今回、お客様からのお問い合わせで『お庭に果樹を植えていただきたい』というご依頼を受けました。お庭に果実や食べられるものを植えて、暮らしに寄り添ったお庭づくりは、ぐりんぐりん好みです。
果実だけでなく、ハーブや野菜などなどお家で収穫できる植物は、たくさんあります。育てて、愛でるにとどまらず、収穫するとなるとワクワクが増えます。
レモンを実らせることが出来れば、レモネードやケーキ、サラダや魚にサっとかけることも!使い道が沢山な、植えたい果実です。
現状
何でも、DIYでつくれるお客さん。人工芝や物置き、レンガや固まるモルタルを駆使して、お庭づくりをしていました。植栽スペースは、2㎡弱。日当たりは、西日があたる場所。
現在は、自分で植えた金木犀が植えてあります。この子も移植して残します。土の状態は、粘土質。剪定枝葉のチップを混ぜ込み、継続的に土を良くしていきます。
完成
西日に強い下草と金木犀やレモンの下には、グランドカバープランツを植えました。現在新築のお家を建てている壁側は、日陰気味なので日陰に耐える植物も植えます。
お客さんからカラフルが好みということで、葉っぱが特徴的であったり、斑入りのものを多く植えました。
下草
ライスフラワー、ユーフォルビア、アサギリソウ、スティパ、ニューサイラン
日陰耐える植物
斑入りハラン、ユーフォルビア、斑入りヤブコウジ、アガパンサス
グランドカバープランツ(地面を這う植物)
アジュガ・リシマキア、3年後~緑の絨毯になってくれる植物たちです。地面をはって株を増やし続けます。
最後に、表面にも枝チップを撒いて完成。枝チップは1年~2年で粉々になっていきます。冬前に敷いてあげると、堆肥にもよし、冬越ししにくい植物も耐えてくれます。
トゲ無しレモンについて
柑橘は、動物から身を守るため、トゲが鋭いのが特徴。特にレモンは樹勢が強いので、トゲが出やすいのです。お客さんは、幼いお子さんがいるので、少し気になっていた様子。
そのため今回は、レモンのビアフランカを植えました。その理由は、トゲが小さく育てやすい点!さらに、大きなトゲは、年々無くなります。
シチリア原産といわれ、日本には1921年に渡ってきました。果汁がたっぷりで、香りも最高!1本あれば、結実するので小さなお庭にもってこいです。
また、秋の終わりに柑橘系の植物で見られる、異常落葉も少ない品種です。
レモンの育て方
〇半日陰~日当たりの良い場所。西日が当たる場所でも構いません。土は、水はけの良い土。
〇3月~4月の間に、植え付けましょう。鉢に植える場合は、根詰まりを防ぐために2~3年に植え替えてあげましょう。
〇肥料は、3月、6月、10月に与えます。有機質肥料か化成肥料どちらでも構いません。市販で売っている、果樹の肥料で十分です。
〇剪定時期は、3月です。昨年に実が出来なかった枝の先に花芽が付きます。また、4月に出来る春芽(新芽)にも花芽が付きます。そのため、昨年実が付いた枝には、実が付かないということです。
観察して実が出来た枝を覚えておくと、剪定がしやすいです。後は、込み合った枝や枯れた枝を取りましょう。トゲも切ってしまって構いません。
最後に
お家の庭で、果樹栽培!お庭が無くても、レモンは鉢で育てられ実も付きます。1本果樹があるだけで沢山の喜びが増えること間違えありません。
今回の植栽は、小さなお庭で窓からの眺めと採取が目的!数年後、下草も大きくなりモリモリなお庭を目指して植えました。
お庭のDIYが終わった後に、また伺いたいと思います。