行きたいなぁ~っと思っていたけど
なかなか行けないって、結構ありますよね~
それでも最終日になって、やっとこさ行ってきました!
場所は東京都渋谷区初台にあります
”東京オペラシティ・アートギャラリー”
たまぁに素晴らしい展示をやってくれます!
今をときめく建築家が、いかにお考えなのか
学ばせていただくため、行ってきました!

ズバッと、パンフレットにそれは書かれていました~!
まだ誰もみたことのない、経験したこともない、想像すらしたことのない、そんな建築をつくりたいと思っています。でもそれは奇抜な未来型の建築とは違う、場所の記憶からはじまる建築、そんな途方もないことを考えています。
はっきり言えることは、田根さんはデザイナーなら誰もが願う、新しいデザインを探しているってことです。でもピカソの絵画のような、SF映画に出てくるような目新しいカタチを求めているのではないってことですね。
だったら新しいデザインをドコから見つけてくるのか?それを建築を立てる、その場所の歴史から見出そうとしてるということです。
どういうことかと言いますと、奇抜な目新しいデザインとはただの空っぽのカタチにしか過ぎないのですね。中身のない…なんでそのカタチなのか理由が、意味がないことがとても多いです。あっても”何となく”とか”かっこいいから”とか。
もちろんそれでもイイのですよ。カッコいいデザインは誰だって求めていますし、世間の皆さんも見たことがないカタチですから”いいね~”って流行ります。でもそれは一瞬の刺激。何か月後には記憶からも消える、一発屋であることが多いのです。
デザインや新しさは急に生まれてくるわけではないのです。何もないところから”ポッ”と湧いてくることは少ないです。デザイナーの皆さんは何かしら、どこかしらからヒントと得ているのです。
例えば私たちgrengrenはお客さんの希望や家族関係、建築と庭の関係、環境、今までとこれから~などなど、とても多くの情報からデザインを見出しているのです。何も条件が無いってことは自由ってことですけど、だだっ広い空間みたな感じです。自由なんだから池をつくろう!高い壁を作ろう!って自分勝手になっちゃう。そこに”小さい子供がいる”っていう情報が入ってきます『じゃぁ危ないから池や高い壁はいらない。』っていう線をその広い空間に引くんです、そしたらその空間は少し小さくなる。 さらに…先が尖がった植物やトゲがあるものは止めよう!代わりに小さな低木を植えて一緒に成長する楽しみにしよう!ってアイデアが生まれる。また”お花が好きだ”っていう情報が増える。そしたら『花壇がある庭』って線を引く。デザインはより明確になる。さらに…こっそりタネを撒いておこう!季節がきたら何もしてないのに新しい花が咲いてサプライズになるぞって、またアイデアが生まれてくる!
より正しい、正確で詳細な、多くの情報は、広い空間に線をいっぱい引いてくれて、とても小さい空間にしてくれる。デザインをより鋭く、明確に、そして確かなものにしてくれます!我々デザインを考える者にとって、どれだけ深く掘り下げることが出来るのかってことでもあるのです。だだっ広いところに穴を掘るより、狭い一点を掘るほうがより深く穴を掘ることができるように。『デザインとはどれだけその家族のこと、場所のこと、建築のことを身近に、自分のコトとして考えたかってことなんです!』

いつも考古学者のように遠い時間を遡り、場所の記憶を掘り起こすことからはじめます。そこには忘れ去られ、失われ、消えてしまったものに遭遇し、それらを発見する驚きと喜びがあります。その時、記憶は過去のものではなく、未来を生み出す原動力へと変貌するのです。
田根さんの新しいデザインへのアプローチは、”その場所の過去”を掘り下げることにあるんですね。とても時間のかかる作業です。歴史を調べその感情を知る。言語が違うことは多いですし、まったく違う文化であることのあるし、どう理解していいのか困難な場合もあるでしょう。例えば冬が厳しい氷の国では?極端には独裁者がいた場所ではどうでしょうか?そんな場所で暮らした経験がないのであれば、その苦しみや大変さは理解できないかもしれない。そういった困難を超えた瞬間に驚きと共感が生まれ、そこまでしてやっと未来へとつながる新しい建築へのイマジネーションが動き出すのです!
と、パンフレットに書いてあったんで
なるほど~って会場に向かう道中で思ってw
入ってからは実際にそれを目の当たりにして~
その情報の多いこと!
建築って大変なんだなぁ~って関心!
そんなボリュームに我々も挑戦したいなぁ!って
学んだ上で、ヤル気までいただいてw
ありがたい一日となりました!
我々が建築を学ぶのは
『建築と庭』の関係を知るためです。
それは切っても切れない
人間生活の関係だと信じています。