皆さんのお庭にはどんな植物が植えてありますか?そのお庭の見頃っていつなんでしょう?僕たちが知る限り、やっぱり春の花を楽しみたいって方が多いのではないでしょうか。春のホームセンターや園芸店では、けっこう人だかりが出来ることもありますよね。
気のせいか人間も冬は引きこもり、春になるとポカポカ気温で開放的に出かけるようになりますよね。雪解けは生命にとって季節の合図であり、人間も植物も動物も虫たちも、活動的になっていく季節なのです。
僕たちぐりんぐりんの庭は”エンターテインメントの庭づくり”、世界中にあるテーマパークに休みはありません。いつも時期もイベントがあって盛り上がっています。だから一年中、盛り上がるような庭づくりが僕たちの目指すところ!
もくじ
春の庭【花を楽しむ彩りの季節】

花も分かってて虫たちが花粉を欲しがる季節って、気温が上がっていく春なんですね。そして夏になると背の高い樹木が枝葉を伸ばし、地面は日陰になっていく。つまり日陰になり花を咲かせるだけのエネルギーをつくることが出来ない。花を咲かせるのって、実はすっごいエネルギーが必要なんです!
だから植物たちは競って虫たちに愛されるような素敵な花を咲かせる!なぜ虫に好かれる必要があるのか?それは自分たちの花粉をより遠くまで運んでもらうためです。その植物がより繁栄するためにエリアを少しでも広げようとしているのですね。

春の植物は早いもので3月下旬から動き始めていきます。球根などは12月にはもう地中で芽を出して、年を越えて早春から春先まで独占的に、誰よりも早く花を咲かせます。地面は霜が降りたり凍ったりして植物が育つには適していません。球根がある地中ってやっぱり暖かいんだなって思います。

春の庭はやっぱり花が主役です!一年でもっとも花の種類が多く、カラフルで虫にも愛される生命力に溢れた”ハッピー!”な庭になるでしょう。その時期の花々は花柄を摘むと、開花を繰り返し長い間楽しむことが出来る季節です。
夏の庭【葉っぱと発見の季節】

夏になると気温がグングン上昇して、大きな樹木たちが枝葉を伸ばし、全てを覆い包んでしますようになります。僕たち背の低い生き物や地面の植物たちはいったん休憩、背の高い樹木の木陰で安息をもらうことになります。この時期に再び、エネルギーを蓄える時間を取るということです。

なぜ夏になると葉っぱの色が濃い緑になるのか?葉っぱが緑なのは、葉緑素(クロロフィル)という太陽の光を吸収する成分の色なんです。春の新芽にはそれが少ない、ベテランの葉っぱになればなるほど葉緑素が高濃度に、濃くなっていくので葉っぱの緑の色が濃くなる!だから夏は深緑になるのです。
夏の花って少ないですよね、メジャーなところではサルスベリやムクゲ、シクラメンなどが良く見られます。とっても貴重ですよね!このサルスベリやムクゲって、夏だけじゃなくてまた冬に楽しむチャンスが訪れます、それは冬で詳しく!

植物の葉っぱの個性は多種多様です!色も違いますし葉の形、密度もそれぞれなのでその個性のコンビネーションで楽しむのが良いですね。植物のサイズもピークになり、春とは違った地球の息吹きを感じる庭になります。
この時期は夏の花と果実と秋の花の膨らみとを、大きな葉っぱの影に発見するワクワク感を刺激する、意外性に満ちた季節でもありますね!
秋の庭【実り、収穫の季節】

僕たちの多くの庭にはレモンなどの果実が植えられてます。それは自然の恵みを享受する、ということを経験するためです。今の時代であっても多くは自然と共に暮らしていかなくてはなりません。その最大の幸福とは”収穫の喜びと感謝”だと思います。

家族のお庭にはレモンとハーブがある、それを学校から帰ってきた子供たちに、お母さんが”収穫してきて”とお願いする。それがどんな風に調理され、どんな食事が食卓に並ぶのか、庭が暮らしに密着して参加する、そんな経験が子供たちの想像力豊かな心を育んでくれると信じています。

また庭には赤い実を中心とした、色んな実が楽しめる季節でもあります。それは鳥などを呼んでくれる自然と共存することを実感できる時期。朝起きて、窓の外を眺めてると朝靄の中、鳥たちが赤い実をついばんでいる。ふと、僕たちの存在に気付くと慌ただしく周囲を見回し、鳥たちは飛び去って行く。
冬の庭【種と枯れ姿の季節】

冬の庭の姿は格別で、まるでおとぎ話に出てくるような雰囲気をまとっています。春から秋は緑の葉と色とりどりの花々が主役ですが、秋は一転して天然のドライフラワーブーケのような装いです。秋の乾燥にさらされ、役割を終えた花柄や面白いカタチをした種が主役。

これらは”シードヘッド”と呼ばれる枯れた植物に種がついている状態。その姿は本当にさまざまで植物たちのチカラの奥深さを感じることが出来ます。それはどんな戦略で種を広範囲に広げるか、植物たちの知的な姿でもあるのです。

真夏に開花するムクゲの種は、こんなにアンニュイな姿。その造形美はアートの世界ではとても愛されている。あまり知られていない事実、植物は二度楽しめる!庭に出てみよう、もっといろんな姿をした種の姿が発見出来るに違いありません。
まとめ

植物には人を癒すチカラ、感動するチカラ、幸せをくれるチカラ、まだまだ皆さんが気づいてない最高の楽しみ方があります。僕たちはそれを皆さんのお庭に提案したい。これからのお庭づくりはもっと”暮らしに密着する”場所です。
かつてお庭は住宅と日々の暮らしに密着したいました。皆さんの日々の暮らしの基礎となる『家庭』とは、字の通り『家』と『庭』です。貴族たちは見るための庭であったに違いありません。僕たち多くの人たちにとって庭とは畑であり生活そのものでした。ただどの時代でも幸福とは何なのか、しっかりとした自分たちの物差しで考えなくてはいけません。
僕たちの幸せは”楽しさ!”です。遊園地に行ってみてるだけで楽しいですか?映画や演劇、何かショーを眺めるだけで楽しいですか?キーワードは『参加』です。遊園地は実際に乗り物に乗ったり、驚いたり声を出したり、それを大切な人と共有するから楽しい!映画や演劇、エンタメショーは非日常に没頭してその世界観に入り込むから感動して泣ける!
エンターテインメントの庭づくりとは自然と共に暮らすことで大切なことを知り、人間生活で必要な実用性があり、参加する楽しさを実感することです!
これは何も特別なことじゃない、今、そこに有るものと共存するだけのこと。他の生き物や自然を排除してきた現代だからこそ、自然を享受していることを知るきっかけになれば良い。
ジブリでおなじみの宮崎駿さんは『子供たちは自然の中で遊んで欲しい、だけど部屋に引きこもってジブリ映画を見ちゃう』僕たちはどうやったら外や庭で楽しく過ごせるか?いつも考えています。でもやることはひとつ、”ぐりんぐりんの世界観”で自然と共に暮らす庭づくりを提案しています。



