憧れの薔薇園‼横浜や旧古河庭園の薔薇を見ると、家でも育ててみたい!という気持ちになりませんか?
でも、いざ買ってみるとどうしたらよいのか分からない、、
薔薇は育てるの難しいのね、、
買ったのに花が咲かない、、などお問い合わせをいただくことも。
今回1年間どんなお手入れをしたらよいのか、普段ぐりんぐりんが行っている薔薇の管理方法を簡単にご紹介!同じようにはしなくても、出来る範囲でのお手入れをすれば長続きしますよ。
薔薇のスケジュール表
植え付け
基本的に真夏を除いて植え付け可能です。1年を通して育ってきた薔薇の植え替えは12~1月中に行うことをオススメします。薔薇が冬眠している、12月後半から2月もしくは、新苗が販売される4月に植えるのが良いでしょう。
剪定
大事な剪定は大きく2回、夏と冬です。夏は、2/3ほど切ります。真夏は、薔薇の性格上弱る時期なので太い茎を切ることは、やめておきましょう。四季咲の薔薇で元気な薔薇の場合でも、芽や葉のない枝を切る。蕾を落とすお手入れです。高さを揃えるのがポイントです。
四季咲の薔薇は、春夏秋冬の4回咲くという意味です。しかし薔薇は日本のジメジメした暑さに弱いです。ぐりんぐりんでは、真夏には咲かせない方法で秋に夏休みをした分、美しく咲いてもらうお手入れをしています。返り咲きの場合は、真夏でもポツポツ咲くので、花芽は残して良いです。
夏剪定の方法については、この記事を見れば分かります!
⇒夏のバラ管理|秋に美しく咲かせるための剪定!
冬剪定は、今年成長した枝をリセットする剪定です。全体の1/3ほど切ります。高さを揃えることを意識して、今年伸びた分また来年もそのくらい延びるので思い切って切ります。これは、すべての薔薇に共通することです。
この剪定と同時に土の入れ替えをしてあげると、来春から綺麗な薔薇が咲きます。
土の入れ替えについては、コチラから!
⇒最も大事な薔薇のお手入れ|今年も花を咲かせるぞ‼土の入れ替え編
薬剤・肥料
薬剤
1月は、竹酢液や木酢液を水と混ぜて散布。2月は、オルトラン錠剤を散布します。3月からはアブラムシが付きやすくなるので、殺虫散布します。
オルチオンやスミソンなどの殺虫剤を使います。殺虫と殺菌は交互に3週間空けて散布をしていきます。そのとき、定着液(シンダイン)を一緒に入れてあげましょう。
真夏は、殺菌散布をしません。薔薇が暑さで弱っているため、オルトラン錠剤をパラパラ地面にあげるのみ。
10月からは、殺菌散布。ダコニールをあげています。うどん粉病が多発する時期!用心しなくては、葉っぱが全部落ちてしまいます。必ず地面にも散布します。散布していても、高い確率で病気にかかります。
12月までに1/3ほどの葉が残っていれば良いと考えると安心できます。茎だけの状態になることは、なるべく避けましょう。11月12月ともに、殺菌と殺虫交互に散布します。
肥料
1月にバラをバッサリ剪定したときに、寒肥をあげます。
寒肥とは、薔薇の生長がお休みする休眠期(12月~2月)の間に、春からの生長を促して葉や花を充実させるための肥料。
寒肥から3ヶ月後に薔薇の肥料をあげていきます。肥料は固形のもので、土に透き込むタイプが良いです。
普段の管理では1ヶ月に1回を目安にあげています。やりすぎると、土に栄養があり過ぎて虫が増えてしまうのでほどほどにしましょう。
真夏でバラが夏バテをしている場合、堆肥をあげると効果的です。落ち葉や家畜糞尿、食品残渣などの有機物を、微生物のチカラで分解し、腐熟したもの。
弱っている株には、肥料は与えません。活力剤を与えて根の成長を促します。活力剤は、メネデールという主根の成長を良くするもの。ハイポネックスという側根の成長を良くするものを使い分けるとより効果が出ます。
肥料は、株が元気になってからあげましょう。
日ごろのお手入れ
- 3月中旬から、どんどん芽が出てきます。同じ枝先から2~3つ目が出ていれば1つに絞ります。
- 台芽を取ってあげます。
台芽は、株もとの膨らんだ部分より下から出た芽のこと。その芽は成長しても花を咲かせません。早いうちに取って栄養が分散されないようにしましょう。
コレが台芽です。枝が伸びると同時に葉も一緒に出てきます。
この芽は、ベイサルシュート。赤色が特徴的ですが品種によっては、違うものもあるので注意!
とても大切で、来春花を咲かせる大事な芽なので残します。5月~7月にどんどん出てきます。この枝を残すと花が咲くので、たくさんのベイサルシュートを育てるために、ソフトピンチと言う作業。成長を促進させるために先端にある新芽を手でカットします。
これにより、新しいシュートが生えてきます。よい枝が沢山増えて薔薇全体が成長します。
最後に
かなりたくさんのお手入れがある、大変と思ってしまうかもしれませんが、隙間時間に少し花を切ることから始めましょう。咲いた花を切るだけでも、ずいぶん変わります。衝動的に買ってしまい何をしたらよいのか分からない方は、まずはこの方法でお手入れをしてみてください。
きっと綺麗な花が咲くこと間違いありません。管理が出来なければ是非お伺いください。お花を咲かせるためのお手伝いをさせていただきます。
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