フリチラリア「オレンジビューティ」と「ペルシカ」が開花し、ラナンキュラスラックス「アリアドネ」もつぼみを膨らませる4月。球根植物がいっせいに見頃を迎え、花壇が1年で最も活気づく季節が到来しました。
第1回審査は4月8日から。審査まで残りわずかというタイミングで、植物の補植・移植・支柱設置など、最後の仕上げ調整を行います。
また、早咲きグラジオラスの代替としてスイセン「タリア」を追加植栽しました。
この記事では、3月27日と4月2日の2回にわたるメンテナンス訪問の様子をお届けします。
球根のピーク時期の花壇の状況、開花を迎えた植物の様子、そして5月のゴールデンウィークイベント情報もご紹介します。
4月のメンテナンス|審査直前の最終調整
2回に分けた訪問

今回は3月27日と4月2日の2回に分けて夢の島公園を訪問しました。
第1回審査は4月8日〜15日。審査期間中はガーデナーによるメンテナンスが認められないため、この2回が審査前最後の作業となりました。
今回の作業内容

- 枯れ葉・ゴミの除去と清掃
- 位置がずれた植物の移植・整列
- 傷んだ植物の補植(交換)
- フリチラリアへの支柱設置(オレンジビューティ・ペルシカ両品種)
- スイセン「テタテート」「タリア」の花柄摘み
- くるみの殻グランドカバーの補充
- スイセン「タリア」の追加植栽
4月の審査終了後(15日以降)から7月の第2回審査に向けて、引き続き管理を続ける予定です。
スイセン「タリア」を追加植栽
早咲きグラジオラスの代替として
当初、春のアクセントとして早咲きグラジオラスを植える予定でしたが、今年は生産されていないことが判明しました。
代替として、白い花が咲くスイセン「タリア」を選びました。
スイセン「タリア」は花もちが長く、放置していても次々と花を咲かせる優秀な品種です。
2週間程度の花もちがあり、春の花壇を長く彩ります。
4月の各植物の開花状況
3月27日〜4月2日時点での主な植物の状況は以下の通りです。
1週間で変わった花壇|4月2日の様子
球根のピークが加速
3月27日の訪問から1週間後の4月2日に再訪すると、花壇の様子が大きく変わっていました。
フリチラリア「オレンジビューティ」は全株が開花。「アリアドネ」も開花が始まり、「ミネルバ」からバトンを受け継ぐ形で花壇が移り変わっています。
球根は1〜2週間という短い期間で劇的に変化します。定期的な訪問と観察が、コンテストの管理において欠かせない理由がここにあります。
審査日までの花もちが最大の課題

4月2日時点で見頃を迎えたフリチラリアが、審査の4月8日まで花を保てるかどうかが最大の焦点です。
開花から1週間ほどで花が終わる球根植物の特性上、タイミングのコントロールは非常に難しく、これもコンテストの醍醐味のひとつです。
審査後の管理方針|夏に向けて

4月で球根が終わり、主役が交代する
4月が終わると、球根植物の花がほぼすべて終わります。
花壇の主役は宿根草へと移り変わり、12月の施工から4月にかけてお届けしてきた球根の季節がいったん幕を閉じます。
球根の地上部(葉)の処理も今後の課題になります。
夏の暑さをどう乗り切るか
第2回審査は7月。夢の島は都内でも気温が高いエリアのため、猛暑期の植物管理が最大の課題です。
水やり頻度の調整・熱によるダメージの早期発見など、夏に向けた管理体制の強化が必要になります。
ゴールデンウィークのイベント情報

5月4日(祝)に夢の島公園で東京パークガーデンアワードのイベントが開催される予定です。
各ガーデナーによる花壇解説(午前・午後の2回)のほか、ショップやマーケットも出店予定とのことです。
動画では伝えきれない管理の細かいコツや、実際の植物を見ながらの質疑応答ができる貴重な機会です。
お近くの方はぜひ足を運んでみてください。
まとめ|第1回審査へ

フリチラリアの開花、アリアドネの開花、ミネルバの3度目の花芽——球根のピークを迎えた4月の花壇は、1年で最も変化の速い時期を迎えています。
審査日に最高の状態を見せるために積み重ねてきた開花調整と管理が、ここで試されます。
4月の管理まとめ
- ✓ フリチラリア2品種・アリアドネが開花。球根のピークシーズン到来
- ✓ クロッカス「ジャンヌダルク」は終わりの時期に近づき、花柄摘みを実施
- ✓ フリチラリア2品種が強風・自重で倒れ、木の枝を支柱代わりに誘引・固定
- ✓スイセン「テタテート」(黄色)の花柄摘みを実施
- ✓ くるみの殻グランドカバーを補充し、花壇の見た目を整えた
- ✓ 早咲きグラジオラスの代替としてスイセン「タリア」を追加植栽
- ✓ ミネルバは2回の切り戻しを経て3度目の花芽を確認
- ✓ エキナセア「フェイタル・アトラクション」の新芽を3月27日に確認
- ✓ 審査期間(4月8〜15日)はメンテナンス不可。これが審査前最後の作業
- ✓ 5月4日にゴールデンウィークイベント開催予定(花壇解説・マーケット)
審査終了後は7月の第2回審査に向けて、夏の暑さに対応した管理を進めます。次回は審査後のレポートをお届けします。
コンテストについて

東京パークガーデンアワードは、東京都・NHK主催の宿根草をメインにした庭づくりコンテストです。
5日間で制作した後、1年間かけて植物を育て、4月・7月・11月の3回の審査を経て2026年11月にグランプリが決まります。
コンテストの詳細は、東京パークガーデン公式サイトやガーデンストーリーでもご覧いただけます。
ぐりんぐりんのYouTubeチャンネルでも毎月の管理レポートをお届けしています。












