荒れ果てたお庭をどこに頼んで、どうしたらいいのか分からない。そんな困った状態でのお問合せでした。
芝生が雑草にまみれて荒れ果てて、ウッドデッキと木製のルーバーが雨で腐ってしまって、見た目がとても悪い状況でした。
ご家族三人でお住まいですが、お庭は全く使っていなくて、行くこともなかったそうです。かなり広い100坪ぐらいのスペースです。
芝生の手入れもやる気はあって、道具も全部揃っている。あとはそのキッカケが欲しかったそうです。
そのためにお庭を綺麗にするだけではなく、思わず『お庭に行きたくなる』そんな魅力的な場所にリフォームすることを目指しました。ちょっと行きたくなる。その場所に立ちたくなる。ちょっと石を踏みたくなる。そんな”ちょっと”をくすぐるお庭づくりです。
芝生は全面張り替えです。リズミカルなステップを踏む飛石は、奥の物置まで続きます。芝生は高麗芝です。とても一般的で日本の環境に適していますし、メンテナンスも比較的楽です。新たにリセットですね。
お庭のシンボル的な『小さな丘』をつくりました。玄関からでも目を引いて、思わず行きたくなるそんな魅力があります。隣接したお隣さんや低いフェンスを考え”丘”を小さくしましたが、その魅力を最大限に引き出すために明るいコッツウォルズの石で石積みの土留をつくりました。それにより”丘”の魅力が小さいながらも強調され、パッと目を引く存在になっています。
植物はお客様からご希望があったオリーブを中心に組み立てました。同じような性質を持った植物達であり、さらにメンテナンスが最小限で済み、ご負担にならないようなモノが多数です。
雨で傷んだウッドデッキは修復を行いました。傷んだ部分だけ破棄し、使える部分はそのまま再利用です。それにより予算を大幅に抑えることができました。木製のルーバーは完全に崩壊しきっていたため、撤去し新たに作り上げました。今回は下のコンクリート部分に接しないよう、金具で全体を持ち上げる設計にしました。それにより雨の被害をかなり軽減することが可能になりました。
- DESIGN:grengren.
- WORK:grengren.