第4回 東京パークガーデンアワード 夢の島公園|ぐりんぐりんの庭、3月のガーデンレポート
3月

夢の島公園で開催中の「第4回 東京パークガーデンアワード」、私たちのガーデン「Stewardship Garden: The Way」は、3月に入り、いよいよ春の動きが本格化してきました。

2月に花芽をカットしたラナンキュラス・ラックス・ミネルバが、わずか1ヶ月でふたたび開花。クルミの殻を帽子のように頭に乗せたまま芽を伸ばす球根たちの姿など、庭のあちこちで春らしい表情が広がっています。

4月のショーアップ審査まで1ヶ月を切り、植物たちと共に仕上げの時期を迎えた3月の様子をお届けします。

ミネルバ、ふたたびの開花

花芽カットから1ヶ月で再開花

2月、4月の審査タイミングに合わせるため、ミネルバの花芽を一度カットしてリセットを試みました
しかしその生命力は想像以上で、わずか1ヶ月でふたたび開花しました。

今回の開花では、地面から20〜25cmほどの高さで花を咲かせており、コンパクトながらも存在感のある姿を見せてくれています。
早咲き品種ならではの旺盛な生育力を改めて実感した出来事です。

審査期間(4月8日〜15日)まで引き続き状態を見守りながら、必要であれば再度の調整も検討していきます。

冬の間、静かに葉を茂らせていたラナンキュラスたちが、春の訪れとともに一斉に動き出す様子は、この庭のコンセプトである「成熟への道」を体現しているようにも感じられます。

アリアドネにもつぼみが続々と

ラックスシリーズが一斉に動き出す

2月の時点では葉の状態のみだったラナンキュラス・ラックス・アリアドネにも、3月に入りつぼみがたくさん確認できるようになりました

観察時点では地面から15〜20cmほどの高さでつぼみをつけており、茎の太さはミネルバよりもしっかりとしていることが印象的でした。
がっしりとした茎がつぼみをしっかり支え、開花への期待が高まります。

ミネルバより開花が遅い品種のため、審査期間の4月8日〜15日に向けてちょうど良いタイミングでの開花が期待できます。
葉の状態も非常に良好で、このまま順調に成長してくれることを期待しています。

ガーデンのあちこちで青々と茂るラックスシリーズが、いよいよその真価を発揮し始めた3月となりました。

球根たちの力強い芽吹き

殻を帽子に、メルヘンな春の光景

今月、庭で最も印象的だったのは球根たちの芽吹きの様子です。
クルミの殻を押し上げながら芽を出した球根の中には、殻を帽子のように頭に乗せたまま葉を伸ばしているものもあり、思わず顔がほころぶような光景が広がっています。

マルチング素材として選んだクルミの殻が、こんな形で春の表情を演出してくれるとは、私たちも想像していませんでした。
庭は設計者の意図を超えて、独自の物語を紡いでいきます。

堆肥エリア(中心部)
球根の成長が力強く進んでいる。有機物が豊富な土壌が成長を後押し。
クルミの殻エリア(中間部)
殻を押し上げながら芽吹く球根の姿が印象的。メルヘンな雰囲気を演出。
砂のエリア(両端・外側)
成長は穏やか。土壌が未成熟な砂地ならではのゆっくりとした歩み。コンセプトを自然に体現している。

土壌の成熟が成長に現れる

「外側から中心に向かうほど土壌が成熟していく」というこのガーデンのコンセプトが、球根の成長の差として目に見える形で現れてきました
堆肥でカバーした中心エリアでは球根が力強く伸び、両端の砂のエリアでは穏やかな成長を見せています。

設計したコンセプトが、植物の生育という形でリアルに表現されていく。
それもこのガーデンの面白さであり、管理のやりがいでもあります。

日当たりが生む成長の差

道路側から見て右が著しく成長

今月の観察で新たに見えてきたのが、道路から見て右側(日当たりの良いエリア)と左側で、球根・宿根草ともに成長の勢いが明らかに異なることです。

右側はお日様がよく当たるため、球根の肥大化も宿根草の葉の展開も著しく、庭全体の中で最もボリューム感があります。
左側はまだこれから成長が本格化する段階で、今後の変化が楽しみです。

土壌の成熟度と日照条件、2つの軸が組み合わさることで、庭の中に自然なグラデーションが生まれています。
こうした違いも庭の個性として受け止めながら、その変化を大切にしていきます。

マトロナと宿根草の様子

セダム・マトロナが一回り成長

花壇前面のアイキャッチプラントとして活躍するセダム・マトロナが、2月と比べて一回りほど大きく成長しました。
存在感が増し、来園者の視線を引く役割を着実に果たしてくれています。

各植物の3月の状況

今月の各植物の動きをまとめます。

  • ダッチアイリス:引き続き力強く成長中。クルミの殻を押し上げる勢いは健在。
  • アリウム・レッドモヒカン:葉がさらに伸長し、ユニークな姿が庭のアクセントに。
  • アリウム・シュベルティ:三角形の葉が複数枚に増え、春の開花準備が進んでいる。
  • カレックス・ブレーリー・フライヤー:暖かくなり、少しずつ動きが出てきた。
  • アキレア・テラコッタ:ようやく新芽が見え始め、本格成長のスタート地点に。

4月審査まであと1ヶ月

ショーアップ審査への最終調整

最初のショーアップ審査(4月8日〜15日)まで、いよいよ1ヶ月を切りました

ミネルバが予定より早く開花してしまったことで、審査期間中のピークをどう調整するかが今後の最大の課題です。
引き続き成長の状態を観察しながら、必要な判断を慎重に行っていきます。

アリアドネや球根類の開花タイミングは審査期間と合致してきており、庭全体として4月に向けた良い流れができてきています。

審査日程(再掲)

  • ショーアップ審査:2026年4月8日(水)〜4月15日(水)
  • サステナブル審査:2026年7月8日(水)〜7月15日(水)
  • ファイナル審査:2026年11月6日(金)

まとめ|本格的な春の始まりへ

3月の「Stewardship Garden: The Way」は、冬の静けさから一転、生命力にあふれた春の始まりを感じる月となりました。

ミネルバの想定外の再開花、クルミの殻を帽子にした球根の芽吹き、日当たりによる成長の差——どれもこの庭が自然の力で動き出していることを示しています。

来月4月は、いよいよショーアップ審査。植物たちと共に、最良の状態で審査期間を迎えられるよう、最後の調整を丁寧に進めていきます。

3月の主なポイント

  • ミネルバが花芽カットから1ヶ月で再開花(地面から20〜25cm)
  • アリアドネが15〜20cmでつぼみをつける(茎はミネルバより太い)
  • 球根がクルミの殻を帽子にして芽吹くメルヘンな光景
  • 堆肥エリアで球根の成長が力強く進む
  • 右側(日当たり良好)の成長が著しい
  • セダム・マトロナが一回り大きく成長
  • 4月ショーアップ審査まで1ヶ月を切り最終調整へ

第4回 東京パークガーデンアワードについて

東京都とNHK主催の東京パークガーデン選出されたぐりんぐりん横田

ぐりんぐりんは、東京都・NHKが主催する「第4回 東京パークガーデンアワード」のファイナリストとして、夢の島公園で「Stewardship Garden: The Way」を管理しています。

庭の成長記録は、東京パークガーデン公式サイトガーデンストーリーにて月1〜2回のペースで公開されています。
ぜひあわせてご覧ください。

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