池坊のいけばなは、何種類もの”生け方”があるのです
大きく分けると『生花、自由花、立花』があります
それぞれで特性があり、全く違った形になります
さらに近年、時代にマッチした池坊を!ということで
従来の生花を『生花正風体(しょうかしょうふうたい)』と位置づけ
『生花新風体(しょうかしんぷうたい)』というジャンルが1977年に出来ました
◆生花新風体とは
池坊の伝統的な美意識を背景に、色・形・質感や、葉の伸びやかさや枝のはずみなど、草木を多角的にみつめ、様々な美を見出します。従来の生花正風体の型には収まりきらない草木の出生美を表します。
池坊ホームページ『生花』
生花は、コチラのブログでもご紹介していますが
かなり厳しいルールが存在します
そのルールの中で自由といった感じ
ところが”生花新風体”はそのルールを打ち破り
まったく違った価値観で生け花をいける
その両極端さが難しいのですね
花材

秋の定番”コスモス”です
背丈が高くなりがちですが
園芸品種では矮性、背丈が低いモノもあります
いけばなで使う際は、出来るだけ茎がしっかりした
つまり、花が立っているモノがいいですね
花がクタっと下がりがちですが、立たせるのは大変です

“オクロレウカ”です
スイセンの仲間で水辺に生息しています
アヤメみたいな紫の花が4~5月に咲きます!

”青紅葉”です
青々した葉っぱで、かなり付きが良いですね
葉っぱの形や枝ぶりを楽しみます!
横田がいけた生花新風体

とにかく、ちょっと説明を受けて生けました!
何しろ本日は仕事がありまして、全く時間がないのです!
30分で生けました!
初めてのカタチを生ける場合
本来なら、先生からしっかりとした説明を受けます
その上で注意点やちょっとしたコツを教えていただきます
しかし!本日は時間無し!
5分で、大きな意味での”生花新風体”を教えていただき
あとはチャレンジあるのみ!
結果は散々でした!
まず、いつもの生花っぽい!
どうしてもこうなりますよね
だって池坊の生花は
いつもやっている形なんですから
どうしてもそっち(生花正風体)に引っ張られます!
先生のお直し

圧倒的に違うのは”青紅葉”の使い方
まったく違いますよね
つまり今まで教わってきたコトに近づくと
それは”間違い”ってことになるのです
正反対、または違う方向性に向かわないといけないですね!
まとめ
今回は残念な稽古になりました
時間がないのも言い訳にしかなりませんね
また池坊の新しい側面”新風体”というジャンル
少しでも経験することが出来て、何より!
そして池坊を学んで3年以上経ちますが
教わったのはほんの一部なんだということ
ひとつのジャンルが奥深いのに
まったく経験したことが無い世界が
池坊の中にまだまだ有るのです!
その懐に広さに楽しみは増えるのでした!

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