第83回池坊目黒教室!2年12カ月『ポピーの三種生け』生花
新年初めての池坊教室に行ってきました!
”いけばな”を始めてまもなく3年になろうとしています
先生も年明けから忙しいらしく
挨拶もそこそこにさっそく本日の練習花材を渡されました!
難しい!!ニューサイラン、黒目柳、ポピーの三種生け
ちなみに!一年半前の三種生け
⇒第30回池坊教室11ヶ月目!『花材から考える三種生』先生も笑顔の一品
目黒にある先生の教室でいつも通り写真を撮ったんですが
なぜか?色合いがメチャ悪いんです。。。
病気みたいな色合いに写真がなっていますが
本当の植物の色は、いたって綺麗でした!
本日の花材
■ニューサイラン
斑入りでとても綺麗なニューサイランが届きました!
長さは90センチぐらいでした
本のように開いている感じでしたが
根元の何センチかはピッタリ閉じています
今回は黒目柳で全体を構成しますので
その”補助”の役割で使います!
ポイント!
ニューサイランの使い方
- 差し込み口は葉っぱを閉じて剣山に差す
- 真っ直ぐより外に曲線描くようにして使う(実際成長して大きくなると真っ直ぐにはならない)
- 何度も葉っぱを引っ張ていると中心から割れてくるので注意!
■黒目柳
池坊では”赤芽柳”、”ネコヤナギ”を使いますが
そこにもう一種類仲間が!
”黒目柳”です!
こちらの魅力は乱れたような、暴れたような
面白い枝にあります!
今回はこの黒目柳を主に使っていきます!
真、副に使います
ポイント!
黒目柳の使い方!
- 枝の面白さ、広がりなどを活かす!
- ためられるので生花のカタチにしっかりためて使う(ためとは枝を曲げて理想のカタチにする)
- 枝の表面の赤い方が表(日が当たる方)なので向きに気を付ける
■ポピー
これが今回の”ポピー”です!
実は数年前にポピーってちょっと話題になったことを覚えていらっしゃいますか?
たまに街路樹の根元など、空地などで
こんなポピーに出会ったことありませんか?
⇩⇩⇩
実は外来種として”危険外来種”として
国立環境研究所から発表されました!
『ナガミヒナゲシ』と言うポピーの仲間です
一株から種が最大で20万個つくられるそうです!20万ですよ!
それだけなら”そんなもんか”って思いそうですが
20万が次の時期、20万生まれる、また×20万!
しかも強靭的生命力でしてどこでも発芽します!
最初に世田谷区で発見されたそうですが
実は以前の私の家の前でも咲いていました!
発見次第、駆除してください!ってことです
ポイント!
ポピーの使い方
- 茎が折れてためれないので、手のひらで押すようにして茎を直す
- 何度も差し直すと茎が傷むので注意
- 茎のカタチを直すより、向きを直す
私の作品
感想はともかく
先生のダメ出しから聞きましょう!
- 黒目柳の枝の面白さが無い
- 黒目柳の枝が陰方に多い
- 黒目柳の枝の先端を切るな
- 黒目柳の枝の下場は取って良い
- 黒目柳の枝のためが甘い
- 黒目柳の枝の副はもっと外に張り出した方がいい
…105. ポピーのつぼみの向きに気をつけなさい
私の作品2
黒目柳を変えるだけで凄く存在感が違いますね!
枝の面白さが出てきました!
(あとで野性的すぎる、自然のまま過ぎると直されましたが)
ニューサイランがしっかり補佐的な存在になっています
また外に垂れることで動きも生まれます!
ポピーは”体”の位置ですが
一番低いポピーが開花してる方が良いそうです
なぜかこれを毎回に近く間違える!!
そして先生の手が入ります!
先生のお直し!
大きな直しとして
黒目柳の細かい枝を一本づつ向きを直されました
ポキっと折れるぐらいに曲げて
細かい枝をスッと太い枝に添える感じにされました!
全体的に重なる枝、交わる枝を少なくされました
枝の野性的なところを残してもいいのですが
いらない枝を取って整理されました
本当に整然と無駄が無くなった
”作品”という感じになりました!
さすがでございます!
ポイント!
三種生けの注意点
- 生花の中では割と自由に考えて良い(ただ植物の出生、生花のルールは守る)
- どの植物を中心に使うのか、構成をしっかり考える
- 色んな植物を使うと根元がバラけることが多いので一直線にそろえる
今回の授業のまとめ
何も指示がないまま、自分の実力だけで生けた
今回の三種生け!
無残な結果になりました
池坊の生花のひとつ、”三種生け”の練習でしたが
三種の生花はけっこう自由にセンスで生けていいそうです
他の伝花とか一種生けとかはキッチリ守るべきルールがあるのですが
まぁ三種だからとゆるされる範囲があるそうです!
そうなってくるとやっぱり必要なのは
”どうやって生けるのか?”
というプランが必要な感じがしました!
それはその花材を活かすことになってきます
どうやったらそれが活かされるのか
植物のコトを知る必要があります!
そうやってまた新しい気づきがあった今回の授業でした!
また次の教室は、チャレンジ花材になりますので
お楽しみに!