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第4回 東京パークガーデンアワード 夢の島公園|サステナブル審査を迎えた7月のガーデンレポート
7月

梅雨が明け、いよいよ夏本番を迎えようとしているパークガーデン。今年の梅雨はしっかり雨が降り、一年で一番植物が成長しやすい時期を経て、庭の景色はぐっと力強くなりました。

ピンクの花が主役を張り、蜘蛛の糸が朝露をまとって輝き、花が終わったあとの種が静かに揺れている。それぞれの植物が、この夏ならではの表情を見せてくれています。

今回は、7月のパークガーデンの様子をお届けします。

7月上旬の全体の様子

ピンクの花と宿根草が広がる7月のパークガーデン全体の様子

7月上旬の全体の様子です。梅雨の雨をたっぷり吸い込んだ植物たちが勢いよく育ち、草丈が高くなり、葉のボリュームも増して、庭全体にぐっと力強さが出てきました。

夢の島公園の特徴である熱帯・亜熱帯系植物に合わせ、この花壇も熱帯や亜熱帯が原産の宿根草を中心に植えられています。梅雨を経てしっかり育ったものも多く、夏の庭らしい景色が広がっています。

サステナブル審査期間を迎えて

「魅惑のピンクたち」と書かれた7月のパークガーデン看板

7月8日(水)〜15日(水)は、第4回東京パークガーデンアワードのサステナブル審査期間です。梅雨を経て、猛暑に向けた植栽と耐久性が審査されます。

今月の看板のテーマは「エキナセア・ユーパトリウム・ピンク 魅惑のピンクたち」。7月はピンクが主役の季節。植物たちもしっかり応えてくれています。

エキナセア・ユーパトリウム|魅惑のピンクたち

エキナセア’フェイタルアトラクション’

7月に見頃を迎えたエキナセア'フェイタルアトラクション'の鮮やかなピンクの花

7月の花壇でひときわ目を引くのが、エキナセア’フェイタルアトラクション’の鮮やかなピンクです。花壇全体にピンクが広がり、この花壇だけが放つ魅力的なピンクの世界が生まれています。

6月は個体差があり、まばらな開花でしたが、7月に入り一気に見頃を迎えました。夏の力強い日差しの中でも、花色が鮮明で存在感があります。

ユーパトリウム’ベービージョー’

やわらかなピンクの小花が集まって咲くユーパトリウム'ベービージョー'

6月に蕾が立ち上がり始めていたユーパトリウム’ベービージョー’が、7月に入り開花しました。やわらかなピンクの小花が集まって咲く姿は、庭に軽やかさをもたらしてくれます。

エキナセアの鮮やかなピンクとユーパトリウムのやわらかなピンクが、それぞれ異なる表情でピンクを重ねて、7月の花壇を彩っています。

ヘリオプシス’ブリーディングハーツ’

夏の日差しの中で咲くヘリオプシス'ブリーディングハーツ'

6月下旬から開花が始まったヘリオプシス’ブリーディングハーツ’も、7月に入り存在感が増しています。オレンジがかった花色が、ピンク系の花々の中で力強いアクセントになっています。

花芽もしっかりついており、サステナブル審査期間中もしっかり花を咲かせてくれています

エキナセアとアキレアの共演

ピンクのエキナセアとイエローのアキレア'テラコッタ'が並んで咲く様子

エキナセアのピンクと、アキレア’テラコッタ’のイエローが隣り合って咲く場面も見られます。ピンクとイエローの対比が、夏らしい明るさを庭にもたらしています。

庭の小さな出来事

エキナセアとヨトウムシ

エキナセアの葉の上で発見されたヨトウムシ

エキナセア’フェイタルアトラクション’の葉をヨトウムシがむしゃむしゃと食害しているのが見られました。葉に食べられた痕跡が残り、一部の花も影響を受けています。

ヨトウムシに食害されたエキナセア'フェイタルアトラクション'の花

花にも食害の痕跡が見られ、被害を受けた花と健全な花を比べると、その違いがよくわかります。

食害を受けたエキナセアと健全な花の比較

ヨトウムシは夜行性で、昼間は土の中に潜んでいるため発見が難しい害虫です。見つけたものは取り除きながら、植物自体の生命力を信じて様子を見守っています

花壇を包む蜘蛛の糸

エキナセアの葉に張られた蜘蛛の糸を撤去している様子
花壇全体に広がったクサグモの糸を撤去している様子

花壇全体に、クサグモと思われる蜘蛛の糸がびっしりと張られていました。管理の際に糸を撤去しましたが、それほど花壇が生き物の生息地として機能しているということでもあります。

