「ミモザが大きくなりすぎて、年末に剪定したい」「でも12月に切ると来年の花が咲かないと聞いた」と悩んでいませんか?
実は、ミモザは3月に花が咲き、その後6月頃までに来年の花芽がつくられます。
12月には既に小さな花芽がついているため、先端をバチバチ切り詰めると花芽が全て落ち、来年花が咲かなくなってしまうのです。
本記事では、12月でも花を咲かせながら樹形を小さく整える剪定方法を解説します。
「先端を切らずに長い枝を根元から切る」テクニック、花芽の見分け方、カイガラムシ対策が分かります。
ミモザとは:3月に咲く黄色い花

3月に小さな黄色い花が咲く
ミモザは、3月頃に小さな黄色い花をたくさん咲かせる人気の樹種です。
春の訪れを告げる鮮やかな黄色い花が、庭を明るく華やかに彩ります。
花が散った後も、シルバーリーフと呼ばれる銀色がかった葉が美しく、一年を通して庭を明るくしてくれる可愛らしい樹木です。
成長が早く5m級になることも
ミモザは成長が早く、放置すると5m以上にまで大きくなります。
そのため、大きくなりすぎた場合は、適切な時期に剪定を行い、高さや樹形をコントロールすることが大切です。
花芽ができるのは6月頃まで
ミモザは、3月に花が咲き、その後6月頃までに来年の花芽を作ります。
この花芽ができるタイミングを理解しておくことが、剪定に失敗しないための重要なポイントです。
12月の時点ですでに小さな花芽が枝先についているため、剪定を行う際は切り方に注意する必要があります。
理想的な剪定時期:3月(花後)がベスト
花が終わった直後が最適
ミモザの剪定に最も適しているのは、花が終わった直後の3月です。
この時期がベストな理由は以下の通りです:
- ✓ まだ花芽ができていないので自由に切れる
- ✓ 切った枝を室内に飾って楽しめる
- ✓ リビングや玄関に花を飾りながら剪定できる
- ✓ 来年の花に影響しない
3〜5月は忙しい時期
しかし、3月〜5月は多くの人にとって忙しい時期です。
小さいお子さんがいる家庭では、新年度の準備や行事で手が回らないこともあります。
5m級のミモザを剪定するのは大変な作業のため、理想的な時期を逃してしまう方も多いのが現実です。
12月に剪定する理由と現実
年末の大掃除で庭も綺麗にしたい
実は、12月は剪定の依頼が最も多い時期です。
年末までに大掃除をして、庭も綺麗にして新年を迎えたいという方が多くいらっしゃいます。
これは日本人の習慣として根付いており、造園業者は12月のスケジュールがびっしり埋まります。
12月でも剪定は可能
12月22日の寒い時期でも、ミモザの剪定は可能です。
ただし、花芽をしっかり確認して、正しい切り方をする必要があります。
次のセクションで、花を咲かせながら小さくする方法を解説します。
12月剪定の絶対ルール:先端を切らない
❌ NG:先端をバチバチ切り詰める

12月剪定で最もやってはいけないのは、枝の先端をバチバチと切り詰めることです。
なぜなら、12月の時点で先端には既に小さな花芽がついているからです。
先端を切ってしまうと花芽が落ち、翌年に花が咲かなくなります。
「小さくしたい」という気持ちで先端ばかり切っていると、花芽を全て切り落としてしまうことになります。
✅ OK:長い枝を根元から切る
正しい方法は、長く飛び出た枝を根元から切り、その奥にある短い枝を新しいトップにすることです。
この方法なら:
- ✓ 20〜30cm短くなる
- ✓ 短い枝についた花芽が残る
- ✓ 来年3月にその部分に花が咲く
- ✓ 枝の隙間ができて風通しが良くなる
正しい剪定方法:長い枝を根元から切る

ステップ1:完成形の樹形を決める
まず、どのくらいの高さ・幅にしたいのか、完成形の樹形を決めます。
横から見て、「この辺の枝を一番トップにしたい」「サイドはこの辺まで」と具体的にイメージしましょう。
ステップ2:一番飛び出している長い枝を探す
樹形から大きく飛び出している長い枝を見つけます。
この枝が、今から切る対象です。
ステップ3:その奥にある短い枝を確認
長い枝の奥(手前)には、短い枝があるはずです。
この短い枝に花芽がついているか確認しましょう。
花芽がついていれば、この枝を新しいトップにできます。
ステップ4:長い枝を根元から切る
長い枝を根元から切りましょう。
そうすることで、短い枝が新しいトップとなり、全体が20〜30cmほど短くなります。
この短い枝の先端には花芽がついているため、来年3月にはこの位置に花が咲きます。
ステップ5:さらに短くしたい場合
もっと短くしたい場合は、今トップになった枝よりも手前にある短い枝を探します。
そこに花芽があれば、今のトップの枝を根元から切り、さらに奥の短い枝を新しいトップにできます。
このように、「長い枝を根元から切る → 短い枝がトップになる」を繰り返します。
枝が密集している場合
枝が密集しすぎている場合は、複数の長い枝を根元から切って空間を作ります。
こうすることで、風通しが良くなり、カイガラムシ対策にもなります。
花芽の見分け方

