毎日、家を出るときの「いってきます」、帰ってきたときの「ただいま」。玄関はその一瞬に必ず目に入る、暮らしの中でも特別な場所です。
殺風景なコンクリートだけの玄関と、季節を感じる緑や花がある玄関。同じ「行ってくる」「帰ってきた」でも、そこに映る景色が違うだけで、気持ちの乗り方が少し変わってきます。植物は、そんな何気ない毎日の一瞬をそっと豊かにしてくれる存在です。
今回は、実際にぐりんぐりんが手がけた玄関の植栽事例を2件ご紹介します。それぞれ全く異なるご要望から生まれた、個性豊かな仕上がりです。
事例①|前の家のスモモを活かした、食べられる植物のあるお庭
BEFORE

今回のお客様は、前の家から持ってきたスモモの木を活かしたお庭にしたいというご要望からスタートしました。あわせて、以下のようなお声もいただいていました。
- 管理があまりできない
- 食べることが好き
- 花よりも、ミドリの葉が好き
- やさしい雰囲気がイイ
デザインポイント
- ✓ 管理を減らすため、砂利を敷いて植栽範囲を制限
- ✓ 壁の色と合わせた和モダンな風景に
- ✓ 食べられる植物を取り入れる
AFTER

スモモの木がメインのお庭の完成です。

植栽範囲を砂利で区切ることで管理の手間を減らしつつ、壁の色と調和する和モダンな雰囲気に仕上げました。食べることがお好きとのことだったので、収穫や食用として楽しめる植物を中心に選んでいます。
使用した植物|食べられる植物
- チャイブ5月にピンクの花が咲き、薬味として葉を使ったり、花もサラダの彩りとして食べられます
- カモミール紅茶として有名ですが、サラダや和え物にも向いています
- ユキノシタ天ぷらや和え物として楽しめます。日陰のグランドカバーとしても優秀です
- ブルーベリージャムにしたり、ヨーグルトに入れて食べられます
- イブキジャコウソウ日本のミントとも呼ばれ、ハーブティーや香りづけに向いています
このほかにも、収穫や食用を楽しめる植物を組み合わせています。

使用した植物|葉が魅力の植物たち
花よりも緑の葉がお好きとのことだったので、葉に特徴のある植物もあわせて取り入れました。
- ギボウシ葉がメインの日陰植物
- フウチソウ栄養の少ない場所でも力強く成長します
- アルケミラモリス葉と、春に咲く黄色い花が特徴です
- テマリシモツケ銅葉が特徴の低木です
事例②|シマトネリコから生まれ変わった、日陰のお庭
BEFORE

2件目のお客様は、お家に合う玄関の風景にしたいというご相談でした。ご自身では植物の選び方が分からないとのことで、以下のようなお悩み・ご要望をいただいていました。
- ソヨゴを植えたい
- 日陰なので、それに合う植物が分からない
- 日ごろの管理はできる
- 既存のシマトネリコの管理が大変で、愛着もない
デザインポイント
敷地内にどこかの犬がトイレをしてしまうというお悩みもあったため、お家に合う自然木の柵を取り付けました。
- ✓ 自然木の柵を設置
- ✓ 砂利・自然石を家の外壁に合わせる
- ✓ 日陰に強い植物と、少し花も楽しめる植物を組み合わせる
AFTER

お子さんもいらっしゃるご家庭だったため、花や実を摘んで楽しめる玄関になるよう植物を選びました。

日陰のお庭は、葉っぱがメイン。形、色、成長の様子を考慮して植栽しています。

自然木とミドリの相性はとても良いです。
使用した植物
- ソヨゴ秋に実がなります
- トベラ葉がメインのタフな木です
- ツワブキ日陰に強い植物です
- サツキツツジ日陰でも耐えて、花も少し付けます
- サルココッカ地面近くに低く育つので、足元をミドリに保てます
- アジュガ匍匐性で日陰に強く、4月頃に花も咲きます
- ヘビイチゴ白い花と、5月頃に小さな甘酸っぱい実を付けます
まとめ
お家のお庭の環境は、実はとても複雑です。雨の当たらない場所、風が通りやすい場所、地面が固い場所など、1メートル進むだけで環境がガラリと変わることも珍しくありません。
お問い合わせをいただくお客様からは、「どんな植物を入れたらいいか」「管理がしやすいか」「お家に合うか」「今よりも楽しめるか」といったお悩みをよくいただきます。今回の2事例も、それぞれのご要望に合わせてこれらの点をクリアするご提案をさせていただきました。
こうしたお悩みを一つひとつ解決することで、日々の生活が今よりも少し豊かになります。毎日の「いってきます」と「ただいま」が、少し楽しみになる玄関に。玄関まわりの植栽でお困りの方は、ぜひ参考にしてみてください。

