新築住宅はときに皆さんが選べない場合もあります、また家のアレコレを決めるのって大変ですよね、そんな時にお庭や外構のことってけっこう見落としがち。実際にお住まいになってから違和感に気づく、そんなことがあるようです。
今の時代でもモダンでありながらちょっと和風を感じさせる住宅も人気があります。一度はコンクリートの土間にしたけど、やっぱりもっと自然や和風なテイストを楽しみたい!玄関アプローチをモダンな和風な感じにリメイクした実例をご紹介します。
【イメージ図】

当初は庭の隣にあるコンクリートの駐車場を和風へ、と考えていました。お庭と一体化することで自然な感じが広くつながるかと思ったのです。しかし色々な対話を繰り返していくうちに、もっとも日常的に関わっていく場所をリメイクした方が、より楽しめると考えました。そこで玄関アプローチに着目したのです。
【施工前】

ノーマルなコンクリートの玄関アプローチです。駐車場の裏からタイルの玄関ポーチまでコンクリ土間が続きます。皆さんの生活を考えても、この通路が住宅の以外で、もっとも通る場所のひとつではないでしょうか。
【施工後】

コンクリートを壊し、自然石をアプローチに採用しました。予算も抑えるため良く使われる白御影の平板を使いました。単一な感じにならないよう、茶系の石をランダムに使うことで、動きとリズムを演出して楽し気な雰囲気を演出します。

もともと植えられていたタマリュウはお庭へ移植、新たに高さや葉っぱの形が違う植物を使い、動きや流れを感じさせます。まだそれぞれ植物の大きさは小さいですが、これから株が育って充実していくとみっちり詰まったように雰囲気が変化していくことでしょう。

また敷地の変則的な死角になりそうな場所も、窓から観て楽しめるようフォーカルポイントの庭を設置しました。完全な日陰の場所ですが、和風の植物は日陰に強い特性があるのものが多いので、このような忘れられがちな場所も楽しめます。

和室の低い窓から楽しめるよう、細い通路にも和モダンのちょっとした庭を施工しました。和のテイストのお庭は観て楽しめることが、ひとつのポイントとしてあります。そのため砂利の中だって植物を植えることで、明るい華やかな場所になるのでオススメです。
【主庭】

和モダンの住宅の主庭は芝生です。幼いこと生まれ育った田舎の原風景を喚起させる樹木たち、里山を連想させるよう自然にモジャモジャと育てていく計画です。子供たちが遊びやすいように芝生を植栽して土いじりが出来るスペースも残しました。きっとお友達と新たな思い出を作っていくことでしょう。

皆さんと一緒にお庭づくりを行いました。それは子供たちや家族の良き思い出として、人生をより豊かに送ってもらいたい、植物や庭をもっと好きになってもらいたい、そんな私たちの願いもこもった試みです。
この和モダンのお庭づくりが皆さんにとって、良き施工事例になれば幸いです。
【この庭づくりの詳細】