第78回池坊目黒教室!2年9ヵ月目『赤芽柳と小菊の生花2種生け』
改めて感じる先生のいけばなの完成度!『全体のバランスこそ進化の種』
ここのところ、ありがたいことに現場で忙しく
生け花の稽古になかなか参加できませんでしたが
この月末に連続して参加することができました!
昨日から連続して『赤芽柳と小菊の生花2種生け』です!
これは11月3日に”池坊・東京支部の研究会”のための練習です
■横田のいけばな(一回目)
我ながら”なかなか!”だと思うんですけどね~
基本的な生花と違って”真”と”副”の添えが多いのです
それぞれの”高さ”が、いいのかな…
横からみた様子です
なかなかだと思うんですけど!
あとは先生がどう思うのか、どうなんでしょう!先生!
■先生のお言葉
・”副”が高い
・割に”真前”が高い
・比べて”真添え”と”副えあしらい”が短い
・小菊のバランスはいい、向きが違う
・陰陽のチカラのバランスが悪い
とこんな感じでした!
何と言いますか、どこか重要視すると
他がおろそかになる感じですね…
■お言葉の後、自分で直した生け花
高さを重視して直しました!
全体的な高さのバランスがとれてきた感じですね!
基本的な生花より本数が多いので、ちょっと全体的に高めに設定したのが
裏目に出たのか…でもその中での高さのバランスが良くなかったんでしょうね!
右側が先生のアドバイスをいただく前、左側が先生の助言をもらって直した後です
もちろんそのままのモノもありますが、明らかに高さが変わっていますよね!
短い枝と高い枝の中間ができた感じになりました
横から見た方が分かりやすいです
池坊や花生けでは斜めにさして、奥行きを持たせますので
枝の長さを5センチ、カットしたとしても
斜めの角度によっては、8センチとか以上カットしたように見えることがあります
それも考えて枝の長さをカットしなくてはいけませんね!
今回はこの部分”体”の部分の高さは、大丈夫だったみたいです
細かい直しはこれからなので、この後で!
■先生の直し
これは先生の直しが入った後です
いつもさすがだなぁ~って感心しますよ、実際さすがです!
高さのバランスはもちろんですが
特に赤芽柳の”真”と”副”の部分では、その並びにアドバスをいただきました
さらに重要視されていたのは”陰方”と”陽方”のチカラのバランス
簡単に”陰方”と”陽方”の説明ですが
池坊の生花においては、植物の出生を生けると言われいます
太陽が左後ろにあるとしたとき、植物がどう成長するかってことを
写し取っていけるとされています!
剣山があるところが中心として
太陽光は左後ろから赤の⇒方向へ!
太陽があたって明るい部分は『陽方』
逆に影になっている部分は『陰方』
先生が今回、重要視されたのは『陽方』と『陰方』のチカラのバランス
チカラは同じだけ必要で、釣り合ってないとバランスが安定しないのですね!
左は私、横田が初めに生けた2種生け、右は先生が生けた2種生け
高さは低くなって、小菊は余計な花やつぼみを取って小さくなった
でも『陰方』と『陽方』のバランスはとれている
そのポイントは紫の○!
そこに空間をつくってあるのです
その分面積が増えて『陽方』がチカラを持った
では『陰方』は?
小菊は小さくなったのに?
そのためより陰方に小菊を張り出し
これも面積をとってあげているのですね!
余計な花とつぼみは取り除かれました!
しかしより陰方に張り出すことでチカラを発揮する小菊
2種生けの小菊のポイントは
縦に細く菊の枝を残す!ことにあります
前から見てスリムになるようにするってことですね
より重要なのは一番低い小菊が一番開花してる
左側の一番高い小菊は半開き
右の小菊はつぼみ状態であるってことです!
小菊の部分は『体』と呼ばれ、難しいとされる部分です
これもすべては太陽に向かって生けられているのです!
■まとめ
池坊の生花は難しい!
さらに2種生けはもっと難しい!
明日は池坊東京支部の研究会です
お茶の水にある池坊東京会館で、この2種生けをいけて
他の先生方に見ていただく会です、優劣が判断され成績がつけられます
精進あるのみですね!
植物は太陽に向かって成長を続けます!
観葉植物を見てもよく分かりますが、窓の外の太陽に向かって成長します
そのため、鉢植えごとクルクル回して、上手に成長させてあげてください!
観葉なんですから室内から葉っぱを楽しみたいですよね!
弊社ぐりんぐりんでは、池坊の花生けを通じて
植物にたいする認識を成長させ、歴史に淘汰された繊細な美観意識を成長させています
それは皆さんのお庭づくりで”植栽するチカラ”として発揮されます
また観葉植物は代表の横田が造園活動の原点でもあります
ご自宅や会社、事務所の観葉植物の演出も行っています!
ぜひお気軽にお声かけください!