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第95回池坊目黒教室!3年6ヵ月目『縞ススキと女郎花の交ぜ生け』

池坊で初チャレンジの交ぜ生け

生け花とかの前に”女郎花”って読めますか?
”じょろうか、じょろうはな”ではありません!
『女郎花=おみなえし』と読みます

”秋の七草”のひとつ、黄色の小さな花を咲かせます
根っこは乾燥して漢方として使われますよ!
と言うわけで、今回の花材のご紹介です

花材

女郎花(おみなえし)

小さな黄色い花を無数に咲かせる秋の七草のひとつ女郎花と書いておみなえし

こう見えても開花中!
本当に小さな小さな花なのです
つぼみとほとんど同じ大きさの花です

6~10月に開花、8~9月が見ごろです
秋の七草といえど、ちょっと早い時期がベストです

可憐ですね!黄色いかすみ草みたいな感じ
切り花として楽しめますが、悪臭が漂います
私はそれほど気になりませんが、ご注意を!

縞ススキ

尾花として秋の七草に数えられるススキ

縞は斑入りということ
色合いも薄めの緑と白のラインが、軽やかな存在です

”秋の七草”として数えられますが
別名、尾花(おばな)と呼ばれています
それは穂が、動物のしっぽに似ているから、そう呼ばれます

ススキは切るとすぐに水枯れをおこします
葉っぱがショボショボに枯れてしまうので
手荒れ防止の保湿剤を表面に塗って使います!

交ぜ生け(まぜいけ)

カタチは生花(しょうか)なのですが
二種生けみたいに場所を分けるわけではありません

これが二種生けです
簡単に言うと、二種類の植物を前後で分けていける
池坊的に言うと『真と副がボケの枝、体が小菊』という感じ

”交ぜ生け”はその名の通り
場所で分けたりせず、混ぜていけるのです

簡単に言うと
『女郎花で生花をつくり、それに沿うようにススキで生花をつくる』
ダブル生花という感じです

横田のいけばな

横田がいけたおみなえしとススキの交ぜ生け

相変わらずの先生の指導ですからね
初めにバーと説明されて、ハイ!実践!

生徒である私がいけた、初”交ぜ生け”なんですが
毎回注意されるのは”高さ”ですね
あと”まとまり”でしょうか

生徒である造園会社ぐりんぐりんの横田がいけた縞ススキと女郎花の交ぜ生け

水際(差し口あたり)は大体まとめられているのですが
それでもアドバイスをいただきました

あとは”真・副・体のボリューム”でしょうか
先生は”チカラ関係”と表現していますが
バランスと考えていいでしょう

しかし、もう縞ススキがシワシワに。。

先生のお直し後

先生のお直しが入った池坊のいけばな交ぜ生け

”作品”といった仕上がりになりました
先生の凄さはバランスとまとまりにあります

先生のお直しが入った女郎花とススキの交ぜ生け

何となく散らかっていた
それぞれの細部の重さや花の数や位置
それが全体的なバランスの中でまとまっている感じ

さすがとしか言いようが無いですね
女郎花の中が重なることなく、それぞれにしっかり存在している
そのボリューム感は、真と副、体で三位一体となっている感じ

横からみた女郎花とススキの交ぜ生け

そして秀逸なのは、横から見たところ
いけばなは床の間に置くコトが前提です
なかなか横から見られることは少ないです

横から見ても美しいバランスの中にある女郎花とススキの交ぜ生け

花展などはどこからでも見られる場所に置かれます
場合によっては後ろから見られます

先生のバランス感は横から見ても素晴らしいのです
生けるときはほとんど正面から見ているのですがね
出来上がると、横からも出来上がっている

まとめ

あるファッションデザイナーがおっしゃったことに
”天分は個性、才能は努力、センスは学び”
センスは誰でも磨けるのです

この世の中に”良し”とされるバランスはたくさんあります
黄金比、白金比、大和比、など
池坊には池坊のバランスが存在します

池坊は数字です、数学の美なのです
そのセンスを自分が身に着ける事は
自分を豊かにしてくれるのです

”センスを身につけるのは学ぶこと
身につくまで学び続けるのは努力を続ける才能
やがてそれは自分の個性になります”

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