新しい挑戦がはじまりました!
これは池坊を始める、ずっと前からなんですが
いけばな、池坊の魅力は
”生花”にあるって思っていました
『これほどシンプルで完成された形はない』
そう思うのです
ところが時代の流れがどっと
押し寄せる訳ですよね
この生花にも”時代”が迫ってくるのです
つまり伝統にも変化、進化を!
今までの本流の”生花”を
『生花正風体』(しょうかしょうふうたい)
新しい道を
『生花新風体』(しょうかしんぷうたい)
1977年、こうして”生花”にも
もうひとつの道が出来たのです!
”現代的な生花”という位置づけです
当代の家元池坊専永により、現代の暮らしに適応する新たな生花の様式として「生花新風体」が発表されました。自然をうつすという生花の基本は守りつつ、従来の型にとらわれない柔軟な発想によっていけられます。 |
池坊の伝統的な美意識を背景に、色・形・質感や、葉の伸びやかさや枝のはずみなど、草木を多角的にみつめ、様々な美を見出します。従来の生花正風体の型には収まりきらない草木の出生美を表します。 |
このような意味合いで池坊では
”生花新風体”を紹介しています
住宅事情がかわり
床の間がなかったり、西洋の新しい花が輸入されたり
新しいモノに対応していく
そういう必要性!
以前、いち生徒として
伝統工芸の先生にこう訪ねたことがあります
『伝統工芸ってなんですか?』
究極の質問であるし
第一線で勝負されてきた方にこそ
聞くべき質問です
極論として『新しいものを作ること』
それがその時にいただいた答えでした!
その時代に順応していくこと、でしょうか
本日の花材です!
ブーケによく使われるらしいですが
いけばなでも使用頻度が高い
庭にあったこの葉っぱから名をとった
『芭蕉』
枝ぶりと赤い実に風情がある
いけばなでは定番
”生花新風体”については
また次回、ご説明します
簡単なようで難しい
なぜならシンプルで自由度が広いから
40分ほど格闘したでしょうか…
出来たら『お願いします』とお声掛けするのですが
その前に、先生が通りかかり
『やり直し』と瞬殺されてしまいました…
一応、二度と無いこの初作品を写真に収めました
さらに20分後…
やっと先生に見ていただくコトになりました
あーだ、こーだ
バランスやら、見え方など
細かな”生花新風体”の説明をいただきながら修正
これが培った先生の”実力”なんですよね
頭が下がります…
なんとか本日も乗り切った感がありますが
初めての挑戦となった
『生花新風体』
とても興味深いです!
お庭づくりに少しでも活かせるとイイですね
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