芝生と言えば、管理がかかるイメージ。でも、外で犬を放し飼いにして遊ばせたい。子供たちが裸足で走り回って欲しい。いろんな願いから、芝生の施工に携わっています。
芝生は、たくさんの種類があります。品種種類については、コチラから
→「お庭に芝を張りたい」芝ってどんな植物?芝生の選び方
ぐりんぐりんでは、TⅯ9をオススメしています。ホームセンターで売っている芝と比較すると、値段は高額、、どうしてこんなに高いのと思うかもしれません。
それもそのはず!TⅯ9は、ずば抜けて管理量が少ないからです。私たちがなぜ、TⅯ9をオススメするのかと言うと、このご時世、共働きが当たり前のご家庭がたくさんあります。
最初に良いものを買って長続きさせた方が、お財布にも優しく、本当なら管理にかかる時間をのんびりする時間や、家族とお出かけする時間、家事にあてられます。
時間が欲しい皆さんなら、時間の価値がどれだけのものか共感していただけるのではないでしょうか。
TⅯ9とは
トヨタ自動車株式会社が開発した、コウライシバを品種改良してつくられたもの。芝の維持や管理を少なくすることを目的に開発されました。
TⅯ9の特徴
1,草丈がコウライシバの1/2以下。そのため、芝刈りの回数が減ります!
2,芝がゆっくり成長するので、肥料も少なくてすみます。
3,芝の節の長さが短いので、きめ細かな芝生が完成します。柔らかく、裸足でも問題ありません。
4,コウライシバの品種改良なので、日本の気候にも合います。
管理頻度での比較
TⅯ9は、真夏の芝の成長期に毎週芝を刈る必要がありません。他のノシバやコウライシバが年間10~15回草を刈るところ、TⅯ9は3~4回ですみます。
私たちは、芝の管理もしています。約15㎡の芝生の管理を2人で2時間かけています。その時間を例にして考えてみましょう!
他の芝は、年間20~30時間。TⅯ9は、6~8時間です。管理時間が3分の1~4分の1ですみますね。
芝を張ってからは、毎年管理が必要です。何年も続けていくと思うと、TⅯ9を張っておけばよかった。という考えも出てくるのかもしれません。
TⅯ9年間管理スケジュール表
芝刈り
TⅯ9で大事な、刈込時期は4~6月の春と10~11月の秋頃です。TⅯ9は先祖返りといって、品種改良前のコウライシバに戻ろうとします。
先祖返りの対処方法として、最初芝を張る前の土壌改良(土づくり)が大切!それによって、今後の芝生の持続的な成長にも関わります。
芝生の張り方についての記事は、コチラから
→実践!ナチュラルガーデンの庭づくりで欲しい~芝生の張り方!TM9
他の芝でも同じですが、春先と秋の刈込みはとても重要です。4~6月穂が出てきた後は、背丈の1/3を目安に刈り込んで下さい。
最低年3~4回なので、急に背丈が伸びた場合は、季節に関わらず切りましょう。
施肥
4月から1ヶ月に1度肥料を与えます。撒きすぎると、成長が著しくなり草刈りが増えることや、均一に撒かないとムラが出来てしまうので、少量ずつ数回に分けて与えましょう。
水やり
4月から、週に1回晴れの日が続いた場合与えましょう。葉っぱを触って、カサカサしていたり、黒ずんできたときは、水が足りない証拠です。
真夏、7月後半から9月上旬は、朝と夕方が必須です。朝は、10時までにたっぷり与えます。夕方は、その半分以下を与えましょう。
目土入れ
3~4月に芝生の根が発達促進させるために行います。また、人の動線は凹みやすくなるので、地面の凹凸感を無くすためにも入れてあげます。1.5~2ℓ/㎡程度が目安です。
除草
春先は、雑草が生えてくるので、その都度取ってあげましょう。根の深い雑草もあるので、多少芝がえぐれてしまっても、目土を入れて補強してあげましょう。
芝を張るなら3~5月が最適!
TⅯ9は、他の芝と同様、3~5月に張りましょう。特に3~4月上旬は、芝の成長が始まるころあい!張った瞬間から成長を始める時期に植えると活着も早いです。
6月は、梅雨で、植物の植え込みにはあまり適していません。芝生は、湿度を嫌うので張るなら今です。
3月の芝張りーTⅯ9
3月の芝は、芝の成長前なので、見た目は茶色です。少し新芽が出てきている状態。今回は、約30㎡のお庭にTⅯ9を張りました。山砂を撒いて、平らにして『目地張り』という1~2㎝ほど間隔を空けて互い違いに敷いていく方法です。
基本、家側を基準に、壁に沿って張っていきます。芝はそれぞれ厚みが違うので、山砂の量を調整して平たんに貼ります。
施工前
防草シートで、お庭が覆われている状態。
施行後
目地も入れて、転圧をして完成!春先の緑の絨毯が待ち遠しいですね。
3月の芝張りの様子
最後に
芝張りは、必ず管理が必要です。ご家庭で芝生を張った後、少なからず旦那さんが芝生を管理していると聞きます。
1人でしようと思うと、どんどん後回しになり気が付くと草丈が伸びすぎてしまったり、雑草だらけにということになってしまいます。どんな芝生を張ったとしても何人かで分担したり、管理を数回に分けてみたりと、工夫をしてみてください。
少しでも、管理を減らした芝生、TⅯ9。最初は高いと思うかもしれませんが、後の手間を考えれば元が取れること間違いありません。