先端がパープル(紫)色
12月のミモザでは、枝先にパープル(紫)色をした小さな花芽が確認できます。
この花芽が春に向かって成長し、3月頃に開花する仕組みです。
1月〜2月頃になると花芽がさらに成長し、枝先で分かりやすい位置に出てくるため、一目で見分けやすくなります。
非常に小さくて見落としがち
12月のミモザの花芽は非常に小さく、枝先にちょこんとついているだけのため、見落としやすい状態です。
一見すると花芽がないように見えますが、よく観察すると枝先に確認できます。
思い切って切りすぎないように、剪定前に必ず枝先を確認してから作業を行いましょう。
切る前に必ず花芽を確認
長い枝を切る前に、必ず残す短い枝に花芽がついているか確認しましょう。
花芽がついていない枝を残してしまうと、その部分に花が咲きません。
「この枝を残すんだな」と決めてから、長い枝を根元から切ります。
カイガラムシ対策:風通しを良くする

ミモザはカイガラムシがつきやすい
ミモザは、カイガラムシが非常につきやすい樹種です。
冬の時期でもカイガラムシが発生するため、剪定時には注意が必要です。
枝同士が重なっていると、すぐにカイガラムシが出てきてしまいます。
枝同士が当たらないようにする
カイガラムシ対策として最も重要なのは、枝同士が当たらないように、しっかり空間を作ることです。
長い枝を根元から切ることで、自然と枝の間に隙間ができます。
風通しと日当たりが良くなり、カイガラムシが発生しにくい環境になります。
剪定時にしっかりチェック
剪定する際は、枝の様子をしっかり見てください。
既にカイガラムシがついている場合は、その枝を切り落とすことで被害を最小限に抑えられます。
まとめ:花を咲かせながら小さくする方法
12月のミモザ剪定は、正しい方法を知っていれば、花を咲かせながら小さくすることができます。
理想は3月の花後ですが、年末にどうしても剪定したい場合は、今回紹介した方法を実践してください。
12月剪定の重要ポイント
- ✓ 先端をバチバチ切り詰めるのはNG
- ✓ 長い枝を根元から切る
- ✓ 短い枝を新しいトップにする
- ✓ 切る前に花芽(パープル色)を確認
- ✓ 枝同士が当たらないように空間を作る
- ✓ 風通しを良くしてカイガラムシ対策
- ✓ 20〜30cmずつコンパクトにできる
この方法であれば、花芽を残しながら樹形をコンパクトに整えられます。
来年3月には、剪定して短くした部分にも黄色い花がたくさん咲くでしょう。
理想的な剪定時期は3月の花後ですが、12月でも正しい方法を実践すれば問題ありません。
花芽をしっかり確認しながら、丁寧に剪定していきましょう。
ミモザの植え付け時期
これからミモザを植えたい方への注意点です。
12月〜2月の寒い時期は植え付け後に傷みやすく、枯れ込むリスクが高まります。
理想的な植え付け時期は5月です。
5月に植えて少し経つと梅雨が始まり、温かさと雨で一気に根が張って定着しやすくなります。
基本的に植物や樹木を植える時は、梅雨前がベストです。
春を彩る黄色い花の庭づくり

ミモザのような早春に咲く黄色い花は、冬から春への移り変わりを感じさせてくれる特別な存在です。
季節ごとに異なる花が咲く庭づくりは、一年を通して暮らしを豊かにしてくれます。
ぐりんぐりんは、東京都・NHKが主催する「東京パークガーデンアワード」に参加しています。
このコンテストは、宿根草をメインにした庭づくりを競うもので、結果は2026年11月に発表される予定です。
季節の「旬」の植物に目を向けながら、四季折々の美しさを楽しめる庭づくりを実践しています。
その様子は、東京パークガーデン公式サイトやガーデンストーリーにて記事が公開されています。
また、ぐりんぐりんのYouTubeチャンネルでも、ミモザをはじめとした樹木の剪定方法や庭づくりのコツを定期的に発信しています。
ぜひあわせてチェックしてみてください。


