僕たちは考えました。お庭はもっと自由でいい。自然素材を使っているのも、既成という概念がそもそもないからだ。じゃぁ庭そのものはどうなんだろう?イングリッシュガーデンとかロックガーデンとか、そういった括りを取っ払ったらどうだろう?その上で僕たちが求めている根本的な考えや思いから再出発しました。
キーワードは『遊び』『自然』『芸術』『本質』『体験』、新たに出発点に帰ることで僕たちの庭を再構築していきました。その上でひとつの象徴として”桜の木のブランコ”を作ったのです。
僕たちが一番大切にしたのは”誰のための庭”なのかということ。元は代表の横田の姪っ子の誕生に立ち返ります。共に過ごす日々の中で、”彼女のために何が出来るだろう?”と自然に思えたという経験が出発点です。
より良い世の中を次の世代のために残していく、それは生命あるものとして種の保存的本能。そういったものが僕たち一人ひとりに宿っているんだと実感しました。その役割を庭に与えるならどういったことなのか?その答えのひとつがこの”桜の木のブランコ”なのです。
人間社会の最小集団は”家族”です、そこに生活が加わると”家庭”になります。家庭とは”家”と”庭”、家の多くは機能を求められます。もっと自由と言う意味で”庭”が存在します。庭はかつて狩場や農地でした、さらに植物や石、築山をつくって綺麗に整えた場所とされています。つまり食と美なのです。
そして僕たちが一番大切にしてるもの”体験”、体験は発見で驚きです、驚きは感情でもっとも人間形成に大切なことだと思います。経験がその人となりを作り出すのです。その上で楽しいものは誰しも経験したい。見るだけが多い庭のデザインの中で、参加型の庭づくりを実現したいと思いこのブランコを企画、制作しました。
子供だけじゃなく大人も楽しめるような耐久性で、季節の花や植物の上を飛ぶようにこぐブランコ。植物を植え替えたりできる花壇としての機能もあります。さらに作品として価値あるデザインで、個人邸から地域のシンボルとして注目を集める存在です。
人だかりが出来るところに人が集まります。それは”共感”という目には見えませんが、強い精神的なつながりで絆を結び、共存という永続可能な日々の生活をより豊かにしてくれる可能性に満ちています。だから僕たちはこれをシンボル、象徴であり、実際に実現可能なこれからの庭づくりとしてご提案してきます。