第80回池坊目黒教室!2年10ヵ月目『2株いけの水仙』伝花の難しさ
真と前副、そして体の水仙、テクニックの生花
水仙は世界中に存在しており
品種改良された園芸種を含めると
その種類は一万を超えるそうです!
私たちがよく見かける、想像する水仙は”ニホンズイセン”
古来から日本に自生する水仙のひとつです
白い花びらに黄色い副冠
素晴らしいイイ香りがするのが特徴ですね!
池坊ではこれを”季節の花”として
伝承されるべきカタチをつくり
現代まで伝わってきています!
そして私もこれを習い覚え、習得するため
また先生にブツクサ言われながら練習するのであった!
■水仙の伝花の技術
今回の”2株水仙”では
水仙を二つ使って作品をつくるのです
ひとつ目の株は”真と副”のため
ふたつ目は”体”のために使われます
まず自然の水仙を見てみます
これは自然の状態の水仙の根元です!
白根(しらね)と言われる袴みたいなものに
四枚の葉っぱがまとまっているのです
池坊の生花では
自然のあるがままの姿をうつしとる、ことを重要視しますが
その上”理想的な姿”であることも必要なのです
理想的な姿とは、すなわち”美”なのです!
これは池坊でいう”理想的な水仙”にまとめ上げた根元なのです
上が自然のままの水仙の根元
下の二本が池坊の理想的な水仙のカタチ
これは自然の水仙を一度解体
再度、理想的なカタチに再構築された水仙なのです
水仙を解体したところです
水仙は3年で四枚葉になります、その年に初めて花を咲かせるのです!
これを理想的な長さ、バランスに調整します!
自然にあるものと同じような順番に組み合わせます
葉っぱの長さは理想的に調整されています
この状態で白根、袴をもう一度はかせるのです!
こうして完璧なバランスをもった
自然の摂理にマッチした水仙ができるのです!
この水仙は”生花の体”のための水仙です
同じようにもう一つの水仙も解体、再構築します
それは”真と副”のための水仙です!
■伝花の水仙
これで2回目の水仙の練習ですが
もう一回はやって次回の研究会にのぞみたいですね!
ん!練習不足です!
もちろん先生にキッチリ直されまたヘコむのでした
次回は今までの成果を見せる
池坊東京会館で行われる”研究会”で
水仙をいけます!