世田谷区の個人邸の屋上に、子供たちが安心して遊べる空間を作りたい!そんなご希望から屋上ガーデンが完成しました。プライベートが確保された高い壁に囲まれた屋上空間、ご希望はウッドデッキと日除けパーゴラ、そして人工芝です。
まだ小さなお子さんのため、裸足で安全に走り回って遊べるように資材を選び、危険が少ないようローデッキを施工しました。また真夏の危険な日差しでも楽しめるよう紫外線を90%カットするシェードを設置、気候の変化にも対応できるようにしました。
追加で施工した3階から屋上ガーデンへ上がっていくための外階段、ステップ幅が狭く急な階段は危険が多い。そこでウッドデッキと同じ裸足であるける素材で、階段を改造、小さなお子さんでも安全に、しかも裸足で階段を登れるようにしました。
3階の室内から屋上ガーデンまで裸足で安全に行ける、毎日の日常に新しい癒しの空間が屋上に誕生!今までよりもっと心豊かな生活がスタートすることでしょう!
◆予算:350万円
◆施工期間:2週間
住宅のお庭の存在は変わりつつあります、その最たるものが屋上ガーデンです。この世田谷区の個人邸でも3階の屋上に広い屋上があり、子供たちが安心して、また家族皆さんでゆっくりするスペースとしてお庭づくりを行いました。
屋上は地面と違って真夏はかなり高温になります。太陽に近く屋上の床が熱を持ちやすいからです。そのため施工内容は自然木を使ったウッドデッキと日除けパーゴラ、そして人工芝を敷きました
さらに3階から屋上へ行くには、屋外階段を上がっていくのですが、鉄骨のかなりステップ幅が狭い急な階段。それを子供たちが安全に登りやすくする工夫を行いました。
ウッドデッキと日除けパーゴラ
【施工前】
建築設計の段階で、目隠しのための壁が高く1.8mほどありました。そのためプライベートは確保できていました。広さはかなりありますが、屋上特有の床に雨勾配がきつく付いている環境です。
ご希望はウッドデッキと日除けパーゴラ、そして熱い床から守る、転んでも安全な人工芝です。
【施工後】
材木はハードウッドのイタウバを使用、比較的柔らかい素材なので裸足でもデッキの上を歩けます。また人工芝も細い草で丈は30mm、裸足で歩くことが出来るので、基本的に屋上は裸足で過ごすことが出来ます。
パーゴラもデッキと同じイタウバを使っています。日除けシェードはロープを使って開閉可能、雨などは浸透するので風だけご注意ということです。また紫外線を90%カットしてくれるので真夏でも過ごしやすいのが最高です。
日除けシェードが有る無しで真夏で10℃近く気温が違います、36℃が26℃になるという事です。これは樹木の木漏れ日でも同じことです、これからの真夏の過ごし方としては日除けシェードはおススメです。
ロープの開閉シェードは潤滑に開閉させるためサイズに限界があり、複数枚に分割されることがあります。また雨は浸透しますが雪は積もりますので、閉じておくようにご注意が必要です。基本的には付けっぱなしで良いのでとても管理が楽です。
屋上は雨勾配が付いており、傾斜がきつい場合があります。ウッドデッキは水平に設置しています、雨などは床板の隙間から落ちていくようにしていますので、普段お使いになるときは斜めを気にすることなく使ってもらえます。
またステップは出来るだけ大きく広く出来ると、そこに座ったり出来るので使える範囲が広くなります。特にデッキの高さが低いローデッキの場合はステップを広く作ると、ちょっと腰掛けたりすることが出来、屋上の過ごし方が変わります。
人工芝は一番細く柔らかく、草丈30mmのものを選びました。これも裸足で歩けるようにするためです。使っていると草が倒れてきますが、デッキブラシでゴシゴシ起毛させると綺麗な芝生に復活します。
掃除は洗剤はNGですので水拭きなどで十分に汚れは落ちます、拭き取るようにしてください。また真夏は直射日光が当たると高温になりやすいのでご注意が必要、ただパラソルやテント、雲などで日陰になると急激に表面温度は下がりますのでご安心ください。
屋上やテラス、バルコニーなどをお庭として楽しむ方が増えています。それは機能以上に生活を楽しもう!という心意気です。この実例のように子供たちが安心して遊べる空間、家族がゆっくりと外でくつろげる空間、そんな家時間を楽しみ、毎日の生活を豊かに過ごされる方にはオススメです。
屋上への階段
【施工前】
これは3階から屋上へ続く屋外階段です。鉄板で出来ており、ステップ幅が狭く、一段一段が高く急であるのが、子供たちにとって大変で危険だという事です。そこで追加でこの階段を歩きやすいように改造することにしました。
踊り場や壁の上の部分も鉄板や金属で出来ています。外階段ではよくある鉄の階段ですね。
【施工後】
とっても面白い形になりましたが、これでステップの幅は33cm以上あります。足を置ける広さがあると安心感があります。左と右でちょっと脚を開く感じになるので、感覚的には山登りですね。
3階から外階段のスペースに出たとことです。オブジェっぽく見えますが、れっきとした階段です。素材はデッキやパーゴラと同じイタウバです。
踊り場や壁を覆っていた金属の部分も、すべてイタウバの材木でカバーしました。階段の床がすべて材木になりました。
踊り場から3階方面を見下ろしたところです。3階の扉の下もデッキのようにして高さを合わせています。これで3階から屋上へ行く道と階段がすべてハードウッドのイタウバになりました。
ですので3階の室内から屋上のウッドデッキまで”裸足で行ける”ということになります。子供たちにとってはかなり楽しい遊びになるのではないでしょうか。
屋上をより有効に使うこれからのお庭づくりです。お庭がなくたって子供や家族のために屋上やテラス、バルコニーがあれば何だって出来る。階段でさえ楽しい場所にすることが出来ました。楽しく豊かな毎日の生活を想像してみてください。