蜘蛛は害虫を食べてくれる益虫でもあります。自然のバランスの中で、庭の生態系がしっかり動いているのを感じる瞬間でした。

サポナリア’スノーチップ’の様子

サポナリア’スノーチップ’は、梅雨の湿気の影響で一部ダメージを受けました。湿度の高い環境が続いたことで、葉や茎に傷みが見られます。

ただ、宿根草の回復力は侮れません。夏を越えて復活してくれることを期待しながら、引き続き見守っていきます。

シードヘッド|花が終わってもまだ楽しめる

アリウム’レッドモヒカン’のシードヘッド

花が終わり種をつけたアリウム'レッドモヒカン'のシードヘッド

6月に見頃だったアリウム’レッドモヒカン’は花が終わりましたが、そのまま切らずに残しています。これは「シードヘッド」と呼ばれる、種をつけた状態の姿を楽しむ管理方法です。

ペンステモン’ハスカーレッド’も同様に、花が終わってもそのまま残しています。種がついた穂が風に揺れる姿は、花とはまた違った風情があります。自然の循環をそのまま庭に取り込む、このガーデンならではのアプローチです。

今が見頃
エキナセア’フェイタルアトラクション’、ユーパトリウム’ベービージョー’、ヘリオプシス’ブリーディングハーツ’
シードヘッドで楽しむ
アリウム’レッドモヒカン’、ペンステモン’ハスカーレッド’
要観察
サポナリア’スノーチップ’(梅雨ダメージ・夏の復活に期待)
害虫対応中
エキナセア’フェイタルアトラクション’(ヨトウムシ・様子見)

まとめ

夏の花が咲き揃った7月のパークガーデン花壇

7月のパークガーデンは、ピンクの花が主役を張りながら、虫や蜘蛛の糸、シードヘッドなど庭の小さな生き物たちの気配も感じられる季節になっています。

梅雨の雨をたっぷり吸い込み、夏の暑さに向かって力強く育つ植物たち。ヨトウムシやサポナリアのダメージなど、うまくいかないこともありますが、それも含めて庭の記録です。

次はファイナル審査の11月。どんな表情を見せてくれるか、引き続き記録していきます 🌿

7月の主なポイント

  • サステナブル審査期間(7/8〜7/15)を迎えた
  • エキナセア・ユーパトリウム・ヘリオプシスがピンク系の主役として開花
  • エキナセアにヨトウムシの食害。様子を見守っている
  • サポナリア’スノーチップ’が梅雨のダメージを受けたが夏の復活に期待
  • アリウム・ペンステモンはシードヘッドとして楽しんでいる
  • 梅雨の雨をたっぷり吸い込み、熱帯・亜熱帯系宿根草がしっかり成長した

審査日程

  • ショーアップ審査:2026年4月8日(水)〜4月15日(水)
  • サステナブル審査:2026年7月8日(水)〜7月15日(水)
  • ファイナル審査:2026年11月6日(金)

第4回 東京パークガーデンアワードについて

東京都とNHK主催の東京パークガーデン選出されたぐりんぐりん横田

ぐりんぐりんは、東京都・NHKが主催する「第4回 東京パークガーデンアワード」のファイナリストとして、夢の島公園で「Stewardship Garden: The Way」を管理しています。

庭の成長記録は、東京パークガーデン公式サイトガーデンストーリーにて月1〜2回のペースで公開されています。ぜひあわせてご覧ください。

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