
人の一生を映すガーデンコンセプト

このガーデンで私たちが表現したかったのは、人の一生と自然の成長を重ね合わせた風景です。
何も育たなかった砂地が、植物や小さな生き物、そして人の手によって、ゆっくりと豊かな土壌へと育っていく。
その過程は、子どもが成長し、大人になり、やがて成熟世代へと人生を重ねていく時間の流れと重なります。
私たちはこの庭を、3つの世代が共に過ごせる場所として育てていきたいと考えています。
- ✓ 子どもが自然と遊び学べる場所
- ✓ 大人が家族や友人と語らえる場所
- ✓ 成熟世代が穏やかな時間を過ごせる場所
今月の庭の様子

冬の静けさの中にある骨格
冬を迎えた今月のガーデンは、全体的に落ち着いた印象です。
植物はまだ小ぶりですが、その分、植栽の配置や動線、庭全体の構造がよく見える季節でもあります。
背景には公園のシンボルであるユーカリが広がり、海辺の風に揺れる葉音から、この場所ならではの空気感が感じられました。
私たちはこの静かな時間の中で、庭がどのように成熟していくのかを丁寧に見守っています。
植物がつくる今月の表情

ラナンキュラス・ラックスの葉
今月特に印象的なのは、ガーデンのあちこちに植えたラナンキュラス・ラックスの青々とした葉です。
花はまだ先ですが、この葉の存在が、冬の植栽にやわらかな彩りと安心感を与えてくれています。
宿根草やグラス類も、派手さはないものの、春に向けて確実に準備を進めている様子です。
私たちは、この「今は控えめな姿」も、庭が成長していく大切な一場面だと考えています。

デザインに込めた私たちの工夫

3種類のマルチングでリズムをつくる
植物がまだ成長途中の今月は、足元のデザインにも自然と目が向く時期です。
このガーデンでは、素材の違いによって庭にリズムを生み出しています。
ウェーブガーデンの設計
波打つような曲線で構成されたウェーブガーデンは、歩く角度や距離によって見える景色が変わるように設計しました。
子どもから大人、成熟世代まで、それぞれが自分のペースで庭と向き合える空間を目指しています。
同じ庭でも、立つ場所や歩くスピードで、まったく違う景色が見えてくるのが特徴です。

今月注目している植物

私たちは、花の有無だけでなく、葉姿や質感、季節ごとの役割にも目を向けながら管理を続けています。
今月特に注目している5つの植物をご紹介します。
- ラナンキュラス・ラックス(冬の彩りと安心感を与える葉)
- ペンステモン(芽吹きを予感させる宿根草)
- カラマグロスティス(冬の光を受け、枯れ姿にも繊細な表情を見せるグラス)
- カレックス(低い位置で庭全体をやさしくまとめるグラス)
- ベロニカ(春の芽吹きに向けて準備を進める宿根草)
まとめ|私たちが目指す風景と来月へ

冬の「Stewardship Garden: The Way」は、完成した姿ではなく、これから育っていく過程そのものが見どころです。
私たちはこの庭を、時間をかけて成熟し、訪れる人それぞれの人生の節目に寄り添える場所として育てていきたいと考えています。
来月は、芽吹きや色の変化が少しずつ現れ、また違った表情が見えてくるはずです。
その変化を、私たち自身も楽しみながら、丁寧に管理を続けていきます。
第4回 東京パークガーデンアワードについて

ぐりんぐりんは、東京都・NHKが主催する「東京パークガーデンアワード」に参加しています。
このコンテストは、宿根草をメインにした庭づくりを競うもので、結果は2026年11月に発表される予定です。
庭の成長の記録は、東京パークガーデン公式サイトやガーデンストーリーにて月1〜2回のペースで公開されています。ぜひあわせてご覧ください。


